ラジオ
人目を気にする自分が嫌になって・・・人に良く思われたい自分が嫌になって・・・八方美人の自分が嫌になって・・・女性の気を引くテクニックを持った自分が徹底的に嫌になって・・・はるか離島に彷徨い行って土方の集団に紛れ込んで自分を徹底的に苛め抜いたセメントをこね、潜水夫の命綱を握り、無免許のダンプや小舟を操作した夜は出稼ぎ労働者の中に混じって焼酎をあおり波止場のコンクリートに寝そべって満天の星空を仰いで眠ったそんな僕のところに届いた一枚のはがき「結婚しました」懐かしい流れるように達筆な文字あの時、一緒に行こうと思えば行けたのに・・・「22歳の別れ」「結婚するって本当ですか」ラジオから流れるそんな歌と同じ境遇に僕自身がなろうとは・・・