この記事は2022年10月12日に登った「浅間山」の登山レポートです!^^
 
本州中部において、強烈な存在感を発揮している活火山が「浅間山」!( ̄▽ ̄)
標高は2568mで、群馬県と長野県の県境エリアでは一番高い。
 
歴史に残る大噴火をたびたび起こし、今も警戒を欠かすことのできない火山で、度重なる噴火によってできた複雑で迫力ある地形は「浅間連山」と呼ばれ、登山者が多く訪れる人気山岳スポットだ。(*‘∀‘)
 
 
(2021年6月「四阿山」から撮影した「浅間連山」)
 
現在も噴煙を上げる、大きな火口のある最高峰「釜山」は常時立入禁止!
 
登山的には「釜山」の外側を取り巻く外輪山「前掛山」に登る事で、「浅間山に登頂」とされている。
「前掛山」の標高は2524m。
 
この前掛山でさえ、火山活動が落ち着いて噴火警戒レベルが「1」に引き下げられている時しか登る事は出来ない。
 
「前掛山」の更に外側には第一外輪山の峰々が連なる。
内側が断崖になった圧倒される迫力の景色!^^;
「黒斑山」や「蛇骨岳」、「仙人岳」など、外輪山も登山スポットとして非常に良いですよ~
 
昨年2021年の11月にも自分は登頂しているが、その時は極寒の上に風が強すぎて、山頂付近は楽しむ余裕一切なし…(笑)
(2021年11月撮影)
 
今回は比較的穏やかな天候で、周囲の景色も存分に楽しむ事が出来ました~!^^
 
 
紅葉も美しい秋の季節!
 
昨年同様、音楽仲間のケンケンも参戦!
 
仲間と行く登山、楽しいもんですな~!( ̄▽ ̄)
 
コースはこんな感じ!
Start & Goal:車坂峠 ①:車坂山 ②:槍ヶ鞘 ③:トーミの頭 ④:湯ノ平分岐 ⑤:前掛山登山口(賽ノ河原分岐) ⑥:避難豪 ⑦:前掛山(現在登頂可能な最高点)
 
総距離:11.8㎞
標準コースタイム:6時間55分
累積標高差:1313m コース定数:30
 
この日の山行の様子をYouTubeにアップしました!( ̄▽ ̄)
  

 

 

それでは出来事の詳細を時系列で!(*‘∀‘)
 
朝早めから登山を開始するために、都内を出発したのはAM5時頃。
快晴の空の下ケンケンの車で高速道路をひた走ると、麓の小諸市周辺で小雨の混じる曇り空へ変化…(;'∀')
 
登山指数はAだったのに一瞬不安がよぎったけど、「チェリーパークライン」のうねうね道を登っていくと、無事に雲を抜けて快晴の「高峰高原」に到着した!(*´▽`)ノ

駐車場に車を停めて、トイレもある「高峰高原ビジターセンター」で登山の準備!
 
高峰高原ホテルの駐車場から南側を見ると、どこまでも雲海が広がる素晴らしい景色が出迎えてくれた~!(゜゜;)
スタートから凄いんですけど~

 

 

紅葉も美しい季節、絶好の登山日和って感じですな!(*'▽')
 
登山口の「車坂峠」の標高は1973m!
 
高原の清々しい空気の中で、気持ちよく登山開始!
岩がゴロゴロしている登山道、火山帯っぽさを感じます~
なんとなく「八ヶ岳」周辺にも似た感じ。^^
 
木々の合間からも雲海が見えて、天上界を歩いている気分!
 
登山口から約20分ほどの、最初のピーク「車坂山」に到着。
標高は2055mで、山名表記は登山道から少し外れた藪の中にあるので、気づかずスルーする人が多いと思う。^^;
 
車坂山から一旦下り、「槍ヶ鞘」へ向けて登って行きますよ~
 
徐々に標高を上げていく登山道。
 
あちこちに高山植物の姿も発見!^^
 
 
最初の絶景スポットに到着!振り返った「篭ノ登山」「水ノ塔山」付近が良い感じ!
それら山々の奥には「北アルプス」の山も見えました~!
 
雲海の奥には「八ヶ岳」や「中央アルプス」も見える!
「車坂峠」から始まるルートは、景色の変化に富んで楽しい道だと思いますよ。^^

 

 

樹林帯には色付いた木々も!
秋の登山、風景にいろんな色があってイイね!
 
やがて登山道はストイックな樹林帯の登りへ…
 
薄暗い道を抜けると、今回のターゲット「浅間山」の本体が姿を現す!
このルートを歩くのは3度目だけど、ここは毎回テンション上がるポイントだ!
 
避難小屋を通過!('◇')ゞ
 
そして到着した標高2294m「槍ヶ鞘」からは、迫力満点の浅間山に気圧される…
魔王感漂う、名山の風格たっぷりの山体!

 

 

次のピーク「トーミの頭」へ向かう道のりも、なかなかスリリングな個所を通る…
 
「中コース分岐」を通過して、その荒々しく険しいエリアへ突入!
 
右側が崖になった、大迫力の景色の中を登って行く~!(;'∀')
 
「牙(ぎっぱ)山」と「剣ヶ峰」付近の景色も、厳つくてなんだかワクワク!
 
荒々しい景色の急坂を登って行く…
 
標高2330m「トーミの頭」に到着!(*'▽')
西側が断崖絶壁になったこのピークからは、「浅間山」核心部方面の素晴らしい景色を楽しむ事ができる!
 
「黒斑山(くろふやま)」、「蛇骨岳」と連なる、浅間山の外輪山の眺めも圧巻!

 

麓の町も見える「トーミの頭」の眺めは、ここが目的地でも良いと思うくらいの絶景スポット。^^

 
そしてこちらの「草すべり分岐」から、外輪山の内側へと崖のような斜面を降下していく~

 
「トーミの頭」から、外輪山の内側の広大な平地「湯ノ平」へと降りる激坂は「草すべり」と呼ばれる。
標高差は東京タワー1本分弱の道のり…
 
絶景の中を下っていく~
 

 

 

振り返ると、突き立つ外輪山の岩稜も迫力満点!

帰りはここを登らないといけないんだけど…(;'∀')
とりあえずその事は忘れて、周囲の景色を楽しみながら進もう。(笑)
 
無事に「湯ノ平」まで降り立ち、「草すべり」の崖を振り返る。
この付近は硫黄の香りが漂っていた。近くで噴気でも上がっているのかもしれない…
 
「浅間山荘」から登ってくる「火山館コース」との分岐にあたる、「湯ノ平分岐」に到着!
この先に控える「前掛山」への急坂に備えて、ちょいと休憩して軽めにエネルギー補給!
 
そして進みだすと「火口から2㎞以内」を知らせる看板…
穏やかなエリアなので忘れてしまいそうだけど、活火山の警戒すべき噴火口へと確実に近づいている事を実感。
 
外輪山の内側も色付いた木々がきれいだった~^^
 
「前掛山登山口」に到着!
ここから山頂までは約2㎞!
噴火警戒レベルが「1」に下がっている時以外は、立ち入る事の出来ない浅間山の核心部へ突入!('◇')ゞ
 
カラマツ(だと思う)の低木地帯を登って行くと、
 
徐々に樹高は低くまばらになり…

 

森林限界を突破すると、周囲の景色が一気に広がる~

 

外輪山もすんごい眺めだ~!(;'∀')

 
その奥には「嬬恋村」方面の景色も見えてくる!
 
標高が上がり空気も薄く感じる中で、なかなかの斜度を登って行く「前掛山」への道!
 
体力的には今回のルートの山場だけど、とにかく絶景なので気分は高揚していく~!

 

 

「浅間山」の第二外輪山の縁に到着したら、進路を右へと変更!

最高点「釜山」は直進方向だけど、火山活動のため常時立入禁止。^^;
 
筒状の「避難豪」が2基設置されていて、その奥に見えるのが目的地の「前掛山」!
 
風が冷たかったので避難豪で少し休憩と思っていたけど、風向きが悪く中も風が抜ける外と変わらぬ状況(笑)
近くの岩陰で風を避けて休憩し、最後のアタックを開始した。

 

第二外輪山「前掛山」へと登って行くと、黒斑山付近の山並みの奥に「北アルプス」がはっきり見えた。

さすがは本州中部を代表する巨大な火山、山頂付近の眺めはヤバいね…(*‘∀‘)

 
現在登れる最高点「前掛山」も、内側は断崖になった大迫力の景色!
 
スケールが大きすぎる眺めを存分に楽しみながら進み、無事に標高2524m「前掛山」に登頂!( ̄▽ ̄)

現在登る事ができる浅間山の最高点!

おそらく「釜山」には生きているうちに登る事は出来ないと思うけど、ここからの眺めだけでも大満足ですよ~(*'▽')

 

遠くに見える「富士山」!日本一の山もしっかり見えた~

 
「南アルプス」は方角的に「八ヶ岳」の奥にあるらしい!
 
北アルプスは、「後立山連峰」の山々がずらり、
その奥には「剱岳」や、上の写真には写ってないけど「立山」も確認できた~
 
直径450m深さ150mという大きな火口を持つ「釜山」…
その火口の中は、ドローンでも無いと伺い知ることは出来そうにない。^^;
 
少し前まで吹いていた風が収まっていたので、贅沢な眺めの中でカップ麺タイムを楽しんだ!(*´▽`*)
めっちゃ美味しかったけど、ケンケンとチョイスがかぶる(笑)
 
雲海の下に麓の景色も見え、雄大な景色に心が洗われる思いだった…

 

たっぷりと景色を楽しんでから下山を開始!

 

帰り道も絶景を楽しみながら歩ける…

 
 
そう思っていたけど、第二外輪山から下る頃に雲がモクモクと湧いてきて、あっという間に周囲は真っ白になった…
 
 
ガスった真っ白な景色も、雰囲気があって悪くないと思った。
一日を通して「浅間山」の色んな表情を楽しませてもらった気分!
 
トイレに行きたくなったこともあって、帰り道で自分は火山館に寄ってみた。
「湯ノ平分岐」から「火山館」までは徒歩4分ほどの道のり。
 
休憩所の他、緊急時は噴火対策用のシェルターにもなる、木造二階建てのログハウス
トイレや水場もあるとてもありがたい施設だけど、分岐へ戻る道は登りになるので少々注意(笑)
 
そして再び「草すべり」を登る~
疲れの出る時間帯にはあまり見たくない、標高差300mクラスの壁…(;´Д`)
 
ここが最後の難所なので、頑張って登りましょう!
時々背後の浅間山が登場してくれたけど、やがてガスって真っ白に戻り、黙々と激坂を登る我慢の時間。
 
無事に登って「トーミの頭」へ戻ると、ご褒美のような景色が待っていた。
どこまでも続く雲海。
ガスって真っ白で、もうお休みだと思っていた「浅間山」も最後に少しだけ顔を見せてくれた。^^

 

 

帰り道は「中コース」を選択!

 
苔むす薄暗い樹林帯を歩く「中コース」!
緑が美しい森には、苔の花も咲いていた。^^
 
樹林帯が続く「中コース」だけど、所々で心地よい眺めも楽しむ事ができた。
 
 
予想以上に登山は順調に進み、暗くなる前に登山道を脱出!
お疲れさまでした~!('◇')ゞ
 
登山口近くにある「高峰高原ホテル」の「こまくさの湯」で、温泉を楽しんでから帰路についた。
無色透明の湯だけど、良質のナトリウム泉で体がぽかぽかに温まった。^^
 
帰り道に佐久市で寄った「佐久平食堂」さんは、コスパ最高で美味しくて大満足!(*´▽`*)
 
「日光白根山」に登った前日に引き続き、この日も一日最高の山行を楽しむ事が出来ました~!
( ̄▽ ̄)