11月に行われた体育祭の日。
私の高校は1年から3年までそれぞれの学年の1クラスずつが合体してチームとなって戦う。
私のクラスは緑組。先輩のクラスも緑組。
まさか同じチームだなんて、嬉しくて愛佳とハイタッチして喜んだ。
当日、私は学年リレー、チーム別リレー、二人三脚に出ることになった。
私って、そんなに足速かったっけ…
クラスの代表でリレーに選ばれるとは…笑
チーム別リレーはまだ先輩たちは誰が出るのか把握していない。
理佐先輩は大玉ころがしに出てた。
凄い楽しそうに笑っていた。
近くにいた、同じクラスの女子が、
「理佐先輩の笑顔って癒やされるよねぇ」
なんて言ってて、ホントそうだなぁって思った。
やっぱり、みんなも見惚れちゃうんだよね。
昼休憩の時、お弁当を愛佳と食べていたら部活の先輩のねる先輩が通った。
「あ、由依ちゃ~ん」
「ねる先輩お疲れ様です」
「由依ちゃんチーム別リレー出るんだってね!!」
「はい、なんか選ばれて笑」
「あ、そうそう。うちのクラスは理佐だよ」
「えっ…理佐先輩ですか…」
「理佐速いからねぇ」
まさか理佐先輩だとは…
ねる先輩が「じゃあね~応援してる!!」と言って去っていった。
「ちょっと由依、大丈夫か笑」
「緊張が更に増したよ~」
「落ち着いて、落ち着いて」
「私のせいで負けたらどーする?」
「大丈夫だって!笑理佐先輩いるし!!」
昼休憩が終わり、何種目かやった後、最後の種目チーム別リレーを残すのみとなった。
緊張が止まらない。
ピストルがなって、競技がスタートした。
1年生も速いなぁ。
と、思っていると私の後ろに理佐先輩が並んでいた。
え、待って、私の次って理佐…先輩ってこと!?
振り返るとちょうど目が合った。
焦って目をそらすと、
「頑張って」
と言われた。
頭が追いつかなくて、「は、はい」と焦りながら返事をした。
今、頑張っての後に、「由依ちゃん」と聞かれたのは気のせいだろうか。
私はパニックのまま番が来て、走った。理佐先輩に少しでも速く、速くバトンを渡そうと。
無事にバトンが渡った。
ハァハァと呼吸を整えながら、理佐先輩を見る。
カッコいいなぁ…。
理佐先輩が走り始めると少し声援が大きくなった気がした。
走り終わった理佐先輩。
茜先輩の方へから行くかと思いきや、私の方に来る。
「お疲れ」
と声をかけてくれた。
頭に理佐先輩の手が乗って撫でられてるのは気のせい?
さっきから妄想激しいな私。
「お疲れ様です」
と返事し、理佐先輩の笑顔を見て、癒やされる。
リレー出てよかったなぁ。
退場する時に、理佐先輩に言われた。
「後で、南門に来てくれない?」
と。