今年のGWは快晴で心地の良い風が吹く気持ちのいい日が続いた
毎年この時期に会う友人と待ち合わせして
青山の見晴らしのいいカフェで話しだす。
彼女はキャリアを積んだいわゆるバリキャリ系女子である。
話の冒頭は、彼女の妹のように可愛がっている古い友人の妊娠の話だった。
彼女の周りでは妊娠ラッシュが起きているという。
結婚ラッシュも終わった33歳の終盤の私たちは、
転職を32歳の終わり頃にして1年間新しい形の仕事に慣れた頃である。
彼女と私は職種は全く違うが、働くことに生きがいを見出すタイプで
人生の展望が似ているところがある。
実際のところ今私たちの置かれた状況は大枠にすると同じである。
33歳 独身 経済的に自立している 自立心が強く 志があり
自分をストイックに追い込みながら仕事してきた過去がある
自己投資するタイプであり、小洒落た場所で定期的に女子会なんぞ開いてみたりする。
32歳の頃の人生の転換気に結婚という転換を迎える女と
32歳の頃に転職という転換を迎える女の違いはなんなのか。
二人で結婚妊娠した女と自分たちの違いをテーブルに並べてみて見る。
自己擁護のような視点で羅列していく。
あのタイミングで結婚したら仕事が中途半端になるとか
他人の結婚を査定するようなこと言ってみたりする。
負け犬の遠吠えのように聞こえるだろう
それもしょうがない。
だって自己擁護だもの。でもあえて付け加えておきたいのは
自己擁護だってわかりながら話しているっていうこと。
自虐ネタのようなもので、本当に恨みつらみの気持ちは入っていない。
決してその選択をしたことを後悔していない
私の毎日が充実しているのと同様に、彼女の毎日も素敵だった。
彼女の毎日はストイックさと穏やかさのバランスの丁度いい塩梅のところで運行されていた
日々の激務と週に3度のヨガを両立している感じからもそれが伺える
転職から1年で自分の周りに信頼関係を築いた。仕事のペース配分をコントロールできるようになったし、仕事への熱意とポリシーを持ち、時に摩擦が起きても譲ることなく納得のいく仕事を全うする生活。
できる女感満載の彼女は、結婚していない自分を嘆いている。
次に欲しいものは、人生のパートナーということなのだろう。
あの分岐点で結婚した友人たちの、旦那のスペックを教えてくれた。
A子の旦那はアメリカ人で会計士で、マレーシアを拠点に仕事をしている。彼女を自分のところに引き寄せるのに語学学校にもちゃんと通わせてあげるだけの金銭的安定のある人
B子の旦那は年下の非正規雇用の人。優しくて少し抜けている感じの天然キャラ系。金銭的安定や将来不安定要素だらけの人
C子のところは、旦那は大手の企業に勤めていて互いに良家。二人とも金銭感覚に難ありの素行の悪さが心配されるが、バックアップの強さに支えられて結婚生活しているらしい。
どの旦那もイマイチ。
私なら選ばないと思う。
これが二人の意見。悪意はない。ただ純粋にそう思っただけ。
強いて言えばA子の旦那さんがいいかなぁなんて彼女は言った。
結婚相手に求めるものは人によって違う。
A子さんは生活の拠点が日本で無くなることを問題には思わなかった
B子さんは金銭的将来的安定がないことは大した問題ではなかった
C子さんは金銭感覚に難があることはきっと問題ではなかった
きっと上記の3人にはそれぞれに結婚に譲れないものがあって、各々の旦那さんはそれを満たしていたのだろうと思う
彼女にとって結婚のために譲れないものはなんなのか
「きっと私はなるべく大きくて立派な箱がいいんだと思うの」
そう答えた。
彼女のいう箱とは、スペックのことで、なるべく大きくて立派という表現が彼女らしい。
誰かの箱と比べないと大きいかどうかわからない
どう立派かは見る人によって評価が変わりそうだから、彼女のいうのはおそらく高価であるということを意味している。
なるべく大きくて立派な箱に彼女は入りたいと願っている。
そうやって男を選んできた。
自分の箱ではきっとダメなのだろう
いつも付き合うと献身的に尽くしたり、頑張って見せたりして疲れてしまう彼女は
その大きくて立派な箱に見合う自分になろうと努力していた。
でも結局自分じゃないその箱は居心地が悪くてぴったり来なかった。
そう彼女は大きくて立派な箱に憧れていたの。
もう充分あなた自身の箱は大きくて立派だよ。
私はそう思った。
彼女の箱という表現は、他人からどう見えるかを気にしているようにも感じた。
自分を評価されるのを恐れて、彼の大きくて立派な箱に中に隠れてしまいたいという意味なのかなと思う
中に入れるようなもので形容したからそう思ったのかもしれない。
自分を評価するということを他人のモノサシに委ねる「他者評価」にしていると
いつまでも苦しくて、寂しくて報われなくなってしまうよ?
評価は自己評価の方が絶対にいい。
これはいつも私が彼女に伝え続けていること。
その箱が大きいかどうかは比べないとわからないし、
その箱をあなたが立派だと思っていても、他の人はそう評価しないかもしれない。
だとしたら、きっと他に譲れないことがあるはずだ。
「あ、そしたら私の知らないことを教えてくれる人がいい」
そう返事が返ってきた。
好奇心を満たしてくれて、ワクワクさせてくれる人がいいのね。
きっとそれは知的好奇心を満たすだけではないと思う。
その人が見せてくれるいろんなことは、
自分はどんな人なのかをより知るためのたくさんの鏡と出会う体験になる。
未知のことにチャレンジする無鉄砲さや好奇心は社交性とリンクする。
ワクワクしながらたくさんのエピソードとたくさんの人に出会うことは
自分のモノサシ自体が素敵に思える体験になる。
自分のモノサシで測ることが素敵に思えた時
本当の意味で他者評価から自己評価へ価値基準が変化していく。
もう彼女はそのことに気がついている。
「そうか、大きくて立派な箱じゃなくて、私に新しいコトやモノを見せてくれる独特な箱にしたらいいね。」
そう言っていたから。
彼女は気が強いところがあるように思われてしまうけれど
いつだって強くありたいと自分を律していた、健気な頑張り屋さんなのだ。
自分を律し続けることができたのは、もっと素敵な人になりたいと願っていたから。
そしてもう充分すぎるほどに、素敵だよ。
あとはそれを本人が納得するだけね。
およそ5時間のうちに、1年分の近況報告と
互いの価値観の変化について語らい。
時折ブラックジョークを交えながら、仕事の話をした。
改札で別れる直前まで話し倒して、またねと言って解散した。
毎日連絡は取り合わないけれど、いつだって頑張っている彼女の存在が
私に力を与えてくれていると思いながら帰路についた。
明日も頑張ろうっと。
お読みいただきありがとうございます
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