聴き比べ(ジャズ)
の、
第4回は、
♪Hush-A-Bye♪
『静かにおやすみ』と、いうような意味のアイルランドの子守唄。
Hushとは、「静かに」という意味で、
泣きやまない赤ちゃんを寝つかせる時に用いる間投詞。
「寝ん寝んころりよ、おころりよ♪」
と、いった感じでしょうか。
♪Hush-A-Bye♪
といえば。
ジョニー・グリフィン。
また、
ジョニー・グリフィン
といえば、
♪Hush-A-Bye♪
とのイメージを、個人的にはもっております。
ジョニー・グリフィンというと、
高速のダイナミックなブローイングが代名詞のようでもありますが、
実は、
ミディアムからバラードのプレイでは歌心溢れるプレイがもう一つの魅力でもあります。
♪Hush-A-Bye♪ は、
グリフィンもお気に入りのようで、何枚かのアルバムに録音しているくらいで、
それぞれに味わいある演奏となっております。
なんと、今日7月25日は、
80歳で生涯を終えたジョニー・グリフィンの8回目の命日です。
今回はジョニー・グリフィンを偲んで、この2枚の名演から聴き比べしたいと思います。
先ずは、
『The Kerry Dancers』
Johnny Griffin (ts)
Barry Harris (p)
Ron Carter (b)
Ben Riley (ds)
Riverside
1961.12.21 1962.1.5&29
高速ブローのダイナミックな演奏とは異なり、ミディアムからバラードの楽曲が主体の人気盤。
グリフィンの太くて濃いトーンはそのままに歌心溢れるプレイが素晴らしい。
バリー・ハリスの好演が光ります。
♪Hush-A-Bye♪ 記念すべきグリフィンの初演。
音源です!
そして、
『Hush-A-Bye』
Johnny Griffin (ts)
Kenny Drew (p)
Niels Henning Orsted Pedersen (b)
Albert Heath (ds)
Black Lion
1967.3.30&31
デンマークはコペンハーゲンのカフェ・モンマルトルにおけるライブ盤。
私が大好きなライブ盤での♪Hush-A-Bye♪
先発ソロのケニー・ドリューが、実に味わい深い!
続くグリフィンも前半はゆったりと中盤から後半にかけての盛り上げ方は、
余裕すら感じさせるプレイで実に素晴らしい!
バックのドリュー、ペデルセン、ヒースは、ここでの演奏が認められ、
以後カフェ・モンマルトルのハウス・リズムセクションとなり、
デクスター・ゴードンを始め数々のセッション・名演を生み出すこととなります。
音源です!
♪Hush-A-Bye♪ 聴き比べでした。
♪Hush-A-Bye♪ は、グリフィンいろいろな盤に録音していますので、
皆さんなら、どの盤から選ぶのか興味津々であります。
この画像は、2015年1月17日に、
Coffee Winds『第49回ジャズCD鑑賞会』に ♪Hush-A-Bye♪ で参加した時のものです。
お付き合い、ありがとうございました。