昨日から、メインコーチャーとの定期レッスンに戻りました。


そして、開口一番、この話をしました。

先日のGALA。

がっちり固めた先生の右腕に私が阻まれてさっぱり思うように踊れなかった上に、どうにかしようともがいている私を完無視して踊られたことに対する苦情を言ったのです。

 

私が踊れてないことは絶対わかったはずなのに、なんで私より自分の踊りを優先したのか。

 

怒り心頭でそう訴えたのですが、先生は、僕ができることは全部やったと主張。

 

一瞬険悪な空気が漂いましたが、たまたま来ていたパートナーさんを巻き込んで、先生は踊っているとき冷たい、私のことを全然見てくれない、気持ちが通じないと、めげずに激詰めしました。

私にとっては大きな舞台だったのに、何故私を最優先してくれなかったのかと。

 

ここまで生徒に言われたら機嫌を損ねる先生も多いと思うんですが、マイコーチャーは、

 

「何かいつもと違うことをしたつもりないんだけど……ちょっとやってみていい?」

 

と言い出して、そこからふたりで当日の検証を開始。

 

どこにどう力が入っていたのか、何がかみ合わなかったのか、練習と何が違ったのか。


私は私が感じた大きな違和感が何故先生に通じないのかわからず、先生は私が何にそれほど憤っているのかわからず、どうにももどかしい検証だったのですが、根気強くひとつずつ紐解きつつ、「本来はこう踊りたかった。練習ではこう踊ってたはず」というのを再現したら、

 

先生「なるほど。確かに僕が吊り合う場所にいなかったですね。なんでだろう…」

 

側から見ていたパートナーさんに、

「カップル練の言い争いみたいになってますよ」

と言われながらさらに検証。

 

先生「けやきさんの左手を支えなきゃっていう気持ちが、『俺がなんとかしてやる』っていう誤った方向に行っちゃってたね。けやきさんをもっと信頼すればよかった。信頼関係はあったはずなのに」

私「それが一番残念なんですよね。これまで時間をかけて築きあげてきたパートナーシップが本番でなくなっちゃうなんて」

先生「けやきさんの言う『思うように踊れなかった』っていうのは、『通じ合えなかった』っていう意味なんですねえ」

 

そう、それだよ、先生。

私の圧倒的な孤独をわかってくれて、ひよこは嬉しいよ、ぴよよ🐥

 

「私のことを見ていない」「私を大事にしていない」「私の話を聞く気がない」「通じ合えていない」というのを一瞬で感じ取る感覚は、女性特有のものなんでしょうか。

そしてそれが、何より大事だと感じる本能。

それだけじゃダメだけど、女性の感覚はだいたい当たってるし大切よ。

 

先生「僕のパートナーはこんなに言わないから…。修行します」

 

マジですか。

パートナーさんよりうるさい生徒ですみません…。

 

自分の頑固さに自分でちょっと引きましたが、私に「パートナーへ気持ちを伝えることが最優先。それがリーダーのすべて」と教えたのは先生なのです。

今回それを貫いたのは私で、血迷ったのは先生だという確信が私にはありました。だから壊れたものは取り戻さなきゃと思ったのです。

私、先生の教えを完璧に自分のものにしてる優秀な弟子じゃないですか?笑

 

かくして、崩壊しかけたパートナーシップを無事修復することができました。


気持ちひとつで崩れてしまうような繊細さがこのダンスの美しさであり、危うさなんだと知って、ひよこ🐥はまたひとつ成長しました。

フロアの上で頼れるのは自分とパートナーだけなんですね。そのパートナーと気持ちが通じ合わないということは、こんなにも孤独と不安を生むものなんですね。

いい経験をしたなと思います。やっぱりGALA、出てよかったな✨

 

諦めずに話し合った私もえらいけど、生徒の言い分をちゃんと受け止めて話し合いに応じてくれた先生はもっと偉大です。

次はきっといいダンスが踊れると思います!

(当面、パートナーデモに集中するので、逆転リーダーはお休みです)



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