第33場 2015年1月15日 アメリカ山岳部時間(MST Mountain Standad Time GMT-7)9時30分 ロッキー山脈地下基地司令部支所~秘密時空保安局局長室
「お久しぶりです、ジョン・スコット局長。」
陽気で馬鹿でかい声はそうあのお調子者のヘンリー・アンダーソン中佐だ。相手のペースで喋らせてはいけない。こちらから先制攻撃でどんどん行かないと。
「元気そうで何よりだ。中佐、積もる話もあるだろうが今回わざわざここに来てもらったのは今推し進めている作戦でどうしても中佐の力が必要なのだ。是非協力してほしい。飛んでほしい時代と場所はウォーレン・マクレーン事務長に指示してあるのでこの作戦の今までの経緯と共によく聞いてできるだけ早い時期に作戦に加わってほしい。今日はこのあと来客があるので申し訳ないが一旦離席するのでこの辺で・・・。」
と一気呵成、一方的に喋って局長専用寝室に戻った。来客の予定などはない。うそも方便、中佐の過去の苦労話をまともに聞いていたら何時間かかることやら。うっかりあの指輪の話でもされたらたまらないのでウォーレン・マクレーン事務長とタッグを組んで中佐がすぐに2014年のニューヨークに飛ぶように仕向けた。 M1、ジャレッドが働くゴルフ場管理会社で働いてもらうことになっている。この頃にははアーノルド・ロッドマン氏から厚い信頼を得ていて複数のゴルフ場の支配人になっていた。
鳩が豆鉄砲を食らったような顔という表現があるが、今回のヘンリー・アンダーソン中佐の顔は彼と初対面のときの゛若い方のわたし゛のきょとん顔 を上回る挙動不審者状態に陥っていて両手はわずかに震え、目がうつろではなく大きく目を開いたまま仏教の不動明王と化していたのだ。もちろん口はポカンと大きく広げたまま動きを失っていた。得意技完封勝ちは爽快だったが凝り固まった彼の姿はいつまでもわたしの脳裏に焼き付いて離れなかった。