この記事は2023年5月24日に登った「両神山」の登山レポートです!^^
 
埼玉県にも色々山があるけど、修験の山として古くから人々に崇められ、信仰を集めていた霊山が秩父エリアの「両神山」!
 
頂上部にギザギザとした鋸状の稜線を持ち、巨大な屏風のような形の山は、雄大でなだらかな山容の山が多い「奥秩父山塊」においても異質!(゜゜;)
(東岳と西岳の間のナイフリッジ)
 
(山頂付近2019年10月撮影)
 
日本百名山の一つに数えられ、年間多くの登山者で賑わう秩父エリアで人気の山。
 
豊かな自然と苔むす森、
 
春は山域に咲く花も美しく、
この日は「ミツバツツジ」が咲きまくっていて、登山中の心も華やいだ!^^
 
「両神山」を「修験の山」と感じさせる、その大きな要因が山域に無数に張られた鎖場…
 
なかでも山頂から「八丁峠」へと続く「八丁尾根」は険しい岩稜帯の連続で、
「これでもか!?」と言うくらい登場する鎖場の数は以上だ。(;'∀')
 
ほとんどの人は表参道と扱われる「日向大谷口」から出発して山頂を目指す。
 
しかし、どうせ両神山に登るなら、その険しさの核心部的な「八丁尾根」を体験したい!
 
岩場や鎖場など「アスレチックジム」的な感覚強めな場所が好きな自分も、以前に一度通過している「八丁尾根ルート」。
 
最近もチャンスをうかがっていたけど、八丁尾根へ上がりやすい「上落合橋登山口」が、昨年後半から土砂崩れの影響で復旧のめど立たず…
なので国道299号沿いの「坂本バス停」から出発してみた!
 
予想以上に荒れて不明瞭な登山道に悪戦苦闘!Σ(゚Д゚)
 
しかし天候に恵まれたこの日、岩場の稜線からの眺めは圧巻で…
最後は時間ギリギリで山頂から駆け下りる羽目になったけど(笑)
それでも難路に挑戦して良かったと思える、素晴らしい体験が両神山には待っていました~!(*´▽`)ノ
 
コースはこんな感じ!
Start:坂本バス停 ①:両神山登山口 ②:大岩下の山の神 ③:八丁峠 ④:西岳 ⑤:龍頭神社奥社 ⑥:東岳 ⑦:両神山頂上(剣ヶ峰) ⑧:両神神社 ⑨:清滝小屋 ⑩:会所 Goal:日向大谷バス停
 
総距離:11.4km 標準コースタイム:9時間5分
累積標高差 登り:1781m 下り:1643m
コース定数:39
 
この日の山行の様子をYouTubeにアップしました!( ̄▽ ̄)
それでは出来事の詳細を時系列で!(*‘∀‘)
 
朝から快晴で、西武秩父駅に着くといつものように勇壮な「武甲山」が出迎えてくれた!^^

 
ちなみにこの日初めて、西武秩父駅の駅舎の窓から日本二百名山「和名倉山」が見える事を知った!Σ(゚Д゚)
こちらも実に立派な山体です~
 
行列の出来ている「三峰神社行」ではなくて、この日は「小鹿野線」のG2「栗尾行」(9:10発)に乗り込み、
 
「小鹿野役場」乗り換え
 
そのままバスで終点まで揺られて、スタート地点の「坂本バス停」には10:30到着!
しかし停留所らしきものは何もない所で降ろされる…(゜゜;)
ここは秩父のクレイジーマウンテン「二子山」の登山口にも当たる場所。
 
きょろきょろ辺りを見回して状況を判断…
バスが転回しずらい国道ではなく、一本路地に入った所で下車してぐるっと回って国道に待機する作戦なのだと把握。
 
ここで、手元にあるはずのアクションカメラ「GoPro」が無い事に気づく!!Σ(゚Д゚)
バスの中に忘れた様子なので慌ててバスの居場所を探したら…
国道に出た所に停留所があり、そこに待機中のバスから運転手さんが出てきてGoProを渡してくれた!!
すぐに出発しないといけないはずなのに、少し待っていてくれた様子で、本当に助かった!
心から感謝しております!( ;∀;)
 
そんなアクシデントもあったけど、停留所の近くにあるトイレで用を足して、いざ出発!
 
約10分程国道を歩いた所に登山口があります~
分かりやすいので迷う心配なくて安心!^^
 
これから向かう「両神山」は修験の山として名高い山…
小鹿野町の方々には迷惑かけないように、気を付けて山を楽しんできます!('◇')ゞ
 
浄水場の脇を通り、しばらくは植林された森に続く整備された山道を歩く。
 
花粉の季節も終わり、もうスギも怖くない。( *´艸`)
 
なんどか分岐が現れて心を惑わせるけど、
基本的に右を選択し、沢沿いを進む事を心掛ければ問題がない。おそらく他の山道は、送電鉄塔の整備などのための道だと思う。
 
祠などもあり、しばらくは里山散歩を楽しむ時間。
 
道は突然荒れだして、ついには消える…(゜゜;)
辺りを観察するとすぐに沢の対岸にピンクテープを発見!ここから先はピンクテープと薄い踏み跡を頼りに、沢の上を目指して登って行く時間。
苔の緑が鮮やかな沢の景色はきれい!
 
林業用モノレールの残骸もあった。
「こんな山奥に!」と思ったけど、よくマップを確認したらすぐ近くに林道が走っていた。^^;
 
そして「坂本コース」はなかなか険しくて道も不明瞭…
 
斜面のトラバースも、道が崩れかけていて恐怖…
悪路だとは聞いていたけど、訪れる際はけっこう覚悟しておいた方が良いです~
 
「大岩下の山の神」に到着!
ベンチもある休憩スペースだけど、全体に苔がむしてあまり座る気にはならない(笑)
 
しかしこの付近から森の緑が一層鮮やかになり、なんだか神秘的な雰囲気!
 
巨大な岩稜の迫力も凄いし、樹林帯とは言え周囲の景色は意外と変化が楽しい。
 
繰り返し現れる激坂に手こずり、足場の悪さも加わって全然ペースは上がらない…
 
その上がらないペースの焦りからか、途中で道を誤って滑り落ちそうな斜面を戻って登り返すタイムロスも発生…(*_*;
ただでさえヤバ目な足場が続く難路、落ち着いて行動しないとダメですな~
 
八丁トンネル登山口ルートと合流するポイントに着いたけど、肝心な道標が倒れていた…^^;
 
その少し先が「八丁峠」!
やっとの思いで「八丁尾根」のスタート地点へと到着した。^^;
 
すぐ近くには「展望台」と書かれた休憩スペースがあり、テーブルやベンチの上の「ミツバツツジ」が満開だった!
 
ここからが今回の山行の核心部「八丁尾根」!
 
頭上に咲き乱れるミツバツツジに心も華やぐが、けっして油断してはいけない。
岩場の険しい道をどんどん越えていきます~
 
はい!最初の鎖場が登場!
 
勢い良く登り振り返ると、既に素晴らしい景色!(*'▽')

 

 

「浅間山」が見える~!( ̄▽ ̄)

空気が澄んでいて、景色が遠くまで見えるのがうれしい!
 
続いてめっちゃ長い鎖!(^_^;)
 
はりきって登った無名のピークからの眺めも良いね!^^

 

前方に見えるのが「東岳」から「前東岳」、「剣ヶ峰」と続く山並みだけど、山頂である「剣ヶ峰」がどれなのかはイマイチ分からない…^^;

 

振り返った景色も凄いし、

 
よく見るとひょっこり富士山の姿も確認できた!
 
先ほどのピークから少し下って鎖場で思い切り登る。
 
周囲の景色はどんどん広がり、「二子山」の強烈な岩壁も見えた!
「秩父のクレイジーマウンテン」と称される危険な山だけど、景色は絶景という話なのでいつか登ってみたい。
 
エグイ激坂が続きます~!
 
そんな登山者に癒しを与えてくれる「イワカガミ」ちゃん!( *´艸`)
めっちゃ群生していた~!
 
一気に登った激坂、自分はてっきり「西岳」だと思っていたけど…

「行蔵峠」と書かれた道標、ここは「行蔵坊ノ頭」というピークでした。(^_^;)

 

西岳までは0.1kmという記載!

 
通常100mならすぐそこなんだけど、ここは思い切り下って登り返すので、けして優しい道のりではない(笑)
 
今度こそ標高1613m「西岳」に到着!('◇')ゞ
 
西岳と東岳の間は大きく切れ落ちていて、八丁尾根の難関ポイントだ。

 

 

景色の良い場所でエネルギー補給をしてから、難所へと挑むぞ~!

 
まずは大きく下る~
 
こういう場所は、登りより下りの方が怖いです~
 
そして長い鎖を登る~
 
到着したピークには「龍頭神社奥宮」があり、「尾之内沢道」への分岐にあたる。

「尾之内沢道」は荒廃した超上級者ルートなので、登りはともかくザイルなどを持たない一般登山者が下るのは本当に危険との事です。^^;

 

「尾之内沢道」もかつての登拝の道という話、ちょとだけ興味あるな~

 

「龍頭神社奥宮」の先には左右が切れ落ちたナイフリッジ…

落ちたら危険!気を付けましょう!
 
そしてまたまた大きく下って~
 
そこから登り返す…(;'∀')
 
ここでもイワカガミちゃんが励ましてくれた~!( *´艸`)
 
「これでもか!」というくらい何段にもわたって繰り返す鎖場…
 
 
鎖場好きの自分もさすがに疲れを隠せなくなるが、なんとか無事に登り切って、標高1660m「東岳」に到着した。
 
素晴らしい山並みだ~^^

 

 

八ヶ岳方面はこんな感じ~

 

東側の眺めも良いのです!^^

 

さあ!あと一息だ~!(*´▽`*)

 
東岳から下って登り返すと、奥秩父山塊特有の苔むす深い樹林帯。
緑がとても鮮やかで美しい!^^
 
そして緑とツツジのコントラストも絶妙!( *´艸`)
両神山はGWくらいの時期には「アカヤシオ」も咲き乱れるらしい!
花の季節にまた来るのもアリだな~(*‘∀‘)
 
心地よい尾根道を歩き、
 
一旦尾根から外れて、大きく左側へ下り、岩稜帯を巻いて再び登り返す。
最後の鎖場はめっちゃ長くて、2段にわたって設置されてます~
 
最後まで険しい八丁尾根を無事に通過して、標高1723.3m「両神山」に登頂!( ̄▽ ̄)
最高峰「剣ヶ峰」に立つのは今回で4度目、今までで一番天候が良くて素晴らしい景色だった~!
 
遥か遠くには「北アルプス」も見えるではないか!Σ(゚Д゚)
 

素晴らしい眺めを存分に楽しんだ。

 

 

 

 

下山に向けて高カロリーの「つぶあん&マーガリン」!

 
東京都最高峰「雲取山(左)」と、日本二百名山「和名倉山(右)」も雄大な景色!
 
そして富士山もはっきり見える素晴らしい眺望!( *´艸`)
両神山の本気を楽しませていただきました~!(*´▽`)ノ
 
序盤から押し進行だった上に、絶景が多すぎてここまで思った以上にタイムロスがあったので…
下山は一気に駆け下りるモード!
 
途中の岩場から「武甲山」を眺めて、無事に西武秩父駅へ戻る事を誓い…(笑)
 
あとはひたすら日向大谷口コースを駆け下りた。
 
 
日向大谷口コースについては過去にも何度かレポートしているので、そちらを参照ください!('◇')ゞ
 
最後の祠と鳥居を通過して~
 
無事に登山道を脱出!
最悪18時半くらいの最終バスを覚悟していたけど、頑張って駆け下りたおかげで17時台のバスで帰路につくことができた!^^;
 
日向大谷口を17:15に出るバスは、「薬師の湯」で「西武秩父駅行」へ接続。
もう少し遅くまでバスがあれば一度「薬師の湯」にも寄ってみたいけど、両神山登山に「薬師の湯」を絡めるのはバスのダイヤの都合上なかなか難しい…(^_^;)
 
と言う訳で、この日は西武秩父駅直結の「祭の湯」で疲れを癒す。
 
食事スペースでがっつりと「わらじカツどん」を食べて、体にエネルギーを補給してから帰宅した。
秩父エリアはもう少しバスの時刻が変わると、もっとアクセスしやすくて色々楽しむ事が出来るんだけどな~
(;´Д`)
 
魅力ある山が沢山あるエリアなので、もっと調べてみよう!