第28場 2015年1月3日 アメリカ山岳部時間(MST Mountain Standad Time GMT-7)9時 ロッキー山脈地下基地司令部支所~秘密時空保安局局長室
朝一番にウォーレン・マクレーン事務長を呼んで、1985年代でこの地下基地の固定勤務となっているヘンリー・アンダーソン軍曹が中佐から降格された件についていくつかの質問をして、事務長の公式見解?を伺ってから局長としての正式な指示を出した。局長就任以来一番重要な指示だ。航時空軸飛翔推進変容機の誤作動によって目的地とは違う年代、場所に飛ばされてその結果の降格処分は判断ミス、もしくは過剰処分ではなかったのかまずは事務長の個人的な見解を聞いたが、過去に事務長自身も疑問に思って調べたことがあると言っていた。わたしが秘密時空保安局局長の正式意見として陸軍上層部に対してヘンリー・アンダーソン軍曹を中佐に戻して名誉回復をさせ、固定勤務も解除させるよう書面で提出していいものかどうか、まず事務手続き上の問題を聞いた。特に前任のティモシー・カーマイケル氏が判断を下して陸軍上層部に対して降格願いを出して承認を得たもので、現在そのティモシー・カーマイケル氏は中将に昇格してさらに軍の中枢の重要な任務を担っている。だから時期的にまずいのではないかという忠告も甘んじて受け入れる覚悟だが、わたしが現在進めている最重要なアーノルド・ロッドマン氏の件でヘンリー・アンダーソン軍曹の力が必要な状況になったのだ。軍曹のまま固定勤務だけを解除して作戦に加わせることは、ティモシー・カーマイケル氏が局長時代にロッドマン氏作戦に参加させるメンバーをわたしに選ばせるリストにヘンリー・アンダーソン軍曹を入れていたのでそうしてもよかったのだが、肩書きが軍曹のままでは切ないので中佐として活動してもらおうというのだ。
事務長は再度綿密にヘンリー・アンダーソン軍曹の降格の件について調べ直して陸軍上層部に対しての意見書を作りますのでその際は局長はサインしていただくだけとなりますと言ってきた。つまり事務長の見解としては正当な訴えで、今時点でなんら問題はないということなのだ。ただし、一週間時間をくださいということなのでよろしく頼む、と言ってから通常業務を開始した。