昨夜、非常に目が疲れてしまったので、視力が極端に弱くなったり、失明したりすると困ると思い、仮眠をとる事にした。結果、4時に目覚めてしまって、何の事はなく、睡眠になってしまって居た。  

 

 しかし、目の疲労が取れて居る訳ではなく、眠気も残っていたので、二度寝をする事にしたのだが、今度は眠れなかった。仕方なく起きて、あれこれと作業をする内に、クマルビと言う言葉を思い出した。ギルガメシュ神話に出ていた人か神だと思ったのだが、正確に思い出せなかったので、Webの時代でもある事だし、即座に調べてみた。    

 

 すると、それは膠着語であるフルリ語を話すフルリ人(Hurrian)の神の一つである事が判った。そして、そのフルリ人は、-1550~-1260にミタンニ(Mitanni)と言う王国をメソポタミア北部に建設し、維持して居たらしい。そして、クマルビ(Kumarbi)なのだが、それを含む神話(Hurrian mythology)はメソポタミア神話、ギリシャ神話と対応する様だ。  

 

 こう言った感じで、ふとした思い付きが起点となって、疲れた目が更に疲れたものの、膨大な調べるべき対象が出現した。メソポタミアの神話や言語、そして言語の分類法が言語類型論と言う学問で明らかになって居る事だ。正直、膠着語と言う分類の名は知って居たが、その他の言語について忘れてしまって居たし、上位概念も、何も解らないままだった。そして、印欧語族は屈折語なのだが、現代に於いては孤立語、膠着語化しつつあると言う事も知った。  

 

 また、これまで日本語は膠着語なので滅亡しつつある言語だと思っていたのだが、今回の事で、実際はそうではないのかもしれないと思い直した。人が話す言葉とは、必然的に膠着語化するものなのかもしれないのだ。その時々の数の多寡で何が正しく、何が間違いであるかとか、何が強く、何が弱いかを決めつけるのは浅慮でしかないと言う事なのだろう。  

 

 さて、Л.Н.Толтсой, «Круг Чтения»の翻訳は、6月18日分がもうすぐ終わりそうだ。非常に強敵だったと思う。実際は、強敵ではなく、私のロシア語能力を向上させる為に私が選んだ課題の一つに過ぎないのだが。そして、公開の方がかなり滞っているので、少しづつでも行おうと思う。