この記事は2024年5月14日に登った「酉谷山」の内容です。^^
 
東京と埼玉の県境にあり標高1718.3mの「酉谷山」。
 
山深さゆえに訪れる人も少なく、奥多摩の奥深くにひっそり静かに佇む山!
 
近くにある「酉谷山避難小屋」の存在と共に以前から気になっていて、
山奥だというのにきれいな小屋だという噂が本当なのか、一度自分の目で確かめてみたいと思っていた。^^
 
そもそも今回の山行を計画するに至ったきっかけは、埼玉県の秩父郡にある「小鹿野町(おがのまち)」付近から見る「熊倉山(くまくらさん)」がとても立派だったから。
(2022年11月「猪狩山」から撮影した「熊倉山」)
 
あんな見事な山に登ってみたいと思い調べてみると、近くには「シラカケ岩」という絶景スポットがあり、
 
その稜線は東京と埼玉の境界にある「酉谷山」へとつながっていた…
 
それじゃ~全部行ってみよう!(*´▽`)ノ
 
ルートの大部分が「山と高原地図」に破線で描かれた熟達者向けのコース…
過酷な道の連続は自分にとっても挑戦で、なんだかレベルが2くらいアップした気がしました~
(;'∀')
 
計画段階では先に当初の目的である「熊倉山」へと登り、その後「酉谷山」へむかうつもりだった。
しかし長い道のりゆえに、後半部分で日が暮れてしまう可能性も考えると、最後まで破線ルートが多い「武州中川駅」方面へ降りるのは危険な予感がして…(゜゜;)
スタート地点を「武州中川駅」にしてみた。
西武秩父駅から「御花畑駅」へ向かい、西武鉄道に揺られて現地到着は朝の7時半くらい。
 
「浦山ダム」によって生まれた「秩父さくら湖」を上から眺めたいと思い、まずは「若御子山」へ登る…
その道が思った以上に悪路で険しくて、序盤から手こずる。(*_*;
苦労の末に、木々の合間から秩父さくら湖が見えたけど、
安全に行くなら、若御子山は巻く選択の方が良いかも?(笑)
 
延々と樹林帯を歩くストイックな道だけど、所々に展望地が現れる!
 
 
そしてお花も心を和ませてくれた~^^
↑ミツバツツジ
 
↓シャクナゲ
 
踏み跡は基本的に薄く、不明瞭でルートを見失いそうになる険しい道の連続…
 
それらを乗り越えて埼玉と東京の境界にあたる尾根に辿り着き、
いわゆる「長沢背稜(ながさわはいりょう)」と呼ばれる尾根沿いの登山ルートを歩いた時は、なんだか感慨深い思いだった~
 
目指す「酉谷山」がついに目前に迫る!
 
酉谷山まで約20分という立地に建つのが「酉谷山避難小屋」!
小屋付近は景色が開けていて、奥多摩の山々を奥から眺めるアングルは未体験だったので気分が上がった!^^
グレーチングで保護された水場も管から水がこんこんと湧いていて、トイレもそれなりに清掃され、山奥とは思えないきれいな小屋。
この小屋に泊まって、奥多摩最深部を縦走する贅沢な山行も、いつか試してみたいな~
 
長い道のりを乗り越えて「酉谷山」に登頂して、ホッと一安心。
酉谷山からは大岳山、御前山や鷹ノ巣山などが見え、条件の良い日だと富士山も見る事ができるそうな~( *´艸`)
鬱蒼とした深い森の山を想像していたけど、思っていたよりも山頂付近は明るくて心地よい尾根道で、なんだかとても居心地の良い場所だった。
 
酉谷山から帰る道のりも破線ルートが続くけど、前半にあるいた道よりは歩きやすい気がして、多少安心感がある。
シラカケ岩から眺める奥秩父山塊の山々の風景は、苦労して歩いたご褒美!
 
今回の山行のきっかけとなった標高1426.5m「熊倉山」に無事に到着…
しかしここまでの道の険しさや、絶景スポットではしゃぎ過ぎたタイムロスなどもあり、計画の時間よりだいぶ押していてちょっと焦る。(;'∀')
 
せっかくの熊倉山だけど、一気に駆け下りてしまったので、次回があればもっと熊倉山をしっかり味わう山行を楽しんでみようかな~^^;
下山に用いた「武州日野駅」へ降りるコースには水場もあり↑
沢沿いへと降りた後は、苔の美しい緑の森を楽しめます~
 
山から脱出した後に、駅まで歩く道を間違えて、少々遠回りしてしまったのはご愛嬌(笑)
振り返った山々の風景に気をとられていたのかもしれない。^^;
 
武州日野駅から西武鉄道に揺られてきた道を引き返し、
 
西武秩父駅の「祭の湯」で、頑張った一日の疲れをしっかり癒す…
 
秩父のご当地グルメ「わらじかつ丼」も美味かったです~( *´艸`)
 
今回のコースはこんな感じ!
Start:武州中川駅 ①:若御子山 ②:大反山 ③:矢岳 ④:酉谷山避難小屋 ⑤:酉谷山 ⑥:檜岳 ⑦:シラカケ岩 ⑧:熊倉山 ⑨:笹平水場 ⑩:熊倉山登山口 Goal:武州日野駅
 
総距離:23.4km 標準コースタイム:13時間45分
累積標高差 登り:2230m 下り:2219m
コース定数:53
 
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