冷間時の始動性が悪い、ってのはプラグの交換とスターターモーターを叩いて当面解消したんですが、始動後30秒程度するとストールするんですよねー(笑)

 

エンジンが温まると全く問題なく稼働するので、これは要はオートチョークなんじゃないかと。

 

冷間時にストールするのは

①エンジンオイル粘度が高いので、作動抵抗が大きい

②ピストンクリアランスが大きくなり、圧縮が低下する

③燃料の揮発が弱まるため、想定した燃焼圧力とならない

なんてのが考えられますが、、

特に、油温対策で300Vなんか入れてるので①がそこそこ厳しいうえに、ブローバイの多さからして②もかなり影響してそうではあります。

 

特に最近オイルセパレータを導入した関係で、オートチョークのエアバルブ周りに「以前だったら回ってたブローバイが回らなくなり『潤滑不良』になる」なんてのもありそう。。。(笑)

 

とにかくそれほど大変そうな作業ではないので、クリーニングしてみることにしました。

 

と思ったのですが、御多分に漏れずガスケットの固着が激しく、スクレーバーをプラハンで叩き入れ、ガスケットを切り剥がしてどうにか外れた次第。

 

当然こんなことも想定されたので、ガスケットは買っておいたのですが。。。

EA11RのF6Aでは純正型番が「13421-64D02」なんですが、どうも廃盤になってるようで、写真の「13421-64D03」で代用しました。

スロットルバルブ横に穴が1対あるほかは、全く同一サイズ&穴位置なので、うまく対応できそうです。

 

んで、外したスロットルボディをチェックしてみたら

エアバルブの突出量が3mmもある。。。(爆)

ここは室温では2mm前後が適正らしいのに。。

指で押すと一応バルブは動くのですが、予想通りバルブ周りはひどく汚れていて、これでうまく吸気できるわけないですよねー(笑)

 

いちおう、エアバルブ突出量は多めに見込んで1.5mmに設定してみました。

サーモワックスの膨張量は1.5mm程度あり、エアバルブのテーパー部は3mm程度あるので、本来こんな感じのはず。。。

 

なのですが、やはり経年でサーモワックスは劣化があるようで、実際に稼働させてみると、やや開き過ぎみたいですねー

ま、アイドルアジャストで規定回転数に収まるので、しばらく様子見です。

 

 

一応この作業の注意点を備忘記載しておきますと、、、

①ガスケットは必ず用意。再脱着も想定して装着時はシリコングリスを両面塗布

②スロットルポジションセンサーの位置をずらすと再調整が面倒なので、ここは触らない

③また、スロポジセンサーは溶剤に弱いので、キャブクリーナーは直接噴霧せず、工業用綿棒に付けて清掃

④エアバルブはねじ込みで装着するが、結局は手で回すのが一番早かったりする

⑤アイドルアジャストスクリューはそのままでは抜けてこないので、給気口のニードル側から柔軟性のある棒で押し出す

⑥冷却水路がエア噛みしやすい構造なので、あらかじめ装着前にある程度水を入れておき、装着後もエア抜きボルトでしっかりエア抜きする

⑦作業後は空燃比を再学習させなくてはいけないので、ECUリセット。その後100km程度は信号待ち時など(要は高回転からの低下時など)でアイドル回転が不安定になる

 

 

いまのところ、この作業で冷間時のストールは起きなくなったので、効果はあったようです。

まぁ、経過観察はしばらく必要ですが。。。