ADATARA | 音楽室の鍵

音楽室の鍵

VERONICA VERONICOのボーカル、歌詞担当、鍵子(キーコ)のブログ。
新大久保で生まれ育ち、文鳥飼い。世界中の鳥の幸せを願っている。
鍵のグッズを集めるのが趣味です。
鍵は新しいことを始めるのに良い、
そう母が言ってわたしにくれたのがきっかけ。

ADATARA(アダタラ)






雲を切り裂く

ひとすじの火は

空をふたつに分けてゆく


ナナカマドの葉

の音

川の流れに彷徨う



安達太良の原

胸のざわめき

誰に告げる事なく


骨の軋む夜

糸を紡ぐ手

の弓矢を待っている

 


仮初の運命は

終わらない輪舞と

漁り火の行列のように



わたしの名を呼べたら

まだ生きていられたでしょう

くちなしの身体で 抱き締めて

わたしをかえたのは

月の言霊(こえ)と魂

確かなものなど何処にあるの



遥か歌の便りに

救われるのを待っている

償いは痛みと生き続けてゆくこと

わたしの名を呼べたら

あの月の彼方へ

くちなしの身体で 抱き締めて

彼の待つほとりで

放たれた矢を受けて

確かなものなど何処にあるの




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モチーフとなった安達ヶ原の鬼婆伝説はこちら