聴き比べ【7】 ♪Moanin’♪ | Jazz♪ ときどき 洋楽♪&邦楽♪・・・

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2019年2月以前の記事は(Yahoo!ブログでの投稿記事)となっております。

 
久しぶりの聴き比べです。
 
書庫別に【聴き比べ(ジャズ)】を作ったものの、
最後が、昨年10月10日の、第6回の、『Kind of Blue』 
これは、Deagostini盤と国内盤の、アルバムとしての聴き比べだったので、
楽曲としての聴き比べでは、昨年8月5日の、第5回の、♪Misterioso♪以来、10ヶ月ぶりとなります。
 
 
第7回の今回は、
 
ボビー・ティモンズのペンによる、
♪Moanin’♪
 
ジャズ・リスニング歴2年以上の方で、
この曲♪Moanin’♪を知らない・聴いたことがない、
という方は殆どいないのでは?
と云われるくらいに有名な、ジャズ・スタンダード♪
 
♪Moanin’♪の本家本元ともいえるのが、
BLP4003 Art Blakeyのこの盤による演奏。
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『Moanin’』 Art Blakey And The Jazz Messengers
人気のBN4000番台のなかでも人気の1枚。
私の盤はBNがLiberty傘下になっていた当時の輸入盤の【BST 84003】
1958年10月30日録音の、
第2期ジャズ・メッセンジャーズの有名盤にして、有名曲・有名演奏。
 
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ジャズ・メッセンジャーズの初来日1961年当時は、
そば屋の出前も、口ずさんでいたという逸話もあるくらい。
説明不要ともいえる♪Moanin’♪

強いて一つ挙げるとすれば、

イントロで、
ボビー・ティモンズ(p)が、♪タッタ・タッタ・タッタ・タ~タ♪
と呼びかけると、
リー・モーガン(tp)、ベニー・ゴルソン(Ts)が、♪タ~タ♪
と応える 、
ゴスペルでお馴染みの♪コール&レスポンス♪

この一言に尽きると思います。

父親が牧師で、幼少の頃からゴスペルに慣れ親しんでいたことが、
ボビー・ティモンズの曲作りに影響しているのかもしれませんね。
そして、
人種差別に苦しむ黒人達の 、『 嘆きや、うめき 』 を意味する、
とも云われる♪Moanin'♪という曲名。
 
 
 
 
一方、元祖ボビー・ティモンズのピアノ・トリオによる演奏の盤がコチラ。
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『This  Here Is Bobby Timmons』 Bobby Timmons
サム・ジョーンズ(b)、ジミー・コブ(ds)とのトリオによるこの盤。
1960年1月13日、14日録音
私の盤は、日本ビクターの国内盤です。
 
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ピアノと管楽器によるコール&レスポンスを、ピアノのみで奏でています。
かなり印象が異なります。
 
 
 
 
 
それでは、♪Moanin’♪聴き比べ♪ です。
 
Art Blakey And The Jazz Nessegers
 
 
Bobby Timmons トリオ
 
 
 
両方ともピアノは作曲者のボビー・ティモンズで同じなんですが、
ピアノトリオと、2管による5tetでは、全く印象が異なりますね。

ジャズ・ファンのなかでも、
やっぱり、本家本元BN4003の2管編成の演奏が好き!
という方がいれば、
いやいや、ピアノトリオの演奏が好き!
という方もいるはず。
 
普段ジャズを殆ど聴かない方は、この2つを聴いてどう感じるんだろう…
どちらが好みなんだろう・・・
 
それぞれ好みの問題になりますが、コレもジャズならではの魅力。
 
 
 
 
オマケ!
BN4003と同じメンバーによる1958年12月21日パリ、サンジェルマンでのライブ。
 
1人盛り上がって騒いでいるのが女流ピアニストのヘイゼル・スコット。

テーマでは一緒に口ずさんでいるのが聴き取れます。
一説によるとティモンズのソロの時には興奮のあまり失神した、しない、
とのエピソードもありますが真偽の程は…
そのせいなのか、
この盤では、♪Moanin’ with Hazel♪という、トラック・リストになっております。

異様な熱気が伝わる雰囲気のなかでの演奏です。
本家本元のカチッと仕上がったスタジオ録音盤に比べて
各自のソロも長めで、良い意味でのラフさ加減がイイですね。

コチラはBN4003と同じメンバーの5tet編成でありながら、
場所が変わると、こうも演奏が変わるのか!という一例です。
当然、好みも分かれて当たり前。
そんなところもジャズの楽しみ方の一つかもしれませんね。
 
 
 
♪Moanin’♪聴き比♪べ3連発でした。
 
私の場合は、3連発のなかでは、どれが一番好き!というよりも、
その時の気分次第で一番好き!がコロコロと変わってしまう、
気まぐれな性分であります・・・
 

お付き合い、ありがとうございました。