記憶に残る小学6年生のときの思い出(42.195kmを歩く)(前編) | キーボードのブログ

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 人生の中盤を迎えてからというもの、子どもの頃にお世話になった人たちへの感謝の気持ちが年追うごとに強まっている。以前の記事(20250415-ズッコケ山賊修行中&ズッコケ中年三人組45歳の山賊修行中)の最後に触れた通り、今日は私が小学6年のときの思い出を回想するとともに、具体的に書き綴ってみたいと思う。本トピックは宗教とは全く無関係なので、興味の無い方は読み飛ばしていただいて構いません。


 小学6年生のズッコケ三人組が学校狭しと活躍したように、私の小学6年生の日常生活も、スケールは小さくとも、ある意味とても刺激的で決して暇を持て余すようなことはなかった。楽しい出来事ばかりで彩られていれば本当にハッピーなのだが、実際のところ私が在籍した小6のクラスは最低なトラブルが多く、身体的なパワーに劣る私は、体格が良く圧倒的な腕力に勝るクラスのボスに絡まれて本当にろくなことがなかった。服従しなければボコボコにされる。そういうデコボコした学校生活の中でもそれなりにたくましく過ごしていたわけですが、クラス担任の先生は本当に辛抱強く児童たちのケアに全力を尽くしてくれていました。


 そんなクラスで行われた学級会が発端でした。クラスメートどうしの諍いや度重なる揉め事が続くクラスをどうにか一つに団結させるために、クラスみんなで一緒にイベントに参加しよう、という意見が出たのです。そういう意見を出す人物こそ様々な不協和音を起こしている当の張本人なのですが、腕力と暴力でクラスに君臨していましたから、みんなもそのボスには逆らえない。そしてそのイベントというのが、あろうことかフルマラソンと同じ距離(42.195km)を市民といっしょに歩くという地元自治体主催の企画だったのです。一体どこからそんな発想が生まれるのか、「かんべんしてほしいなぁ・・・」と心の中で呟いたのは私ばかりでなく、他のクラスメートもきっと同じ気持ちだったと思います。ジャイアンが号令をかけると、みんなもウンザリしながらしぶしぶ賛同するという実に分かりやすい構図でした。


ボス:「キーボード、お前も参加するよな!?」

私:「わ、わかったよ、参加するよ・・・」


 断ったらあとが怖い。表向き全会一致という形を取っているからなお始末が悪い。本当に暗澹たる気持ちになりました。


 迎えたイベント当日、早朝にもかかわらず、スタート地点にはすでに大勢の市民が押しかけていました。天気も良好。友人どうし、家族連れなど年齢・性別を問わず多彩な参加者たちがすがすがしい秋の朝日を浴びていました。クラスメートも三々五々出発しましたが、私はボスを含む取り巻きのクラスメート数人とグループを組んでの出発です。周りを歩いている参加者の表情は明るく健やかでしたが、ボスと長時間同行しなければならないという現実を前に私の気分は、天気とは対照的に、どんよりとしていました。途中のお昼ご飯は各自持参のおにぎりで、それぞれリュックに詰め込んで持ち歩いていました。道中、ボスは自分の荷物を持ち歩くことさえ面倒になったらしく、自分のおにぎりを一緒に歩いていた他のクラスメートに持ってもらうことになりました。と言ってもボスの頼み事は強制とほぼ同義で、断るという選択肢は無い。


 あきらめと憂鬱な気持ちが交差し、ボスの話に表面的に合わせながらながら足取り重く歩き続けていました。そんな中、ボスのおにぎりを預かったクラスメート2人がピッチをどんどん上げていつの間にかずーとかなた先のほうへ行ってしまったんですね。太陽が真上に来るころには完全にはぐれてしまった。そう、ボスのおにぎりが手元に無い!


ボス:「オレの昼メシ持っていきやがってー! オレの食うモンが無いだろ!」


 頭にきたボスは見境なくクラスメートに八つ当たりを始めます。ピリピリした不穏な空気が漂う。「自分の大事なものぐらい自分で持っておくべきだ!」と正論を語ろうものなら、逆上してフルボッコにされることは目に見えています。不用意に刺激を与えないように気配を隠して嵐が過ぎるのを辛抱していました。そんな私の感情をよそにグループの友人Aくんが田んぼのそばを走る一段高いコンクリートの上を歩いていました。そのとき、お腹をすかせたボスはいよいよ正気を失ってしまったのでしょうか、その有り余る力で突然Aくんを田んぼに向かって突き飛ばしたんです!


Aくん:「うわぁ~っ!!!」


 頭から田んぼに落ちて行くAくん・・・


(続く)