大学入学時のカルチャーショック | キーボードのブログ

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 映画バック・トゥ・ザ・フューチャーとアインシュタイン博士の時空理論に感化された私は、周囲の反対や押し寄せるネガティブキャンペーンにも耐え続け、晴れて大学で物理学を専攻することになりました。宇宙、時空、未知の世界への探求がいよいよ本格的に始まります。そこに到達するまでの涙ぐましい努力については割愛しますが、今、当時の精神神経をすり減らす数々の葛藤を振り返ってみても、いろいろなプレッシャーの中で子供ながらよく考えたよなぁと感心することがあります。それらについてはいつか総括すべきと思いますが、今日はキャンパスライフの初日の思い出を振り返ってみることにしましょう。


 道行く人の足もどこか軽やかな桜花爛漫の好季、入学式典が行われ、式典会場には真新しいスーツを着込んだ新入生がすでにたくさん集まっていました。会場周辺での弾けるような賑やかな光景、とどろく歓声やどよめきにいささかプレッシャーを感じつつ、私もネクタイをキュッとしめ入学式典に臨みました。式典の最中は学長先生の立派な式辞に耳を傾けたものの、実は、キャンパスライフ初日の思い出としては入学式典より、その後に行われた学科内オリエンテーションの方が圧倒的に印象に残っているんですよね。


 入学式典終了後、学科の新入生たちとともにに大教室に移動し、私もちょっぴり緊張した面持ちでオリエンテーションの開始を待っていました。それまで「大学の物理学の教授」と間近にお会いしたことがなかったものですから、物理学の教授先生に対して抱いていたイメージとはまさに、映画バック・トゥ・ザ・フューチャーでタイムマシンを開発したドク、そしてアインシュタイン博士の風貌そのものでした。少しざわついた大教室の片隅で静かに着席しながら、いよいよ物理学の教授先生方と直接対面かと本当にドキドキしていました。


 どれほど時間が経過したでしょうか、しばらくすると教室前方の扉がギギィーと開きました。物理学の教授先生たちの登場です!


教授先生たち:ゾロゾロゾロ・・・(列をなして教室に入ってくる)


私:「ん?、え?、あれ???、意外とみんな普通・・・?」
  「・・・なんか・・・イメージとちがう!?・・・」


 カルチャーショック、想像していたものと相違する、そういうときに大抵感じる何とも言い難い違和感。しかし、目の前で展開される光景、これは現実ですから、先生方がゴニョゴニョお話ししているこの現実をどうにか直視していました。こうして期待と不安が入り交じった複雑な気持ちの中で、大学での猛列な勉強がスタートしたのでした。