皆様こんにちは。
今日は下手の横好きな料理の話題です。
今回は家であんこう鍋を作ってみたので、そのレポートです。
今から約1年前には、千葉県の大洗町まで、あんこう鍋を食べることを第一目的として行ったのですが、あんこうの旬は11月〜3月が旬ですから、正に今は旬のど真ん中というわけです。
普段でも仕事が休みの日に(今は週で火曜日と金曜日が定期的な休みになっています)、食材の買い出しをするのですが、この前の休みの日に、家の近所のスーパーに行ったら、あんこう鍋セットとして、捌いたあんこうが売られていました。
ここのスーパーは時たま珍しい食材を置いています。都会のスーパーなら、色々な物を置いてある店もあるかもしれませんが、今時の田舎のスーパーは、鮮魚を手に入れるのもなかなか大変(冷凍物か干物がほとんどです)という中で、あんこうがあるなんて珍しいことなのです。
こういうたまに出る珍しい物は、みんな余り手を出さなくて、ほとんど用意した数量のまま、売れずに値下げされていることも多いのですが、僕はこういう珍しい物は積極的に買います。

こんな感じにお店で捌いた物を売っていました。身とあん肝、アラがセットになっています。
僕は魚を捌くことは出来ませんが、あんこうは水分を多く含み、ぬめりがあって、まな板の上では滑りやすいので、プロの料理人は、吊るし切りで解体するそうです。それなら尚更捌けないわ

だからこうしてあとは使うだけという所まで加工してくれているのはとてもありがたいことです。

あん肝もきちんと付いています。

あんこう鍋を作るのは初めてですが、見様見真似と拙い調理の知識を活かして作ってみることにしました。
おおよそ2人前のレシピです。
まずあん肝は臭みを取るために、小さめのボウルに料理酒と水を1:1入れて、数分浸けておくと、内臓の生臭さがかなり軽減されます。

臭み抜きしたあん肝は、包丁で叩きます。この叩いたあん肝をスープに溶け込ませることで、あんこうの出汁がしっかり出ておいしくなります。

そのほかの部分は霜降りします。今回は熱湯を注ぐのでなく、沸かした鍋に入れてからすぐに上げる方法にしました。

笊に上げて冷水に晒します。スーパーでかなりきれいに下処理をしてくれているので、血筋などは付いていなかったのですが、もしあったら洗って取り除いておきます。

叩いたあん肝を鍋で炒めます。本当は油を引かずに炒めると良いのですが、焦げやすいので、サラダ油を小さじ1だけ入れて弱火で丁寧に炒めます。

それでも鍋肌が少し焦げた。
あん肝から少し脂が出てきたら、味噌󠄀を50g合わせます。今回作ってみて思ったのは、好みにもよりますが、少し甘みもあるとおいしいので、西京味噌󠄀を少し合わせるのもいいかもしれません。

味噌は炒めることで香りが増します。
あん肝と味噌が混ざったら、おろし生姜小さじ1、料理酒大さじ3と1/3(50ml)、みりん大さじ2(30ml)、水250mlを入れて温めます。

こんな感じに味噌が溶けて、あん肝もスープに馴染みます。

入れる具材は、今回は生椎茸4本、長ネギ7〜8cm、絹ごし豆腐半丁。
豆腐は本当は木綿豆腐か焼き豆腐のほうが崩れにくいのですが、僕は焼き豆腐は鍋に入れるにしても余り好きではないので初めから却下、冷蔵庫に宅配の牛乳屋さんがくれた常温保存可能な絹豆腐(牛乳パックみたいなパックに入ってます)があったので、それを使いました。絹ごし豆腐でも余り崩れずおいしかったので、好みで良いかもしれません。

あと春菊1束と人参1本。

そして白菜2〜3枚。
野菜は好みで何を入れても良いと思いますが、今回はこんな感じでした。

それを鍋に入れて。
本当は土鍋のほうが良いのだけれど、あいにく小さな土鍋しかないので、これはホーローのすき焼き鍋です。

それを煮て。

煮て。
材料が柔らかくなるまで煮込みます。

はい!出来上がり!
いただきます。これやや薄味に仕上がってましたが、上でも書いたように、少し西京味噌󠄀をブレンドすると、甘みがあっておいしいだろうなと思いました。

鍋、殊にあんこう鍋ともなれば、お酒はやはり日本酒が合いますよね。
長野の真澄を常温でいただきました。
あんこう鍋もお酒もおいしかったぁ〜

我ながら、初めて作った割には、あんこう鍋、なかなか上手に出来ました。
スーパーであんこう鍋セットを見かけたら、皆さんもぜひあんこう鍋作りに挑戦してみてください。
(取材日 : 2025. 1. 24)