第30場 1980年5月1日 アメリカ東部時間(EST Eastern Standad Time GMT-5)21時 ワシントンDC  秘密舞踏会会場

 

ホワイトハウスの地下4階、地下核シェルターゾーンにあるとは思えない豪華な内装で舞踏会に正にふさわしい場所にジャクリーヌと一緒に足を踏み入れると拍手で迎えられ内心焦ったが、ここは落ち着いて!落ち着いてというどこからともなく湧いてくる心の声の支えで作り笑顔で係員に誘導されるまま指定された席に着席した。ひとつの丸テーブルの定員は四人と定められているようで相席の客人はまだ着席していなかった。小声で隣のジャクリーヌ(招待状兼身分証では特別業務監査局局長夫人
ジャクリーヌ・スコットということになっている。)に相席は本当に大統領夫妻なのかねぇと言った途端、急に反対方向から肩を軽く叩かれて振り返った。
「特別業務監査局局長就任おめでとう。」
と言いながら握手を求められた。ときの大統領だった。

 

それからが大変だった。二時間の地獄体験は記憶を全部飛ばしてしまった。

 

たぶん、ジャクリーヌが操る人形として挨拶をして、名刺交換をして、無難な話をして・・・という行動を取ったはず。極度の緊張と建物の威圧感、そうそうたる出席者たちのオーラ。

 

断片的なイメージが不連続な写真として出来損ないの脳味噌畑に突き刺さっている感じでなめらかにつなぐことができない。