適齢期
あの頃の感覚として五つの歳の差は、とても大きかったしかも女性の貴女が上だったからねそれに<適齢期>なんていう厄介な風潮もあったからね25歳だったっけなその暗黙の壁が、二人の間に立ちはだかった今ならどうってことないのにね一回り違ったって問題ないでも・・・あの頃は違った僕自身も幼かったし・・・心的にも・・・女性のあなたは、やはり現実的で求めるものも具体的だった僕は夢追い人みたいな・・・ところがあったからそのギャップは想像以上に大きかったよねたしかに・・・ヒモ的でも行けたんだろうけど僕の中の最後のプライド(男としての)がそれを拒絶したそして・・・結ばれることのない一夜を共にして貴女は博多へ帰って行った三度、放浪の旅に出た僕に「結婚しました」と書かれたはがきが届き流れるような達筆で書かれたあなたの新しい姓が胸に突き刺さったそしてまた・・・「どうしてそんなに苦しい方へ苦しい方へ歩いて行くの?」の言葉が木霊のように僕の心を駆け巡った