BlogSphere NEWS LETTER No.3 ~若者のクルマ事情~

にわかには信じられない現象なのだが、実際にデータを見ると、はっきりとその傾向はあらわれている。
下のグラフは【自動車を保有していない人】の比率の変化を追ったものだ(日本自動車工業会 調査結果)。ご覧いただければ一目瞭然、2000年以降、若者(24歳以下の男性)がクルマを保有しなくなっている傾向がわかるだろう。
今回のニュースレターでは、1998年に発売開始、2002年に2代目へとフルモデルチェンジを果たした若者向けのクルマの代名詞である【日産キューブ】にスポットをあて、そのクチコミの状況をブログスフィアで解析してみた。
よく皆さんからいただくご質問に、『ブログスフィアで得られたリサーチ結果って、信頼性はどうなんですか。』というものがあります。そんな時には、『ブログスフィアは検証用リサーチツールよりも仮説発見用ツールですよ。』とお答えしています。むしろ、ブログスフィアの本当の強みは検証すべき【仮説の源(気付き)を発見すること】にあるのです。
さて、最初にブログスフィアの特徴機能である属性解析機能を使って、【日産】【キューブ】というキーワードでブログを書いている人達の姿を探ってみることにしよう(期間は2006年9月~2007年9月の1年間)。まず、年代を見てみると、10代・20代・30代がきれいに三等分されていることがわかる(下記左上図)。若者のクルマ離れといいつつ、ブログ上におけるクチコミはきちっと生じているようにも見える。
そこで、かつてクルマを持つ若者の代表層であった20代に絞り込んで、この傾向をさらに深く掘り下げるべく、好きな芸能人・タレントを解析してみた。その結果が下記右図のランキングチャートとなっている。
20代の若者で、日産キューブについてブログを書いている人達は、いったいどのような芸能人・タレントを好んでいるのであろうか。
さて1位はというと、男性バンドデュオのコブクロが、SMAP・大塚愛・宇多田ヒカルなどの競合グループや女性アーティストをおさえて堂々トップにランクイン。
これはなかなか意外感のある結果であるといえよう。
次に、ブログスフィアの属性解析機能を用いて最近買ったものを解析した後、生ブログに目を通してみることとした。その結果判明したのが、意外な組み合わせだったのである。
上記図は、最近買ったものである。特徴的なものをいくつかピックアップしてみると【アルバム】【チケット】という音楽関係のキーワードと【車】というキーワードが強調されているのが見てとれよう。実は、現在日産がレコード会社のワーナーミュージックと進めているコラボレーションプロジェクト【Cube Loves Music】と、その第一弾スペシャルユニットである【絢香×コブクロ】の影響が大きいと思われる。
実際、クチコミが多いと思われた若者の生ブログの多くがクルマ本体やドライブに対する話題ではなく、このコラボレーションに絡めて【日産キューブ】の名前を挙げている構図であることがわかる。若者のクルマ離れ対策の切り札である、この異色コラボレーション。その成否がみえてくるのは、もう少し先の話となりそうだ。
さて、ここまでガラリと見方を変えて、これまでのキーワードを生かしつつ、ブログスフィアのバズメーターでエントリー数の変化を見てみることにしよう。
気になるのが、2007年4月のピークだが、実はこれ、国土交通省のリコール発表にキューブが含まれており、それを見た、キューブを愛車に持つブロガー達が敏感に反応して形成されたピークなのである。
■ヒトクチコラム
ブログ解析は、マーケティングのみならず、リスク・マネジメントにも使えます。日産キューブのリコールの場合、意外に多かったのが、『かわいそう、絶対、戻ってきてほしい』 というもの。この声を、クルマメーカーの皆さんはどう考えますか?
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