私事ですが70歳になりました。
とても不思議な感覚です。年金相談の仕事で前に座った方が自分より絶対に年上だと思えたのに61歳で年金請求にいらした方だったりするとショックを受けます。他の人が見たら私の方が年上に見えているのでしょうか。考えてみたら70歳で年金相談にいらっしゃるのは遺族年金を除けば繰下げ待機していた方が増えた年金を受け取る手続きぐらいしかありません。
趣味でやっているオーケストラに40代後半で入団した時、大御所という感じで存在感のある方たちが数人いらっしゃいました。でもその方たちも当時せいぜい60代前半でした。70になってまだやっている私はどんな風に見えているのか、自分で想像ができません。
数年前から血圧やコレステロールの薬を飲むようになりましたが、重症ではなく元気です。でもコロナにかかったらリスクの高い部類であることは間違いないでしょう。仕事はしていても高額所得者ではないので、医療費の自己負担が3割から2割になりました。JRにしか乗らないので、横浜市のバスや地下鉄の割引は関係なく、恩恵はいまのところ医療費だけのようです。
両親がどちらも何の前触れもなく亡くなっているので、年を重ねるごとに死が近くに感じられます。母は72歳だったのであと2年です。お医者様から母について「疲れたと横になったりされていませんでしたか?」と言われたことが疲れたと思ったときに頭をよぎり、これがもしかして死につながる疲れなのかと思い、朝目が覚めてある程度疲れがとれていると無事朝が迎えられたとほっとします。
誰もがそうなのでしょうが、そんなことをどこかで考えながら日々淡々と仕事をしたり遊んだりして過ごすのですね。未知の領域に踏み込むことを楽しむぐらいの気概を持ちたいものです。
violist