この記事は2024年6月11日に登った【光岳】の山行です。^^
 
日本の2500m峰で最南端の「光岳」は、南アルプス南部にある標高2591.5mの山。
 
日本百名山に選ばれているものの、そうそうたる顔ぶれが並ぶ「南アルプスエリア」の中では少々影が薄いというか、比較的注目される事の少ない山かもしれない。
 
しかし2023年の6月、日本百名山95座目として訪れた際に、楽園を感じさせる美しい稜線の風景に心を奪われ…
(2023年6月撮影)
 
とても気に入ったので、いつかまた登りたいと思っていた!
 
木道が続く「センジヶ原」は天上界感たっぷり。
 
360度眺望の開けた「イザルヶ岳」からは、前回はガスってしまい楽しむ事の出来なかった「南アルプス南部」の迫力の山並みが凄い!
 
この山のシンボルとも言うべき「光石」!
遠くから眺めた時に、この白い石灰の巨大な岩稜が太陽光を反射して輝く事が「光岳」の名の由来だという。
 
前回同様、長野県飯田市にある「芝沢ゲート」から入山して、長く険しい道のりを越えて登頂。
標準コースタイム16時間オーバーは、やっぱりキツいし体にもこたえる…^^;
 
しかしその苦労を乗り越える、価値のある体験が「光岳」には待ってました~!(*´▽`*)
(水場のある「静高平」)
 
この日の山行の様子をYouTubeにアップしてます!( ̄▽ ̄)

 

 

 

長丁場ゆえに、朝の行動開始は3時半を予定していたけど…

都内を出発する時間を何やら自分少し勘違いしていて、仮眠をとりながら進んで現地に到着したのは4時半過ぎ。^^;

(※都内から芝沢ゲートまでは、車で約5時間ほどかかります)

明るくなって、付近の景色を楽しめるのは悪くないけど、少々急ぎ足で進まないといけない展開に…

まあ何とかなるでしょう。(笑)

 

ちなみに飯田市内から山道を延々と走る「芝沢ゲート」までの道のり…

これは帰りに撮影した写真だけど、通過する「下栗の里」付近は天空の限界集落で、ウネウネ続く細い山道からは素晴らしい景色を楽しめる!( *´艸`)

 

前回は一人で挑んだ光岳登山。

今回は山仲間の高橋さんにも声をかけて、二人で挑んだ。

車も出してもらって、本当に助かりました!^^

 

芝沢ゲートを出発して歩く事15分ほど…

林道が大きく崩落し、崖みたいな所を高巻いて迂回する箇所がある。

昨年2023年5月の大雨と台風2号の影響で、この付近には大きな被害が出た…

まだその爪痕の残る川沿いの道。復旧の完了する日を心待ちにしております。

 

1時間以上林道を歩き…

 

標高880m「易老渡(いろうど)」から、本格的な登山の始まり!

 

ストイックな樹林帯を延々と登る時間が長いけど、

南アルプスの森は緑が深くてとても美しい!

苔むす深い森でたっぷり森林浴を楽しみながら、焦らず着実に標高を上げる…

 

時々木々の合間から、近くにそびえる3000mオーバーの巨大な山「聖岳」が見えてテンション上がる!!

(*´▽`*)

 

初めて見る「ギンリョウソウ」という植物!

別名「幽霊茸」と呼ばれる、この植物は神秘的な姿!

 

他にも「イワカガミ」の群落などもあり、

自然豊かな森を楽しみながら登った。

 

標高と共に目的地「光岳」付近も木々の合間から見えるようになった~

青空バックでめっちゃ気持ちよさそうな稜線!^^

 

標高2354m「易老岳(いろうだけ)」に到着し、いよいよ南アルプスの主稜線に上がる!!

 

楽園のような景色の広がる稜線がとにかく美しい…

 

足元にも沢山のお花が咲き…

↑サンリンソウ

 

↓ミツバオウレン

 

↓キバナノコマノツメ

 

「三吉ガレ」と呼ばれる崩壊地からの眺めも雄大!

 

小川のせせらぎが心地良い「静高平」の水場を過ぎ、「センジヶ原」から進路を左へと変えて、まずは標高2540m「イザルヶ岳」に登頂。

 

青空のもとで見るイザルヶ岳からの本気の眺めを存分に楽しんでから山頂方面へ…

 

絶景の中に佇む「光小屋」は、いつか宿泊してみたい憧れの山小屋!

 

山頂付近には桜も咲いていた!

 

標高2591.5m「光岳」の山頂は木々に覆われて眺望が乏しいと思っていたけど、

上河内岳や茶臼岳が見えた!!( *´艸`)

 

そして山頂のすぐ近くには「南アルプス深南部」の山々をのぞむ展望台も!

 

時間が押し気味だったので、急いで荷物をデポして少し下った「光石(てかりいし)」にも足を運んだ。

深い谷の奥に見える「南アルプス深南部」は、非常に山深くて、エキスパートのみが訪れるとにかく静かな山域だと聞く。

いつか自分もチャレンジする日が来るのだろうか…(;'∀')

 

帰り道も天候は安定していて、最後まで素晴らしい景色を楽しみながら長丁場を乗り切った…

 

 

明るいうちに無事に山から脱出して、飯田市内まで戻ってホッと一安心!

「ほっ湯アップル」という温泉施設に寄って、過酷な一日の疲れを癒してから、仮眠をとりつつの長距離運転を経て都内へと戻った。

駒ヶ根サービスエリアで食べた「ミニソースかつ丼&マイタケ天蕎麦」のセット。

激しく消耗した体にエネルギーが染み渡る気がしましたとさ~

(*´▽`*)

 

コースはこんな感じ!

Start & Goal:芝沢ゲート ①:易老渡(いろうど) ②:面平 ③:易老岳(いろうだけ) ④:三吉ガレ ⑤:三吉平 ⑥:静高平 ⑦:イザルヶ岳 ⑧:光小屋 ⑨:光岳 ⑩:光石

 

総距離:25.9km 標準コースタイム:16時間14分
累積標高差:2983m
コース定数:65

 
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