再会の日。
会うまではこんな気持ちになるなんて
正直思っていなかった。
私はまた彼に一目惚れをした。
あの時と同じように…。
久しぶりに会った彼は、
見た目こそ少し変わったけれど、
中身はあの時のままだった。
彼も私の事をそう言ってくれた。
8年振りに会ったなんて信じられないくらい
自然と話が出来た。
あの時のように冗談を言いながら、
お互い変わってないね〜なんて言って…
あの頃と変わらないこの関係性に
どこか懐かしさとドキドキ感が入り交じり
私は終始彼のペースに飲み込まれていた。
彼と過ごした2時間は、
本当にびっくりするくらいあっという間で
8年と言う月日が流れていたことを
忘れるくらい居心地の良い時間だった。
また会ってくれる?
出会った頃は、照れくさくて言えなかったけど
歳を重ねた今なら簡単に言えた。
そして私達はまた、
2週間後に会う約束をした。
その日の夜、
私達はあの頃に戻ったかのように
夜中まで長電話をした。
彼には新しい家庭があった。
しかし、別居をしていた。
1年半位前に、
いきなり彼から電話が来た事があった。
その時もただただくだらない話をしただけで
まさかこんな事になってるなんて
思ってもいなかった。
あの時から、彼はきっと孤独だったんだ。
きっと気付いて欲しくて連絡して来たんだ。
今になってそう思った。
再会の日から、
私達は毎日連絡を取り合った。
電話をする事も多くなった。
彼との繋がりをまた持てることが
私は何より嬉しかった。
彼が私を頼ってくれたことも嬉しかった。
再会した日の夜、
私は電話中に泣いてしまった。
こんな事伝えたら
きっと迷惑だとわかっていながらも、
伝えられずにはいられなかった。
別れてからもずっと、
私の心の中にいたこと。
大切な人と笑っていて欲しかったこと。
でも、今の彼は
大切だと思っていた人と上手くいっていない。
大切にしてもらえてない。
私にはそう感じた。
大切にしてもらえてないなら、
私ともう一度やり直して欲しい。
やっぱり私はあなたが好き。
あなたが幸せならそれで良かった。
でも、今幸せじゃないなら、
私にあなたの時間わけてくれないかな?
そしてもう一度、あなたの夢を
今度は堂々と応援させてくれないかな?
この際、もう不倫だっていい!
もう一度彼と過ごしたかった。
彼は、〇〇ならいいよ。
と否定しなかった。
私が望んでいた答えだった。
でも、私は咄嗟にこう答えた。
あなたはそんな人じゃないでしょ…。
不倫とか出来る人じゃない事は
この私が一番わかっていた。
わかっていたのに、伝えてしまった。
そうだよね…。
私からの答えが、
思っていた答えと違っていたと言うような
少し寂しそうな声で彼はそう答えた。