第15場 1993年5月1日 アメリカ山岳部時間(MST Mountain Standad Time GMT-7)9時 ロッキー山脈地下基地司令部支所~秘密時空保安局職員居住区

 

今日はゴルフ場で働いているジャレッドからの定時連絡が入っていた。いつもながら丁寧な文面で綿密に一日一日の仕事内容とゴルフ場に来た著名人のリストが書かれていた。マリーの場合は自信家で何事もやりすぎてしまうのが欠点でもあり、今回の作戦のメンバーとして選んだ最大の理由でもある。表向きは無難に目立たないように周囲に溶け込んで信頼を得ることが五人すべてに共通する指示だが、やりすぎてもいい、自分の判断で思いっきり活動してこいというのがわたしの本心だ。五人ともわたしがそれぞれの能力の高さを見込んでスカウトした俊英だから自信を持ってそれぞれの時代に送り出したという自負がある。寡黙な人間でまじめすぎるジャレッドにはとにかくゴルフ場の一従業員として務めをきっちり果たしてもらうことを願っての人選だ。裏方としての仕事をしながらゴルフの腕前を少しずつ上げるようにとの指示を出してある。それからモグラ対策をどうするのか? 既にしている対策があればそれよりもいい方法はないのか?という宿題をわざと出してみた。ゴルフ場運営サイドから見ると最も困ったちゃんであるモグラ君をどう扱うのか? ジャレッドは心やさしい動物愛護精神の持主であることは以前から知っているので名答を実は楽しみにしているのだ。