Dear. | 音楽室の鍵

音楽室の鍵

VERONICA VERONICOのボーカル、歌詞担当、鍵子(キーコ)のブログ。
新大久保で生まれ育ち、文鳥飼い。世界中の鳥の幸せを願っている。
鍵のグッズを集めるのが趣味です。
鍵は新しいことを始めるのに良い、
そう母が言ってわたしにくれたのがきっかけ。

最近書きたい(描きたい)ことが多すぎて
悩ましい、鍵子です。こんばんは。



前にね、この記事で書いた、わたしの居酒屋バイト先の
キッチンのおじーちゃん。
http://ameblo.jp/keyco921/entry-10955408082.html


おじーちゃんがね、今年4月くらいに風邪で仕事休んで、
それがきっかけで、そのまま検査入院するって言って、退職しちゃった。


もちろん本人が連絡しない限り、店側から退職した人間のプライベートを
探るのは、店長は絶対しない。

わたしも、ただの夜のバイトで、おじーちゃんはランチを主にやってたし、
すれ違い程度にしか一緒に働かなかったけど、
ベロニカベロニコのライブにしょっちゅう足を運んで、
いつも差し入れまでしてくれた。


一体どうなったのか分からないまま、もう1ヶ月以上も経って、

さすがに誰も連絡をとらないなら、わたしがしようと思って、
メールを一本送った。

検査入院からだいぶ経っちゃったけど、どうだった?という内容。

もしかしたら連絡先変わって、返信ないかもしれない、という気持ちが半分あった。




でも、そうしたら、1時間後におじーちゃんからメールが返ってきた。




内容は、検査入院した結果、「胃がん」だった。


「抗がん剤治療しながら、いろんなことして遊んで過ごすつもりです(-^□^-)」、と、
馬の可愛い絵文字(多分、競馬を意味する)付きで送られてきた。



その瞬間、全部分かった。


すんごい無理してメールを返信してくれたこと。



句読点と、小さい、ャ、ュ、ョ、全然打ててなかったから。



細くて小さいじーちゃんが胃がんになったら、体は絶対にもたない。

抗がん剤を使えば痛みでしんどくてしょうがないのは知っている。


子供の頃からの付き合いのおばさんが、
胃がんになって2ヶ月後すぐに亡くなったのを思い出した。
その時おばさんも「あんまりに辛い姿は見られたくないから
お見舞いは来ないでほしい」と言っていたのが記憶には新しい。



それを思って、

「そうだったんだ(T_T)じゃああんまり食べ物も食べれないんだね。うちのメンバーや、みんなも心配してたんだよ。今は自宅療養してるのかな?

今度の夏にね、新しいCDできるから、完成したら持って行くよ!是非聴いて欲しいから!」




と、返信した。



もちろん全部分かった上で、分からないふりをした。





じーちゃんもきっとそこを汲んでくれた。

だからそこから返信はなかった。





でも、喜んでくれたと思う。



ある人は、



「会いに行けばいいじゃん!履歴書で住所くらい調べられるでしょ!」



と言う。






そういう問題じゃない。





わたしは、じーちゃんの意志を汲む。






じーちゃんは、わたしの中でのじーちゃん像を崩したくないんだと思う。




ずっと、「おう!なんでも好きなもの食え!」って

言ってるじーちゃんでいたいのだ。




一通目のメールですぐ返事があったこと。
二通目送ったら返事がなかったこと。

それが、じーちゃんの意志だ。






わたし、最近思うの。





感謝やお礼って、ほんとの意味で返すのがとっても難しい。

モノで示せる人や、近い年代の人ならできるんだけど、

そうじゃない人には一体どうしたら感謝を伝えられるんだろう。



そう思ってたんだけど、



案外簡単だった。




その人の発信してるものを受け止める。




これが最高に、良いお礼になるんじゃないかと。


「もう関わらなくていいですよ」と思ってるじーちゃんに対して

「でも、あなたのこと忘れてないですよ」という意思表示。





それは、最近友だちのライブに行ってもそう思った。



「その人の発信してるものを受け止めに行く」



その為に足を運ぶ。





あの嬉しそうな顔が、たまらなく嬉しい。





その気持ちをわたしは分かる。





なんでって、ライブに来てもらえる喜びを知っているから!





こんな単純なことで、感謝を返せるのだと、初めて知った。





だから、わたしは今まで関わってきてくれた人の発信している場所へ、
なるべく多く足を運びたい、そう思う。