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 今、宇宙と言えば、宇宙開発や宇宙ビジネスの躍進が目覚ましく、宇宙関連の世界的な市場規模の拡大も本当に驚くべきスピードで進んでいます。さらに、月や火星など、地球以外の天体に人類が本格的に進出しようというのですから、実に面白い時代だと思います。日本国内でも宇宙開発・宇宙ビジネスに非常な努力を傾けている人たちがおり、そういう分野の第一線でフロントランナーとして活躍している人たちと接触してみると「ウ~ン、スゴイもんだなあ!」と素直に感銘を受けています。宇宙空間へのフロンティアをじりじりとそして確実に拡張させようという世界的なムーブメントを観察していると、私の探究の歩みもまだまだ留まることが無さそうだなぁと、とても良い刺激を受けています。現在の私は宇宙分野とは距離を置いている身ですが、かつては幾度か人工衛星の開発プロジェクトに参加した経験があるので、こういうふうに宇宙関連分野で見られる爆発的な推進力を前にすると心理的な影響を感じずにはいられないわけです。


 さて、夢とかロマンという言葉で綺麗に飾り付けられる宇宙分野ですが、その言葉とは裏腹に私が関わったプロジェクトの開発現場はなかなかハードなものでした。修羅場、人によっては地獄と形容するのではないでしょうか。分からないことづくめで頭の中がカオスになりながら、私は抜群のスーパーエンジニアたちに食らいついて行くことにひたすら必死でした。嵐のような辛過ぎる状況に離脱する人も少なくありません。私も精神的にギリギリと追い詰められ、崖っぷちところでどうにか踏みとどまった、夢とロマンの現実とは実際そんなもんです。具体的に言及することはしませんが、そこには泥臭くて実に人間臭いドラマの数々があります。他の宇宙開発プロジェクトの空気も規模や程度の差はあるとしても大体似たようなものじゃないでしょうか。ですから宇宙と言って夢のような話ばかりにフォーカスするのはあまり公平ではないような気がいたします。


 ところで、宇宙開発の目的や魅力とは一体何なのでしょうか。新しいフロンティア、未知の世界の探究、革新技術の実証、国家安全保障、資源開発、地球経済圏の拡張、異星人との邂逅、などなど、いろいろなポジションから多種多様な見解があると思います。では“私個人”にとっては一体どんな意味があったのか。宇宙とはまさに天の世界、地上世界とは異なる神の世界、天の王国、神の王国。ですから、そんな神の王国に物理的な方法で近づこうという宗教心に動機付けられた私なりの努力だったわけです。そんな聖句もありますよね(マタイ6:33)。よろしいですか、幼いころからひたむきに聖書を学んできたといういきさつがありますよね、それで意識・無意識を問わず「天の世界」という存在に特別な感情を持っているし、心理的には宗教的な対象にもなっているんです。そんな熱い思いと苦労の連続でどうにか完成させた人工衛星、それを搭載した宇宙ロケットが天に向かって飛び立とうというのですから、ロケットの発射が成功した瞬間は本当に胸がいっぱいでした。信仰心も爆上がりだったことは言うまでもありません。自分以外の人間にこんな話は全く通用しないことは明白なのですが、私個人にとっては物理的な宇宙への挑戦と神への信仰とが融合するかけがえのない経験だったということなんです。


 しかし、もしもロケットの打上げが失敗していたら?・・・まぁ、その時は全く異なる感情が生まれたかもしれませんよね。その意味では本当に幸運に恵まれていたと言えるわけで、目標の到達に至るプロセスに関与した関係者の方々のご助力、ご尽力、ご厚意には言葉では言い尽くせない感謝の気持ちを抱いています。


 こんなふうに世俗の活動の中で自分の信仰心を強化することがあるというのはとても面白い現象だと思います。ただ実際のところはなかなか苛酷な作業の連続でもありますからね、あんまり他人にお勧めすることはしません。もう一度挑戦してみませんか?と尋ねられたら、正直ブルーな気持ちになります(^^;)