クマの散歩道 Vol. 4 クマ、五十里ダムと川治ダムに行く。 | クマの散歩道~大好きなふるさと日光市を紹介するブログです~

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※お断り この記事はFacebookに2016年8月17日にアップしたものをリ・アップしたものです。そのため記事の内容は当時の物であることをご了承ください。

 

昨日は、近所の新盆のお宅へのお詣りが4軒あった上に、自分の内科の予約も入っていたので忙しかったあ。

私用で日光市三依地区に行く用事があったので、その途中で久し振りに五十里ダムと川治ダムに立ち寄ってみました。

 

まず五十里ダムのほうは、ダムの堤体辺りで見ると、割と水があるように見えましたが、上流部に行くと、やはり貯水量が少ないということがよくわかりました。

 

一方の川治ダムに至っては、ダム湖からして明らかに水が少ないのがありありの状態でした。

ちなみに、五十里ダムは鬼怒川の支流である男鹿川に、川治ダムは鬼怒川本流に作られたダムです。それぞの直下、川治温泉の温泉街で2つの川は合流します。

 

また、2つのダムは山を挟んで1kmほど離れていますが、地下に作られた導水管で結ばれていて、お互いに水をやり取りできるようになっています。うまく考えられた設備ですよね。

 

鬼怒川上流部には、他に鬼怒川本流の上流部に川俣ダムが、五十里ダムの少し上流で男鹿川に合流する湯西川には、合流部からすぐの所に湯西川ダムがあります。

 

今回はこの2つのダムは見ていませんが、これら鬼怒川上流4ダムの貯水率が相当落ちていて、10%から20%の取水制限に引き上げられたというニュースを聞いたのは、半月ほど前でしょうか。

 

台風7号が接近しており、この原稿を書いている午前1時現在は、少しずつ風雨が強くなって来ました。

昨年9月の豪雨被害みたいな被害は嫌だけど、この台風が適度な降水をもたらせてくれて、一気に水不足解消となると良いのですが。

五十里ダムの堤体。出来た当初は東洋一と言われたそうですが、今は他に大きなダムがたくさんあるので、それほど大きなダムとは言えませんが、それでも展望所から見ると、川底ははるか下です。このダムの形式は、重力式コンクリートダムです。堤体の重量で水を堰き止めているのでこう呼ばれています。

堤体の真ん中から水を放流していましたが、これは新しく後から開けた放流口で、河川の水量維持のための放流は、堤体直下の右岸(写真を写している側。ただしここから放流口を見ることは出来ません)にある放流口からしているのですが、昨日は新放流口からしていました。このことからも十分な水量を確保しているからかなと思いましたが、そうでもありませんでした。台風7号の接近に備えて、放流してるのかな。

ダム上部のゲート(越流口といいます)を開いても放流出来るのですが,真ん中の放流口を完成させてからは、こちらを使って大雨前に予め放流して上流からの水の流入に備えるので、今はこのゲートが開くことはほとんどないようです。僕が子供の頃はこのゲートを少し開けて水が堤体につけられた誘水路を伝って流れ落ちる光景が見られることもありました。

五十里ダム堤体直上の様子。ここだけ見ると割と水があるように見えました。

堤体の傍らには管理事務所があって、わくわくダム資料館になっています。今は資料館開館中で、そうでなければ堤体の上を歩くことも出来るようです。

五十里ダムの堤体を見てから、国道121号線を左に逸れて葛城山トンネルを潜って、次は川治ダムに回ってみました。こちらのダムの形式は、アーチ式コンクリートダムです。これは近くだとここより更に鬼怒川本流を上流部に行った所にある川俣ダムが、有名なものでは、関西電力の黒部第四ダム(くろよんダム)が同じ形式のものです。弧を描くような造りが特徴で、両岸の堤体接続部で力を受けて貯留水の力を支える構造のダムです。川治ダムも割と大きいですが、黒部第四ダムが一番わかりやすい例のように、大きなダムはこの形式を採用することが多いようです。

真ん中に小屋のような機械室が2つあって、その下に開口部が開いていますが、ここがダムが満水になって放流する時に使う放流口です。

 

河川維持放流は写真右寄り下に見えるものがそれです。その放流口の上にある総コンクリート造りの建物は、川治ダム発電所という県営の発電所で、発電機が設置されています。

 

また、ダム最上部のゲートは川治ダムの場合建設当初からまず開けることはない前提で作られたもので、余程の大水が出てダムの湛水能力を超える時以外は、開けられることはないようです。ここを開けなければならないような大水が出ると、下流部では、昨年9月に起きたような水害が出る可能性があります。昨年9月の水害時もたぶんこの放流口までは開かなかったはずです。それなのにあれだけの被害が出てしまったのは、日光市の広域に渡って集中豪雨が半日降り続き、ダムからの放流水のほかにも、ダムより下流の沢からもたくさんの水が流れ込んだからだと思います。鬼怒川統合ダム管理事務所も予想以上の増水になってしまったということでしょうね。

会津鬼怒川線の湯西川温泉駅前からダックツアーという、水陸両用バスを使ったツアーがあって、今は湯西川ダムに行くコースに変更になっているのですが、湯西川ダムが完成して湛水完了前まではここ川治ダムを見学するコースでした。湯西川温泉駅前を出発して、写真には写っていませんが、対岸の右手のほうにダム管理事務所があって、そこにバスが横付けされ、ダム堤体の前にへばりつくように設けられたキャットウォーク(点検用通路)を歩くことが出来ました。確か実際に歩いたのは3本あるうちの真ん中、放流口の上にある機械室と、縁の中間点位まで案内してくれました。感じ的にはちょうど建築現場の足場のような造りのものなので、足元は金網状なので下が丸見えで恐いですし、立ち止まってダム堤体を見上げても落ちそうで恐かったです。でもこのキャットウォークを歩けるんだと知って地元にもかかわらず参加したツアーでしたから、とても貴重な経験で、今でも良い思い出です。

ダム堤体の辺縁部よりダム湖を望む。遠景で撮影すると水が少ないのがわかりにくいかもしれません。

堤体直下。こちらだと水の少なさが、少しわかるかもしれませんね。

川治ダムから、国道121号に戻って男鹿川沿いに更に北上した、大塩沢橋の上から下流部を望む。満水時だと、この辺りも写真真ん中辺りの緑の立木の頭が少し見える位の水位まで上がります。

少しズームで撮影したところ。左手真ん中に霞んで見える橋は、国道121号の五十里海渡り大橋です。五十里ダムの堤体はこの橋の下流にあります。ちょっと霞んでいて境界線が定かでないのですが、右からつながっている山の稜線が川に落ち込んでいて、その裏に別の山が聳えている地形になっています。手前の山と奥の山の間を男鹿川が回り込むように流れ、ちょうど手前の山の向こう側辺りにあります。

男鹿川沿いに更に北上した、独鈷沢(とっこざわ)という集落の少し手前の流れ。普段はこの倍以上の流量があります。この辺りはとても水がきれいで、川底が見えるところです。

 

今日は日光市三依地区に行く途中で五十里ダムと川治ダムを見てみたのでレポートを上げてみました。

 

国土交通省 関東地方整備局 鬼怒川ダム統合管理事務所ホームページより五十里ダムのページへリンク