皆様こんにちは。
今日は山梨県大月市笹子町にある笹一酒造(会社のホームペリンクリンク)、その敷地内には酒遊館という工場直売店があり、売店の一角にはクランドカフェという、笹一酒造の酒粕や酒造りに使用している仕込み水など、酒蔵ならではの素材にこだわった蔵元カフェがあります。
今回はそこで食べた物、ことに笹一ふわとろ酒粕かき氷が余りにもおいしかったので、このブログで書いてみようと思います。
日光市からでも日帰りで行ってくることが出来ました。この日は最寄り駅から、東武特急スペーシアで埼玉県の春日部駅まで出ました。

乗り換えの時は電車を撮れなかったのですが、春日部駅でアーバンパークライン(東武野田線)に乗り換えです。

東武鉄道の大宮駅に到着しました。

今回は大宮駅から(JRホームに移動しています)この電車にのるために、春日部と大宮経由にしました。むさしの号という電車です。
この電車は大宮駅から東北本線、武蔵野線大宮支線、武蔵野線、武蔵野線国立支線、中央線を経由して、本来は乗り換えが必要な武蔵野線、中央線を八王子まで直通する便利な電車です。
日光市から八王子に出るには武蔵野線経由のほうが早いのですが、通常は春日部で特急スペーシアを下りてから、後続の電車でスカイツリーライン(東武伊勢崎線)の新越谷駅へ、実質的に同じ駅という武蔵野線の北越谷駅から武蔵野線、西国分寺駅で中央線に乗り換えて八王子というルートを取ります。でも朝1本、夕方2本設定されているむさしの号を利用すれば、乗り換え回数としては、1回少なくなるだけとはいえ、春日部駅では東武線同士の乗り換えをして、あとは大宮駅で乗り換えさえすれば良いので、かなり乗り換えが楽に感じるのです。
下今市駅を7:02発のきぬ110号で、春日部駅、大宮駅と乗り換えると、乗り換え時間も丁度良い時間で(2025年9月3日時点のダイヤでは)むさしの号に乗ることが出来るので、これを利用しました。
このブログをずっと読んでいる方はご存じの通り、僕は乗り鉄(=電車に乗ることが好きな鉄道ファン)ですから、この日はこのむさしの号に乗ること自体も重要なミッションだったわけです。

東武鉄道の改札を出たあとは、10分の乗り換え時間なのですが、トイレに行って、改札前のコンビニエンスストアで買い物をしたら、レジがなかなか進まず、ぎりぎりの時間でむさしの号に乗り換えることが出来ました。コンビニエンスストアに寄らずにトイレだけなら、東武鉄道とJR線の乗り換えでも10分あれば、健脚の人なら余裕です。
鉄道好きの方でないとこんな動画を見ても全く面白くないと思いますが、大宮駅を出て、東北本線(宇都宮線)の脇を通って、さいたま新都心駅、与野駅を車窓から見て、北浦和駅よりは手前で武蔵野線の大宮支線に入ります。そのあと武蔵野線に合流、北朝霞駅に到着するまでの動画です。スマホでの撮影なので、縦に長い小さな映像になってしまっています。武蔵野線の西浦和駅の横を通過して、その先で武蔵野線に合流するので、大宮の次が北朝霞駅になります。

話はあっという間に飛んで、むさしの号は八王子駅の3番線に、ダイヤ上では8:46に到着予定、実際は中央線の特急電車が遅れていた関係で、2分遅れの08:48頃到着しました。そこで中央線の高尾行きに乗り換えました。中央線のダイヤが2分遅れと乱れているから、東京駅から来たこの高尾行きも約2分遅れで運行されているので、ここでは問題なく乗り換えが出来ました。



ここで、この日僕が笹子まで乗り換えで向ったルートをYahoo!乗換え案内で見てみましょう。実際に当日もこれを参考に行動していました。いや、日光市から中央本線笹子まで行くという計画を練ったときに、ルートの候補としてこのルートが上がっていて、乗り鉄としては、むさしの号に乗れる、それも乗り換え時間がどの駅でも申し合わせたようにスムーズなので、感動してしまい、このルートで行くこと、電車に乗るということが、ミッションの一つとなりました。こういう気持ちは鉄道好きでないとわかりませんよね。

上で書いたように中央線は全列車2分遅れで運行していました。でも高尾始発のの中距離電車、この場合は普通電車の甲府行きになりますが、その出発も接続している高尾着の電車(僕が乗った電車)の接続を取って、約2分遅れで発車しました。さすがにそこはきちんと考えられていました。

高尾駅をダイヤ上は09:57発の中央本線普通電車の甲府行きです。
同じように高尾着の電車で乗り換えた人が結構たくさんいました。昔は新宿や立川駅発の中央本線中距離電車が多く存在しましたが、今は都心区間の中央線(昔でいうなら国電区間、E電区間)が高尾駅、場合によっては県境を越えて大月駅まで直通しますので、中央本線中距離電車も時間帯によって、高尾発、大月発の電車が多くなっているようです。

甲府行きの普通電車が笹子駅に到着しました。
こちらは中央本線の地方部分を走ること、途中特急電車の通過待ちをするダイヤ構成なので、高尾駅を2分遅れで出ても大月では通常ダイヤに戻っていました。
これも鉄道好きでなければ面白くもないかもしれませんけど、甲府行きの普通電車が笹子駅を出て行く所を動画にしました。

笹子駅の駅名標です。

笹子駅の甲府方向です。僕にとっては良い意味の田舎で、心洗われるような景色です。この先に中央本線の笹子トンネルがあります。
笹子トンネルというのはよく聞く名前だと思います。一番聞くのは渋滞情報で中央道の笹子トンネルを先頭に・・・という感じかもしれませんね 笑。笹子トンネルと呼ばれるトンネルは、新笹子トンネルも含めると、中央本線、中央道、国道20号線にそれぞれあります。
笹子駅の出口は、ホームの大月駅、東京駅寄りにありました。

そのホームの先から大月方向(上り線)を望んだ所です。
ここでなぜ僕が笹子に来たかを書いておきましょう。上で書いたようなむさしの号に乗ること、あるいはこれから書く笹一酒造に行くこともありましたが、それらは後付けの計画でしかありません。どちらも今回の〝ことりっぷ(小旅)〟を思い出に残るものにしてくれた重要なファクターには結果としてなったのですが、そもそもの目的はただ「笹子という山間の里に来てみたい」と思ったのが動機です。もちろん根底には笹子トンネルがある地として名前を聞いたことがあるからということはありますが、根本的な動機はそこではありません。それは5年以上前に、ここを特急あずさで通過した際に、その車窓から峠の街笹子の景色を見て、ここにいつか来たい!!と思ったことが動機なのです。言ってみればここの景色に魅せられたというわけです。日光市に隠匿した今は、良い意味で日光市も田舎で自然の魅力一杯の地なのですが、そんな僕も特急の車窓からパッと一瞬見えただけのここの景色に魅せられたのです。

笹子駅は今は無人駅なので、出口には簡易Suica読み取り機が設置されていました。中央本線も東線部分(東京駅~塩尻駅)はJR東日本の管轄になります。そしてこの先、特急あずさやかいじでも行けるような松本駅(篠ノ井線の駅)や穂高駅(大糸線の駅)まではSuicaの首都圏エリアになっていますから、都心部の駅からそのままSuicaが利用出来ます。
参考までに・・・

入口側です。

笹子駅舎です。

駅前広場のすぐ横を国道20号線が通っています。

観光案内図がありました。あとで知ったのですが、この裏辺りに、(中央本線の)笹子トンネル開通記念碑があったようなのですが、この日は知らずに見ることが出来ませんでした。

峠の街らしく、中央道、中央本線、国道20号線が山肌にへばりつくようにひしめき合っています。僕はここのほか、東海道本線の由比(現在は静岡市の一部)、薩埵峠といった峠の街が好きなのかもしれません。
ここで笹一酒造を中心とした笹子駅周辺のGoogleマップを見てみましょう。山沿いで笹子川沿いに狭い住宅地がある地域であることが、地図からもわかります。

笹子駅入口の信号です。決して貶して言うのでなく、何にもない田舎の風情・・・僕にとってはそこが魅力なのです。中央本線でもこの先に行けば、勝沼、石和温泉、甲府、松本とたくさんの観光地があります。もちろんそれらはそれらで魅力はあるのですが、それらとは違う部分で僕は笹子みたいな街に魅力を感じるのです。

これは笹子川です。大月市内を流れる相模川水系桂川の支流で(ここも大月市内ですが)、渓流釣りが好きな人たちの間でも割と名の知れた川のようです。僕も子供の頃は少し渓流釣りを囓りましたが、今はやっていません。
これも参考まで。僕もへえと思いながら見ていた渓流釣り関係のサイトです。

駅から5分位歩くと笹一酒造があります。

東京から106km。栃木県の宇都宮市とやや同じ距離なんですね。

酒蔵見学も出来るみたいです。

こちらが入口です。

平屋の横に長い建物が直売店の酒遊館です。

こちらは事務所棟かな。

奥に酒蔵があります。

逆光ですが、酒遊館の入口です。酒蔵のシンボルとも言える杉玉も下がっていました。
僕もなぜ酒蔵には必ずと言っていい程、この杉玉が下げられているのか気になりましたので調べてみました。新酒が出来たという合図、神様に感謝を伝えるなど色々な意味合いがあるようです。
こちらがカフェの「SASAIHI KRAND CAFE(笹一クランド・カフェ)」です。

こちらが売店です。無料で試飲出来るほか、奥には有料の試飲バーもあるようです。

カフェはなかなか素敵な佇まいです。

昔風の家具もインテリアとして置かれています。

これがカフェのメニュー表です。お食事は酒粕を使ったほうとうときのこうどんだけで、あとは喫茶的なメニュー構成です。でも造り酒屋さんらしい物が多いですね。

これはテイクアウトメニュー表です。


メニュー立てには酒蔵ならではのスイーツの紹介もされていました。

僕は事前にネットで見て知っていましたが、笹一酒造の構内で汲まれた仕込み水です。売店で試飲も出来ますが、カフェではこうやって瓶詰めにした物を出してくれました。もちろんとてもおいしい軟水でした。
これは明治天皇がこの地を行幸した際に飲料水として選ばれたそうです。富士山麓の伏流水で、富士御坂清流水と呼ばれているそうです。

朝食が遅めだったのですが、笹一 酒粕ほうとうを注文しました。

熱々でグツグツいっていましたので、少し収まるのを待っていただきました。

酒粕と味噌は、はとこみたいな物なので、よく合っていておいしかったです。

これは笹一 酒粕チーズケーキです。フランス産のチーズに笹一所蔵の酒粕をブレンドしたクリームで作られたレア・チーズケーキです。

上に乗っているのはクッキー生地です。

横から見たところ。おいしそうでしょ。

ほうとうとチーズケーキの支払いです。支払いにはd払いも使えました。たぶんリクルートのAir Payを導入してるのだと思いますが、ほかにもPay PayやSuica、クレジットカードも使用出来ます。僕は余り現金を持たない主義だからもちろんうれしいのですが、今の時代はやはり現金以外の支払い方法が豊富なのって、ポイント高いですよね。

更に折角来たのだからと。笹一 ふわとろ酒粕かき氷も追加オーダーしました。

1,100円(税込み)するのですが、思ったより量が多くてびっくりしました。とても食べ甲斐がありました。甲斐の国だけに・・・

これ、日光の四代目徳次郎の天然氷みたいに大きな削りの氷ですね。頭にツーンと来ない氷です。

酒粕を使ったシロップがとてもおいしかったの何のって
いや、シロップというよりも、結構トロミがあるので、ソースといったほうがしっくり来ます。
いくつも写真を撮ったことからもわかるように、これお世辞も何もなく本当においしくて、おいしくて。大袈裟な話では決してなく、これを食べるためにまた笹子に行こうとすら思います。そんなおししさですから、このブログのタイトルにもなりました。

かき氷を持って来た時に、仕込み水もお代わりを持って来てくれました。余りにおいしいので、瓶1本飲んでしまったのです。

かき氷のポスターがカフェ入口に掲示されていました。
カフェで余りにものんびりし過ぎて、気づいたら、ここに来てから1時間半近く経っていました。帰らなきゃと売店で急いで買い物をして駅に向いました。中央本線もこの辺の区間は、時間帯によって1時間に1本の電車しかないので、13:26笹子発の電車を乗り逃すと、次の電車まで1時間近く待つようだと我に返りました。

お土産は自宅用にだけ、ゆず味のにごりワインと・・・

売店で試飲させてもらって一番おいしいなと思った、笹一純米酒を買ってきました。どちらもおいしいお酒でした。
にごりワインは柚子の味と香りもしっかりあって、甘酸っぱくて食前酒としていいかなと感じました。純米酒は辛口ですっきりした味わいの飲みやすい日本酒です。

来るときは気づきませんでしたが、こんな看板もありました。笹子追分人形という物があったのですね。看板にQRコードがあって、これを読み取れば紹介動画が見られるようになっていました。
家でネットで調べてみたら、笹子追分人形保存会と大月市役所で出しているYouTube動画があります。たぶんこれが出るのだろうと思います。
フル版
ダイジェスト版
大月市観光協会が出している説明文

時間帯にもよりますが、13時台と14時、15時台は1時間に1本しか電車がないので、笹一酒造にいる時に、急いで駅に行かなくちゃと思ったわけです。実際は駅に20分位の余裕を持って到着しましたが・・・。

ここの路線図を見ると、都心区間の中央線電車は大月まで。中距離区間の普通電車は立川から小淵沢まで便があるのでしょうか。

最近、大月からの都心部の中央線電車にも普通車グリーン席車両が連結されるようになったので、その案内がここにもありました。

ホームから甲府方向を望む。
この日は笹一酒造前にあった道路の気温標示によると、笹子でも32℃の気温があって蒸し暑かったですが、帰る頃には少し風も出て来て、ホームに上がる庇の下にいたら、風が吹き込み涼しかったです。ちょうど大月方向から上り線の線路を保線区の人たちが歩いて来て、一緒にしばしの休憩をしていました。

ホームからも中央道の高架が見えました。

この引き込み線はかつてのスイッチバック跡で、今は設備系社員の訓練センターである笹子設備トレーニングセンターになっています。
今の笹子駅ホームは甲府方向に向って上り勾配になっています。今はモーターが幾つか付いていて駆動する電車が主流なので問題ないのですが、蒸気機関車当時は機関車だけで重い貨車や客車を引っ張っていたわけです。機関車の性能の問題もあって、レールと車輪の摩擦力(鉄道では粘着力と言います)が足らなくて、列車を坂道で停めるとなると、車輪が空転してうまく停まれなかったり、停まっている列車が出発出来なかったりします。それを防ぐために勾配区間に駅を設けなければならない場合、平らな部分に停車場を設けていました。それがスイッチバックです。また今でも箱根登山鉄道がそうであるように急勾配を登らないといけない場合にも、直線で登るよりは、九十九折に交互に登っていったほうが勾配が緩くて済むので、そんな場合にもスイッチバック施設が設けられることもあります。そこは日光のいろは坂がそうであるように道路も鉄路も同様なわけです。
また富士急行の富士山駅(旧富士吉田駅)や西武池袋線の飯能駅のように、勾配など地形や立地上の制約で、折り返すように線路を引いた線形でもスイッチバックと呼びます。
笹子駅の場合は駅を通過する列車は、本線をそのまま通過可能なスイッチバックだったようです。笹子駅に停車する列車だけ平らな所に敷設されたホームに入っていたわけですね。

帰りの電車がやって来ました。笹子駅13:26発の大月行きです。昼間時間帯はほとんどの電車が大月行きみたいですね。
使用車両は来るときも高尾駅から乗ってきた211系(長野総合車両センター所属)です。
ホームとホームと電車の間がかなり空いていました。

帰りの電車は行きより混んでいました。

これは笹子駅の一つ大月、東京駅寄りの初雁駅のやはりかつてのスイッチバック施設跡です、車内から撮っているのでわかりにくいのですが、結構広そうな敷地に見えました、こちらは今は保線車両の停泊施設として流用されているそうです。
中央本線には、このようにかつては笹子峠を挟んで、いくつかのスイッチバック施設があったそうです。今も面影を残すのは、笹子駅と初狩駅、そして勝沼ぶどう郷駅(旧勝沼駅)のようです。この初狩駅のことは知らなかったのですが、笹子駅の施設は事前に知っていて、今回の小旅では見てみるつもりだったのに、ついつい駅に来るのが遅れてしまったので、ホームから見て、しまったあと思いました。こういう施設は鉄道好きにとっては垂涎物なのです。
でもこれで、笹一酒造の酒粕かき氷を食べることと合せて、また来る口実が出来ました。


大月行きの電車が終点の大月駅に到着しました。ここで高尾行き、もしくは東京行きの快速、特別快速電車に乗り換えて帰っても良かったのですが、せっかくなので富士急線で河口湖まで乗り鉄の旅で往復することにしました。
そこでも失敗が転じて思い出に残ることがあり、今回の小旅にエッセンスを加えてくれました。その辺は次回書こうと思います。
(取材日:2025. 9. 3)












