一昨日26日に最後の科目の合格が確認でき、無事に全単位を取得しました。うれしー!っていうよりホッとしました。
このブログでも必修科目(演習除く)と選択科目について一通り、レポートの構成と講評を公開させて頂きました。レポートシリーズの一区切りとして近大コースへの希望をまとめておこうと思います。(いつか近大関係者の方の目に留まることを想定して?)
1. テキストの検討
近畿大学で通信課程を始める時、テキストの作成から始めたと思いますが、今となっては、テキストに差し込まれている正誤表以外の誤字脱字、記載内容の整理が不十分と思われる部分が放置されているものが存在します。誤字脱字は脳内変換すれば良いですが、論旨の読み取りに時間が掛かる部分は「この本の機能はテキスト?自説の主張?」と思いながら読みました。(合格したからって厳しく書いているわけではないです笑)
同様の理由で、るうらさんもブログ「るうらのぺん」でテキストの紹介をされています。「るうらのぺん」は網羅性が高いので、是非ご覧になって下さい。提出レポートの全文も掲載されています。
私も同じテキストを2月5日に紹介させて頂きましたが、他にも新しいものが出てきているようです。テキストの在庫はどうする?他大学との差別化はどうする?みたいな経営上の問題は別として、新しいものを取り入れることも選択肢の一つとして検討されてはどうかと考えます。
第一の理由として、物事の経緯を知ることも大切ですが、特に情報関係は変化が早い分野ですので、新しい情報を学習した方が良いと思います。第二に、全日制の学部で全教科同じシリーズで学ぶことはないはずです。第三に、教材選別の結果、やっぱり近大テキストが最高!ならば学生にも最高!です。
テキスト編纂は簡単ではなく、最初に井戸を掘った近大の先生方・事務方の皆様のご努力に尊敬の念を感じます。ニーズのないところに新しいテキストシリーズは出てきません。新しいテキストの登場は良いサインです。切磋琢磨で図書館界が盛り上がることを願っています。
2. 「通信授業科目要項」の記載改善
通信教育の学生の多くは社会人と思われ、効率的な情報収集やTo Do Listの作成が重要です。入学案内、手続きなど関して複数の冊子が届き、丁寧に説明されていますが、改善点を1つ挙げさせて頂くなら、「通信授業科目要項」に演習2科目を掲載した方が親切だと思います。日程・担当教官による違いはポータルKULeDを見るように指示をすれば、学生は探しに行きます。
共通内容を掲載すると良い点は…学生が演習を思い出す機会が増えます!どのような条件で演習を受けられるのかも、共通事項として記載していただければ助かります。
演習は必修科目でありながら、日程・担当教官の選択があるので選択科目とも言えます。いわゆる選択科目は要項掲載されていますが、「演習」は要項記載がないので実は忘れがち…私も冷や汗をかきました。与えられた情報を精読するのは学生の義務、情報を統合するのは司書の仕事に通ずるとも言えますが、毎年掲示板に同じ質問が出るような事柄は情報の集約・リンク先の明示を更に進めて頂き、学生が情報探しより教科の勉強に時間を割けるようにご支援頂けるとありがたいです。
コースの全てをWebで終了できる近大のことですから、さまざまな課題改善の検討・計画が進んでいると思います。司書コースがますます発展しますように!
・国立教育政策研究所 社会教育実践研究センター『図書館及び図書館司書の実態に関する調査研究報告書〜日本の図書館はどこまで「望ましい基準」に近づいたか〜』https://www.nier.go.jp/jissen/chosa/houkokushomokuji15.htm
【下図】「図書館法改正をめぐって」(H20.4.26 日本図書館協会 図書館学教育部会 資料より)
この資料によると、当時は通信課程で司書資格を取った人は全体の9%、519人でした。以降、司書への興味を持つ層は育ってきたと言えそうです。
本日はいつもより長くなりましたが、以上です。お付き合いありがとうございました。