「じゃあ、行くね」


そう言って、桜が散る中離れていったあなたの背中。

次にあなたの姿を見れるのは何ヶ月後?何年後?


















「今日はなんの日だ〜?」




わくわくしながらそう聞いてくる親友の愛佳。





「てちと7ヶ月記念日でしょ?」

「せいかーい!!」

「朝からテンション高いね笑」

「当たり前じゃん?今日はてちとお出かけするんだもん」

「よかったね~」

「フフッ…それはそうと由依はどうなのよ」

「どうなのって…」

「あの人に会わないの?」

「会いたいけど向こうも忙しいだろうし、そんなワガママ言えないから」

「ふーん大変そうだねぇ」

「まぁ、愛佳には分からないだろーけどー」

「全然わっかんなーい笑」







笑顔でそう言ってくる愛佳が羨ましい。





愛佳が言ってる"あの人"とは私の1個上の理佐先輩。

成績優秀でバスケ部のエース。
普段はふにゃっとした笑顔が可愛いのにバスケをするとキリッとしててカッコいいというギャップに学校では人気者。













そんな理佐先輩は私の恋人。

















1年前____


私が先生に頼まれて沢山のノートを教室まで運んでいた。


その時、廊下でふざけて遊んでいた男子がぶつかってきて、ノートが床に落ちた。


その男子は「ごめんなさい!」とだけ言って走って行ってしまった。



私が急いで拾っていると、「はい」と言ってノートを渡してくれた理佐先輩。




しっかり見たのは初めてだったけど、やっぱ可愛いと思った。








それから学校で会う度に理佐先輩の方を見てしまう。


私は理佐先輩に恋をした。最初は恋だなんてわからなかった。






なんでかって、今まで誰にも恋したことなかったから。









告白は何回かされたことがある。


でも、その人の事が好きじゃないし、好きになる自信もない。

それなのに付き合うのは相手にも迷惑だと思ったし、誰かと付き合いたいという思いがなかったから全て断った。





愛佳に何回「チャンスを捨てるのはのもったいないよ?」と言われたことか…。











でも、愛佳に理佐先輩の事を話したら、




「由依、それ理佐先輩に恋してるよ」




と言われた。








「由依もやっと恋したか〜」


なんてニヤニヤしてたしね笑