夜、病室の電気が消され、辺りは静かになっていく。

すると遠くから、暴走族のバイク音が聞こえてきた。

その音は、だんだんと大きくなり、病院の前を通り過ぎていく。

普段の生活なら、

「うるさいな。」

そう思ってイライラしていたはずだ。

でも、入院している今は違った。

そのエンジン音を聞いた瞬間、不思議と若者のエネルギーが自分の体に入ってくるような気がした。

「元気をもらった。」

そんな気持ちになった。

入院して初めて気づいた。

同じ音でも、自分の気持ち一つで、気になる音にも応援にも変わるんだ。

ありがとう。

そして、事故だけはしないで、無事に走ってください。

ただ、一つだけお願いがあります。

病院の前を通り過ぎるのはいいと思います。

でも、同じ場所を何度もグルグル回るのだけは勘弁してください。(笑)

自分でも少し矛盾していると思います。

それでも、あの夜は皆さんから元気をもらいました。

暴走族の皆さん、ありがとうございました。