ランチバイトで、お弁当の店頭販売をやっていると、
たまにやってくる元気のいいホームレスのじーちゃんがいる。
めいっぱい空き缶の入った袋をガラガラにのせて、
鬼ごろしを飲みながら「おう!」と言って現れる。
(そして何故かわたしの事をジュリアンと呼ぶ)
比較的しょーもない会話をひとしきりして、最後の去り際の決め台詞は
「今度Hしような!!!」だ。
でもお弁当買いにお客さんがくると、すぐ空気を読んで
「じゃあな!!頑張れよ!!」
とまた空き缶探しの旅に出る。
いろいろ波瀾万丈に生きてきた感じのするじーちゃんだが、
卑屈な雰囲気はまるでなくて、なんだかいつも楽しそうだ。
そして今日、さっき久々にじーちゃんが前を通った。
いつも通り、「おう!」と声をかけてきて、陽気に話していたが、
明らかに顔が辛そう。
よく見ると両目の下には殴られたみたいに青い、アザなのかクマなのか分からないものができていた。
「・・・?!今日、どしたの??寝てないの??」
と、思わず聞いてしまったけど、
「・・まぁ、ちょっとな!」
と濁して、
「一緒に寝ようぜ!!」
と、ふざけていた。
わたしは、
「今日はもう、ちゃんとゆっくり休みなね」
と言った瞬間、じーちゃんの片足がすごい傷だらけだったのに気付いた。
それに対しては触れなかったけど、
じーちゃんは「暑いから倒れんなよ!!!」
と言って去っていった。
・・・なんだか、うん、
何だろう・・・・・、
何があったのかは分からないけど、
多分知る必要もないのだけど、
・・・
人と、ちゃんとコミュニケーションがとれる以上、
何やってても人は、なんら変わりない人なんだよ。
何やっててもどこに住んでても。
夏休み中、悪さしたっていいけど、
「人」に対しては絶対するなよ、学生たち。