*今朝の朝刊を何気なく見ていたら、万葉集の歌が一首のっていた。
幸ひのいかなる人か黒髪の白くなるまで妹が声を聞く
*介護している家人との老老介護の生活は、人の目は我知らず、苦楽を共にしてきた僕らにとっては、今が最高に幸せであるように思って感謝している。
*「感謝」こそ、最大の生きる力の源のように思われてならない。
無限に湧き上がる「感謝」は、何にたいする「感謝」だろうか?
*自分の「命」が生かされていることに対する「感謝」である。
*自分の力で生きているのではない。例えば空気。自分が作ったものではない空気。自分が吸うことを意識していないで吸っている空気。この空気が宇宙からもたらされている。
空気を吸わなければ、10分ばかりで、僕の「命」を絶命する。
*ボクは空気によって生かされているのだ。
さらには、水・食べ物や太陽・体・人・地球・宇宙の全てによっていかされている。
*「感謝」は、生きる力を与えてくれる。と同時に他の「命」を生かす働きを促してくれるのだ。
*人はもともと、互いに「命」を生かしあう存在であった筈だ。
それが目先の己の欲望に目がくらんで自分のことにしか思いを寄せられなくなってしまっているのではないだろうか?
*生かされている「喜び」を、連鎖させてゆこう。
「感謝」こそ喜びの製造元であることを知って連鎖させてゆこう。
*平和な世界を築いて残してゆこう!