この記事は2023年7月4日に登った「燧ヶ岳」の登山レポートです!^^
 
本州最大の高層湿原「尾瀬ヶ原(おぜがはら)」を生み出した火山「燧ヶ岳(ひうちがたけ)」!
 
「柴安嵓(しばやすぐら)」と「俎嵓(まないたぐら)」二つの峰を持つ双耳峰で、
 
どちらの峰からも大迫力の眺めを楽しむ事が出来ます~
(最高点「柴安嵓」から見た「尾瀬ヶ原」)
 
(「俎嵓」から見た「尾瀬沼」)
 
標高2356mは東北エリアで最高峰!
 
国内でこの山より北には燧ヶ岳より高い山は無く、その存在感は広大な「尾瀬エリア」の中でも群を抜いている名峰!( ̄▽ ̄)
 
 
訪れるのは2021年の山旅に次いで、今回で二度目!
前回は木々も色付き始める秋だったけど、初夏の「尾瀬」は緑がとにかく美しく本領発揮という景色を楽しめた!
 
早朝から青空が広がる中、福島県側の登山口「尾瀬御池(おぜみいけ)」から入山し山頂を目指す。
 
日帰りで向かった関係で、尾瀬ヶ原に降りることは無かったけど、
 
広大な尾瀬エリアには他にも美しい湿原が沢山!
 
花も沢山咲いていた!
 
 
「燧ヶ岳」の登頂後、「尾瀬沼」へと足を運んでみる。
 
途中にある「ミノブチ岳」からの景色も素晴らしく、
 
尾瀬沼付近から見上げる「燧ヶ岳」の姿はとても感慨深いものがあった~(*´▽`)
 
尾瀬沼から「沼山峠」へと登り返して、バスで「尾瀬御池」へ戻り、
帰り道は福島県の秘境「檜枝岐村(ひのえまたむら)」にある温泉「燧(ひうち)の湯」で一日の疲れをリフレッシュ!
 
尾瀬エリアが更に好きになる、素晴らしいい山行を楽しめました~!^^
 
コースはこんな感じ!
Start:尾瀬御池 ①:広沢田代 ②:熊沢田代 ③:俎嵓(マナイタグラ) ④:柴安嵓(燧ヶ岳頂上) ⑤:ミノブチ岳 ⑥:浅湖湿原 ⑦:尾瀬沼東岸 Goal:尾瀬沼山峠
 
総距離:13.1km 標準コースタイム:7時間25分
累積標高差 登り:1131m 下り:934m
コース定数:29
 
この山行の様子をYouTubeにアップしてます!( ̄▽ ̄)
東京でレンタカーを手配して、出発が前日の夜なのは恒例行事!

今回は山仲間のサカマキさんも同行!
真夜中に一気に「西那須野塩原IC」まで東北道をひた走り、そこから内陸へ向けて延々とウネウネ道を走る。
 
途中の道の駅で仮眠の予定だったけど、思った以上に元気で「檜枝岐村(ひのえまたむら)」には夜中の2時頃到着!
「道の駅・尾瀬檜枝岐」にて仮眠を取り、登山口の「尾瀬御池」へと向かった。
 
現地に到着すると素晴らしい青空と美しい朝日!(*´▽`*)
 
最高の一日を予感しながら、準備して入山した。
「山の駅 御池」のトイレはとてもきれいだった!^^
昼間は売店営業もしているけど、朝が早すぎてまだ営業時間外。
 
入山後しばらくは鬱蒼とした森を歩く。
すぐ現れる分岐を左へと進み、「燧ヶ岳」を目指します~
 
見ごろの終わった「ミズバショウ」があちこちに点在。
こんなに大きな植物だとは知らなかった~Σ(゚Д゚)
 
序盤は苔むした岩が滑りやすい急坂ゾーン。
 
ぬかるんでいる個所も多数…
しばらくの間は我慢の時間と言ったところか。^^;
 
そんな心を癒してくれるお花も、結構早い段階からたくさん登場!
こちらは「ゴゼンタチバナ」!
 
ストイックな道をどんどん登りますよ~
 
階段とかあるとホッとする~(;‘∀‘)
 
標高もどんどん上がるので、木々の合間から見える景色の広がりが凄い。
 
「ベニサラサドウダン」もいっぱい咲いていた~!^^
 
こちらは「ツマトリソウ」!
 
そんな樹林帯のストイックタイムの先に、突如楽園のような景色が現れる!
 
湿原に「ワタスゲ」がたくさん浮かび、幻想的な雰囲気!(*´▽`*)

 

動画の方が雰囲気伝わるかな~

 

前回来たのは秋で、その時の黄金色に染まった湿原もきれいだったけど、やっぱり尾瀬は初夏の方が本領発揮という感じがする…^^;

ちなみにここは最初の湿原「広沢田代」!
 
こんな景色がこの先も各所に現れますよ~( *´艸`)
 
登山道は再び樹林帯に戻り、エネルギー補給をしながら進む。
 
合目の案内は、自分がどの辺りにいるのか目安になって良いね!^^
 
樹林帯の急坂ゾーン再び!
 
「ハクサンシャクナゲ」の美しい姿に心も華やぐ!( ̄▽ ̄)
標高の高いエリアにしか自生しないので、「高嶺の花」の語源って話ですよ~
実は毒性があるらしいので気を付けましょう。(゜゜;)
 
まだまだ登る~
 
振り返る景色が良いね!
 
さっきまで居た「広沢田代」が見えた!^^

 

 

そしてまたまた眺望が開けて…

 
その先に現れる「熊沢田代」は、多くの人が思わず足を止めて写真を撮るフォトスポット!

燧ヶ岳の山頂方面がど~ん!(*‘∀‘)

 

そして登山道わきには美しい池も二つある…

 

楽園を絵に描いたような優雅な景色。

 
北側は池の奥に「越後山脈」の名峰達の姿も見える…
 
景色が良すぎて全然先に進めませんよ~(笑)
 
足元にも可憐なお花たち!
ピンク色のかわいいやつ「ヒメシャクナゲ」!
 
これは「タテヤマリンドウ」かな??
 
「チングルマ」も咲き乱れる!(*´▽`*)
 
そして森の雰囲気も変化していきます~
大きな針葉樹たちは、なんとなく雪国って感じの木々だ~
 
福島県第二位の高峰「会津駒ヶ岳」も背後にど~ん!
あちらも長大な山頂部の稜線に、美しい湿原と絶景が広がる、魅力満点の山!
 
会津駒の右手に連なる福島の山並み、もはやどれが何山か分からないけど圧巻…
 
雪が残っている事は想定してませんでした~(笑)
でも雪渓歩きとか、こういうアトラクションは嫌いではありません。^^
 
ストイックタイムとご褒美タイムが、入り混じって現れる登山道!
岩ゴロゴロ地帯は少々歩きにくくて注意が必要でした~
 
今まで歩いてきた道のりが所々に見える、素晴らしい背後の景色…
 
写真や動画を撮りまくりながら進んだ。

 

 

はい9合目!急坂もあとちょっと~!(;'∀')

 
最後は岩場も登場して、険しい激坂との格闘!
 
急坂の終着点は最初の峰「俎嵓(まないたぐら)」!
標高2346.2mの荒々しい岩場の頂からは、尾瀬沼の美しい景色がど~んと見える!
 
そして本州最大の高層湿原「尾瀬ヶ原」の姿も、ここではじめて見る事ができる!
 
その奥に見える群馬を代表する山々も凄い!
 
すぐ隣には燧ヶ岳の最高点「柴安嵓(しばやすぐら)」!

右側に連なる新潟県の名峰達の姿も凄い!!

 

標高はわずかに柴安嵓に劣るものの、眺望は負けないくらい大迫力です~!

 

俎嵓から一旦大きく下って、柴安嵓へと向かう。

この道のりもなかなか険しい。。
 
鞍部には天上界を感じさせる景色。
 
そして山頂へ向けた激坂を登り返す~
標高も2300mくらいあるので、けっこうキツく感じます~
 
無事に標高2356mで「燧ヶ岳」の最高点「柴安嵓」に登頂!('◇')ゞ
 
天上の世界を感じる圧倒的な景色を存分に楽しむのであった~( ̄▽ ̄)

 

 

ここからみてもどデカい「会津駒ヶ岳」、またいつか登りに行きたいな~

 
こちらは時に「日本百名山最難関」と言われる事もある「平ヶ岳」!
見た目はなだらかだけど、登頂の道のりは序盤から急峻で過酷!
右奥には「越後三山」の「八海山」「中ノ岳」「越後駒ヶ岳」も見える。
 
尾瀬ヶ原の奥に鎮座する「至仏山(しぶつさん)」も威風堂々!
 
とにかく素晴らしい景色だった~

 

 

山々はこんな感じかな~

 

 

日光連山方面、山並みの奥に湧きあがる雲も迫力満点!

 
そんな眺めの中でカップ麺タイム!
日差しが暑い一日だったけど、それでも山で食うカップ麺は美味かった。
 
約50分程山頂で滞在し、名残惜しいけどその場を後にする事にした。
 
再び「俎嵓」に戻り、今度は「尾瀬沼」方面へと下る。
 
来た時同様険しいアップダウンだけど、途中に咲いていた「ミヤマキンバイ」がきれいだった~
 
はい!俎嵓に戻ってきました!('◇')ゞ
 
参考までに日光連山はこんな感じ~
 
そして「ミノブチ岳」経由で「尾瀬沼」へ~
 
この道も険しいけど絶景続き!
 
スリリングな岩場は眺望抜群!
多くの登山者とすれ違ったけど、荷物の雰囲気的にみなさんどこか宿泊するような感じ。羨ましいですな~(*´▽`*)
 
花もあふれる初夏の尾瀬。
確かに日帰りはもったいないですよね~
↑「シロバナノヘビイチゴ」
 
↓「オオバミゾホオズキ」
 
↓「ハクサンシャクナゲ」
 
さっきまで居た俎嵓を時々振り返りながら、標高を下げていく~
 
「ミノブチ岳」に到着すると、団体さんが賑やかに休憩中だった!

 

眼下には美しい「尾瀬沼」の景色!

 

そりゃ~テンションも上がりますよね~^^

 

その後道は樹林帯に突入し、尾瀬沼へ向けてどんどん下っていった。

この付近にも「ベニサラサドウダン」が咲き乱れていた~
 
「アカモノ」もかわいらしくて好きだな~^^
 
思った以上に長く続く尾瀬沼までの下山の道のり。
今回歩いた「長英新道」は比較的歩きやすい道だけど、結構距離は長め。
下りだし問題ないと思っていたけど、予想よりも体力を消耗した気がする…
 
ちなみに「柴安嵓」から「尾瀬ヶ原」方面へと下る「見晴新道」は、ぐちゃぐちゃドロドロの悪路なので、訪れる際は注意しましょう。^^;
 
無事に樹林帯を脱出し、「浅湖(あざみ)湿原」に着くと再び楽園のような景色でテンションが戻った。
 
山頂方面を振り返る…
凄い所から下りてきたもんだ~^^;
 
そして木道を歩いていくと壮大な景色の場所に出た~!Σ(゚Д゚)

 

「尾瀬」にいる事を強く実感する眺め!

 

「大江湿原」も豊かな自然広がる、美しい場所だった~

 

 

尾瀬沼の東岸には「尾瀬沼ビジターセンター」や「尾瀬沼ヒュッテ」、「長蔵小屋」などがあり、公衆トイレや売店もあって、ちょっとした町のような雰囲気!

お水は飲用可!嬉しいね!(*‘∀‘)
 
売店でハーゲンダッツ!
山の中で冷たいアイスが食べられるなんて幸せ!!( *´艸`)
 
無料の休憩スペースなんかもあって、ありがたい限り!
 
そして尾瀬沼越しに見る「燧ヶ岳」の景色も素晴らしかった~

 

 

今回は素晴らしい体験の数々をありがとうございました!(*´▽`)ノ

 
尾瀬沼を後にして、ゴールの沼山峠へと向かった。
大江湿原の楽園の世界を存分に味わいながら歩く…
 
「ニッコウキスゲ」が咲いていた~!
 
沼山峠へ向けた登りは、山行の最後にけっこうキツい登りです。^^;
この日は気温も高かったので、特にしんどく感じた~
 
無事にゴールの「沼山峠休憩所」に到着!
 
ここからシャトルバスに乗り、スタート地点の「尾瀬御池」へと戻り、車で帰路についた。
お疲れさまでした!('◇')ゞ
 
帰り道は檜枝岐村にある「燧の湯」で汗を流した。
ほんのり硫黄の香る無色透明の湯は、以前訪れた際も気に入って何度かお世話になっている温泉!
疲れをしっかり癒してから、東京までの遠い道のりをドライブしましたとさ~
 
尾瀬が更に好きになる、そんな素晴らしい一日でした!
( ̄▽ ̄)