ロッド投稿が本当に久しぶりになってしまいまして。
この間の社会情勢の変化も物凄く、極度の世界的インフレの影響から、アメリカ製グラファイトロッドのハイエンドはシングルでも20万円に及ぶほど。
そんななか、国産ロッドにもかかわらず面白いものを入手しました。
YAMAGA Blanks のZinn(ジン)8ft11inの#5モデルです。
YAMAGA Blanks(山鹿釣具)は国内バスロッドメーカーで有名だった旧ダイコーの製造委託なども受けていたらしいですが、いわゆるOEM元製造会社の独自ブランド。最近YAMAGAのロッドは大変気に入っておりまして、ネイティヴルアーはLupus51を使ってます。
会社としてはソルトロッドでコアな人気があるようですが、フライロッドにも進出しつつありまして、ソルトフライ用のENNE、日本の渓流に特化したLINNに続いてシリーズ化したのがこのZinnシリーズ。
#4、#5、#6と展開してますが、レングスはいずれも8ft11in。
アメリカンなロッドの番手に慣れた自分が持った感じでは、それぞれ番手は-0.5番手低く感じます。
つまり、この#5は実質#4.5くらい。。。
さて、この”0.5番手”にピンときた自分としては、こんな比較をしてみたくなったわけです。
上はZinn#5(75g荷重)。下はWinston TMF:IM6(60g荷重)。
この設定過重で双方ともバットパワーは体感3割残し程度。
TMFといえば、
過去記事には書いていませんが、#3.5設定に敢えて抑えて繊細さを求めたロッドです。
見たとおり、ベンディングカーブが非常に似通っており、まさに
”TMFを1番手上げて9ft化したロッド”
に感じます。#3.5の一番手上なので#4.5相当ですね。
ただ、ウィークポイントとしては、レングスが1ft延長になった&重量増になったが故にTMF比ではやや”ダルさ”を感じるのは否めないところですが。。。
また、-0.5番なので、#4ならTMFと同じく#3.5なんだからそっちの方がよくね? とか思いがちですが、このダルさが#3.5ではかなり感じてしまい、私にはマイナスに感じてしまいました。まぁ、極々繊細にシラメ釣りを目的にするなどであれば、むしろその方がよいシチュエーションもあるかと思います。
ちなみに、Tom Morgan Rodsmithの8ft(2in)#4とも比べてみましたが、
シャッキリ感はTMFよりあるものの、軽快さ、という点ではTMFよりも劣ってしまうので、この手のアクションがバランスするのはもう2inくらい(8ft4in)くらいが限界値なのかもしれません。
ややネガティブな表現が続いてしまいましたが、それは歴史的名竿と直接振り比べてみるからこそ気になるレベル。
単体で振っている分には全くネガティブな印象はありません。
今どきこのようなアクションのロッドが新品で手に入る(しかもMade in Japan!)のは得難いもの。
ちなみにイベントで伺いましたが、制作側としてもオールドアメリカンのミディアムアクションロッド(TMFやScott Gシリーズあたり)を念頭にモデル化したとのこと。
ちなみに、コスメは流石に日本製。
特にリールシート周りの質感と仕上げは秀逸。ロッドエンドキャップのウッドはオリジナリティに溢れます。
実釣では泣き尺クラスの天然イワナの突っ込みもいなすことができ、大変信頼できました。
実際に”曲げて獲る”を体感できると、これはこれで完成された個性ということなのかと。
ちなみに現在の価格設定で74,500円(税込)。
20年前ならハイエンドの価格ですが、今となっては中級クラスの価格です。
う~ん、ハイコスパ!(笑)
近年の実釣向きのロッドでは久々にお勧めできるロッドに感じます。


















