この記事は2023年5月9日に縦走した「雁ヶ腹摺山・姥子山・黒岳・白谷ノ丸」の登山レポートです!^^
 
富士山の眺めに定評のある「秀麗富嶽十二景シリーズ」!
(「姥子山」から見た富士山)
 
その中でも公共交通機関だと、どうしてもアクセスしにくい山が今回訪れた「姥子山」と
 
山梨百名山にも選ばれている「雁ヶ腹摺山」!
 
「雁ヶ腹摺山」は昔の500円札に描かれた富士山の撮影地としても有名!^^
 
どちらも1番山頂に名を連ねているが、最寄りのバス停からの距離が遠く、
険しい山道を乗り越えて辿り着くか、
 
約12㎞という長い林道歩きを経て辿り着くか、
どちらにしても一筋縄ではいかない山。^^;
 
ちなみに林道が閉鎖されていない夏季は、「大峠」まで車で行く事ができるので、マイカーだと急に難易度は下がる(笑)
大峠も富士山の眺めが良い!
 
既に2度登っていて、今回も同様に「遅能戸バス停」から出発!
せっかくなので、近くにある「セーメーバン」という山へ向かう途中の絶景スポットも経由…
 
さらに大峠から苔むす深い森を経由して「黒岳」へと登り返し、
 
大好きな絶景スポット「白谷ノ丸」も訪れて~
 
やまと天目山温泉へ下山する、
自分の中でも「挑戦」という位置付けの山行を行った!(;'∀')
 
今回はお花も沢山咲いていて、
見所と内容が多すぎて、動画の編集がめっちゃ大変だった(笑)
さすがに欲張りすぎだったかもしれない…
 
コースはこんな感じ!
Start:遅能戸バス停 ①:サクラ沢峠 ②:セーメーバン ③:大垈山 ④:金山峠 ⑤:林道出合 ⑥:姥子山 ⑦:雁ヶ腹摺山 ⑧:大峠 ⑨:黒岳 ⑩:白谷ノ丸 ⑪:湯ノ沢峠 ⑫:湯ノ沢峠登山口 Goal:やまと天目山温泉
 
総距離:21.8km
標準コースタイム:11時間
累積標高差 登り:2348m
下り:1818m
コース定数:50.9
 
この山行の様子をYouTubeにアップしました!( ̄▽ ̄)
それでは出来事の詳細を時系列で!(*‘∀‘)
 
スタート地点へ向かうバスは、JR中央本線の「大月駅」から出ている。

 
7:28発「西奥山行」のバスに揺られて、約15分で「遅能戸バス停」に到着!
 
沢沿いの癒される道をしばらく歩いて、森屋荘さんが現れたら右折!
 
道なりに少し登った所の登山口から、まずは「セーメーバン」へと登る!
 
「姥子山」へと向かうなら、本来セーメーバンは寄り道になり…
なかなか険しい道のりを越える事になるので、キツいのは事実だけど、それでも見たい絶景があるのですよ~^^
 
「サクラ沢峠」に到着すると、気持ちの良い尾根道が続いていた~
 
森に新緑があふれ、空気もとても美味しく感じる!^^
 
緩急をつけどんどん標高を上げる尾根道に、解放感抜群の鉄塔エリアが登場!
 
木々も伐採されたこのエリアを少し登った所が、お楽しみの絶景スポット!
 
「富士山」が幾重にも山をまとったような、抜群の構図の絵を楽しめます~!( *´艸`)

 

こんな素晴らしい景色を貸し切りで独り占め!最高過ぎる~!^^

 

近くにはヤマツツジも咲き乱れていた~!(*´▽`*)

 
何度も振り返りながら、鉄塔エリアを登る…
景色が良すぎるとペースが上がらない、これは困るね~(*´Д`)
 
鉄塔を数基通過すると登山道は樹林帯へと戻る。
 
そして一旦少し下ってから、「セーメーバン」の山頂へ向けた急坂!
 
辿り着いた標高1006.2mの「セーメーバン」は、眺望も乏しく静かな山頂。
でも、森の緑はめっちゃきれいだった。^^
 
セーメーバンから先も、小気味良い尾根道を登って行く。
 
緑がとにかくきれいで、気分の良い登山道!
 
ツツジも沢山咲いていて周囲の景色を撮影しまくりながら進み、大垈山の直前には急に道が険しくなる。
 
そしてこちらの分岐を通過…
 
その先が二つ目のピーク「大垈山」の山頂だ。
標高は1179.8mで、こちらも眺望の無い静かな山頂です~
 
大垈山の山頂を過ぎて少し歩いた所にある「白ブナの巨木」も凄い!
今回のルートは冬季にしか来た事がなかったので、緑の季節の美しさに心が癒される思いだった~
 
大垈山から「金山峠」へと下る道のりには注意が必要!
ここをまっすぐ降りると南側の「金山鉱泉」へと向かってしまいます…Σ(゚Д゚)
最初に来た時に間違えたポイントで、ルートがわかりにくいので気を付けましょう!
 
金山峠へと降りる途中に、この日二つ目の富士山スポットが登場!
木々の合間から見える感じだけど、そこそこ高度感のある場所なので思った以上に良い眺め!^^
 
金山峠を通過して、沢沿いへと一気に下った先が「百間干場」。
 
ボロボロの林道が走っているけど、この道はどこから続いているのだろうか?
 
林道を登って行くと「雁ヶ腹摺山」へ向かう「登り尾根」の取付点があるんだけど…
その付近の木々が大量に伐採されていて、大きく景色が様変わりしていた!Σ(゚Д゚)
 
かつては、ここから森へと入る登山ルートだたのですが。^^;
 
この土の斜面が滑りやすいし斜度もきついし、地盤ごと崩れないか不安だし、なかなかの恐怖!(;'∀')
 
見晴らしよくなったのは悪くないけど、もうちょっと安全に通過するルート、どうにかなりませんか??^^;
 
伐採ゾーンを抜けると樹林帯のストイックな登り!
この付近の激坂もかなり斜度がエグイ…(゜゜;)
 
辺りに咲くお花の姿に心を癒しながら、焦らず着実に登って行った。
序盤のエリアはヤマツツジだったけど、標高が上がってこの付近は「ミツバツツジ」が咲き乱れていた。
 
尾根道に大きな岩がゴロゴロしだしたら、急坂の終わりも間近。
こちらの分岐で舗装された林道に出て、一旦登山道を脱出!
険しい道が続いたので、舗装路歩きで少し疲れが癒えて、ここからいよいよ「姥子山」へのアタックを開始!
 
ミツバツツジがあちこちに咲く登山道は、険しいアップダウンを越えて進む。
 
姥子山の山頂目前には「イワカガミ」の群落があった~!(*‘∀‘)
こんなにイワカガミが咲く山だとは知らなかったから、めっちゃテンションが上がる!
 
そして辿り着いた標高1503m「姥子山」の山頂!
これから向かう「雁ヶ腹摺山」の姿も勇壮だけど、崖になっている富士山側の眺望が相変わらず圧巻だった…

 

 

何度来ても感動できる素晴らしい景色!

エネルギー補給をしながらたっぷりと富士山の眺めを楽しんだ!
さすがは「秀麗富嶽十二景」の1番山頂だ!^^
 
登山道は姥子山の山頂の先へと続いている…
奥へと進むと、ひっそりと佇む山神社があり、
 
そこから見る東側の景色もとても素晴らしい!

なんて良い山なんだ~^^

 

たっぷりと眺めを楽しんでから、来た道を引き返して林道へ戻り…

今度は「雁ヶ腹摺山」方面へと登って行きますよ~!(*‘∀‘)
 
ストイックに登り続ける樹林帯の登山道!
 
何度か少し斜度の緩い癒し系エリアを経て、林道から標高差にして300mほど登ります~
山の上部にさしかかると大きな岩がゴロゴロして、苔の緑もとても良い感じ!
「深い山に登っているな~」と実感できる道のりで、足元にはタチツボスミレの群落も登場!
 
雄大な草原の景色が現れたら山頂は目前!
 
500円札に描かれた富士山の撮影地として有名な「雁ヶ腹摺山」に3度目の登頂!('◇')ゞ
標高は1874mで秀麗富嶽十二景1番山頂の他、山梨百名山にも選ばれている名山!
 
数人の登山者とすれ違ったけど、山頂はここも独り占めだった~

 

 

静かで景色も美しい、素晴らしい山でした!(*‘∀‘)
 
「大峠」方面へ少し下った所にも眺めの良い岩場があって、
大菩薩連嶺の南部の山々が一望できる抜群の眺望!

 

 

これから向かう「黒岳」と「白谷ノ丸」も見えるけど…
まだまだ遠い上に、思い切り下って激しく登り返す道のりの長さに、正直ちょっと引いた(笑)
 
まあ、とりあえず大峠に下ってから考えましょう!
その道のりもなかなか険しいけど、比較的整備が行き届いて歩きやすいという印象を受けた。
 
麓の方には水場もあった!
「御硯水」という水場らしい!冷たくてウマいお水だったので、たっぷり飲み物はあったけど汲んで先へ進んだ。
 
標高1560mで「雁ヶ腹摺山登山」の拠点となっている「大峠」に到着!
ここから見る富士山も良いね!^^
 
駐車スペースには車が数台!
近くで工事も行っていたから、その関係者も停めているのかな?
ちょっと汚いけどトイレもあって、ここから登山開始すれば標準タイム1時間ほどで「雁ヶ腹摺山」に登る事ができる。
ハマイバ前バス停までは舗装された林道歩きを約12㎞…
時間に余裕はあるし、予定通り黒岳へ登り返しますか~(;'∀')
何度も繰り返すアップダウンに、さすがに疲れの色を隠せず…
 
しかしその登り返しの最中にも「富士山スポット」が現れて、
美しい姿に元気が復活する!富士山パワー恐るべし(笑)
 
標高1792m「赤岩ノ丸」を訪れるのは初めて!
なので一応ピークを踏んで、木々の合間からこれから向かう「黒岳」を眺める。
だいぶ近付いたけど、まだまだ長いな~^^;
 
標高と共に周囲の景色はどんどん変化。
シラビソの木々が立ち枯れた独特の風景や、苔むす深い緑の森…
 
そして黒岳の直下では、少し前に和名倉山で見たような、苔の絨毯が広がる秘境感たっぷりの景色も!
 
美しいバイカオーレンも咲いていて、疲れ切った体に活力が湧いてくる。
 
大峠からの標高差は400m以上、なんとか登り切って無事にこの日の最高点「黒岳」へと登頂した!
標高は1987.6m、木々が多めで眺望はほとんど楽しめないけど、青空はきれいだった~
 
山梨の森林100選に選ばれている「黒岳の広葉樹林」を抜けて先へ進み…
 
この日最後の峰「白谷ノ丸」に到着すると、広がる景色はやはり素晴らしかった…
ここまでの苦労がすべて報われたと感じる絶景!
 
標高は1920mで、山梨百名山とか秀麗富嶽十二景とか…
そういう類には一切選ばれていないけど、圧倒される眺望を楽しめる大菩薩連嶺南部でも指折りの絶景スポット!
 
少しモヤモヤしていたけど、かろうじて八ヶ岳も見えた!^^

何度来ても素晴らしいと思える山です!^^

 
斜面を少し下った所からの眺めも抜群に良い!

「大蔵高丸」から「ハマイバ丸」へと連なる稜線、その奥に見える「滝子山」…

更に奥には「御坂山地」の山々も見えて富士山が真ん中に鎮座する。

実に絵になる景色だ~(*´▽`*)

 

振り返ると白谷ノ丸と黒岳の山頂が見えた。

頑張って歩いてきて本当に良かった!^^
 
「雁ヶ腹摺山」も素晴らしい山でしたよ~
 
持参したお湯で淹れたインスタントコーヒーを飲みながら、たっぷりと景色を楽しんで下山開始。
湯ノ沢峠経由でやまと天目山温泉へ降りる道のりは、つい最近も歩いたばかりの慣れた行程(笑)
 
でも前回より格段に緑が増えて、沢沿いの景色がさらに美しかった…
険しさや道の荒れっぷりは相変わらずですが。(^_^;)
 
沢沿いの道にもお花が沢山咲いていた。
 
こんなに咲く場所なんだ~!?(;'∀')
 
湯ノ沢峠登山口で無事に山道を脱出して、そこから先は約4.5㎞の舗装路歩き。
 
林道を2~3km歩いた所のいつも閉まっているゲートが開いていた!!Σ(゚Д゚)
そっか、いつも冬に歩いているから、冬季閉鎖中だったのかも?
 
無事に最終目的地「やまと天目山温泉」へ下山完了!
国内有数の高アルカリ泉と噂の温泉で、過酷な一日の疲れをしっかり癒して帰路につきましたとさ~!( ̄▽ ̄)
内容盛りだくさんの欲張りルート、キツかったけど楽しかった~
 
(*´▽`)ノ