昨日のワールドカップ。
初戦の、日本 × コロンビア
日本が2 - 1で勝ち白星発進。
現地解説のサッカー元日本代表、「野人」こと岡野雅行さん。
↑
今の日本代表には ”野人” がいない「うまいんですけど個性がない」
と仰っています。
サッカーに限らず、いろいろな世界でもその傾向はあるんでしょうね。
先日の『ジャズファンの集い』でも、
上手いけど、心に響かない人。
上手くないけど、心に響く人。
等々の話題になりました。
大きく分類すると、
①テクニックがあり、感動する。
②テクニックがあるけど、感動しない。
③テクニックがないけど、感動する。
④テクニックがなく、感動しない。
の4パターンでしょうか・・・
私、ジャズ黄金期はもちろん、現在活躍中のプレイヤーもよく聴く二刀流?なんですが、
どうもジャズの場合、
最近のプレイヤーは殆どが②という意見が多いんですね。
一方ジャズ黄金期(50~60年代)のプレイヤーは①③の意見が、圧倒的に多いんですね。
最近のプレイヤーは、
個性・癖がない。
皆、同じに聴こえる。
一聴して、この人!というのがない。
間がない(弾きすぎる、吹きすぎる)
というようなんです。
なかには、
ジャズのような演奏をしている。
と評する方もいらっしゃいます。
88歳で今も現役ジャズ・ピアニストの秋吉敏子さんに至っては、
ジャズはプレイヤーの演奏の仕方を堪能するわけですね。
同じ曲でも演奏者によって全然違う。
これってジャズ(というジャンル)しかない。
これがクラシックとの根本的な違いなんです。
【昔のプレイヤーなんて、音を聴くだけでそれを誰が演奏したか分かった。】
【その人それぞれの音がある。】
【それがジャズミュージシャンのバリューなんですね。】
【それが一番面白かったりするんだけど、今のプレイヤーはいくら聴いてもわからない。】
【技術はすごいんですよ。とってもテクニカルで、一つもミスしない。でもある意味でつまんない。】
【こっちの演奏者の方がテクニック的にはうまいかもしれない。でも、個人的にはあっちのプレイヤーのクセが好み、だとか。】
とも、仰っています。
「うまいんですけど個性がない」
深い言葉ですね。