最近、リハビリ室へ行くと、周りの患者さんから声をかけてもらうようになった。
「最近、よく声が出るね。」
「頑張ってるね。」
そんな何気ない一言や、たわいもない会話だった。
手術をする前の自分は、リハビリは一人で黙々と頑張るものだと思っていた。
痛みに耐え、自分との戦いに勝つしかない。
そう思っていた。
だから、周りの人と話すことなど考えもしなかった。
ところが、患者さんたちから声をかけてもらうたびに、不思議と気持ちが少しずつ楽になっていった。
「どうしてだろう。」
そう考えてみた。
そこにいる人たちは、みんな同じ膝の手術を受け、同じように痛みや不安と闘っている。
だから自然と会話が生まれ、お互いの今の状態を話し合い、励まし合えるようになっていた。
気づけば、自分からも自然と話しかけていた。
「今日はどうでした?」
「痛みはどうですか?」
お互いの頑張りを認め合い、「頑張ろう」と声を掛け合う。
その瞬間、自分の中で一つの答えが見つかった。
ここにいるのは、ただ同じ病院にいる患者さんではない。
同じゴールを目指し、一緒に前へ進む仲間だ。
まるで、一つのチームのようだった。
それまで自分は、一人で戦っていると思っていた。
でも違った。
みんなで励まし合い、支え合いながら、一緒に前へ進んでいたのだ。
そう思えた瞬間、リハビリ室は痛みと闘うだけの場所ではなく、仲間と希望を分かち合える場所へと変わった。
それは、リハビリ室で見つけた、かけがえのない宝物だった。