「映画観たいなあ」という気持ちはあるのに、選び始めると嫌になる。何だろうね、この感覚。
それなのに「秒速5センチメートル」の後に連続でこの作品を観ました。何か感じる物があったのかな?
この先は、ちょっぴりネタバレ有り。出演者の演技は見事でしたが、映画としては引っかかる部分が沢山あります。
草彅剛は「碁盤斬り」と同じように雰囲気が良かった。昔は痩けた頬が苦手だったんだけど、今回の役柄は化粧しているせいもあるのかすごく「綺麗」に見えるシーンもあった。単なるイケメンとか美少年とかではなく独特の雰囲気があるよね。彼が凪沙を演じたのはポイントだったと思う。
トランスジェンダーをテーマにするのは、難しいのは当たり前。本物じゃない・リアルじゃないという議論は意味なし。この作品は決して馬鹿にしたり誇張したわけではなくそこは良かったと思う。賛否あるみたいだけど、どちらに寄せても文句は出るでしょう。「流行りに乗っただけ」だと問題ですが。
個人的に良かったのは、やっぱり一果(服部樹咲)でしょうか。バレエシーンが本当に綺麗だった。本物ですね。逆に演技が初めての新人でまさにこのためにキャスティングされたんでしょう。
同級生のりん(上野鈴華)は意地悪な役かな?と思ったら違いました。個人的には気に入ったし重要な人物だったと思う。それだけに「あのシーン」は要らなかったですね。
「あのシーン」(屋上で踊るやつです)も含め、安易に「刺激的なシーン」を入れる必要はなかった。ストーリー上必要であるならまだ許せるけど、無くても大丈夫どころか、逆に流れが変な方向にずれた気がします。一気に安っぽい雰囲気になるし、話の軸もぶれてわかりにくくなる。
必ずハッピーエンドにする必要はない。ただし悲しいお話って難しいんだよね。この作品は良いところが沢山ある分、余計に「惜しかったなあ」と感じます。とってつけた感、ただ悲惨なだけ。
困ったことに、この監督は去年公開された「ナイトフラワー」の監督なんだね。北川景子が好きなのでちょっと気になっていたんだけど、似たような感じなのだろうか? 観る前にわかったから助かったかな? 期待しすぎないようにしよう。
監督:内田英治
出演:草彅剛、服部樹咲、上野鈴華、田中俊介、吉村界人、真田怜臣、佐藤江梨子、平山祐介、根岸季衣、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛聖