この記事は2022年4月20日に訪れた「祖母山(そぼさん)」の登山レポートです!^^
 
大分県、宮崎県、熊本県にまたがる「祖母山」は、神話の時代から名を遺す歴史ある霊峰!
 
標高は1756.4mと九州本土では「くじゅう」の峰々の次に高い実に見事な山で、豊かな森と美しい渓谷に急峻な岩稜帯を併せ持つ山。^^
 
近くにそびえる日本三百名山「傾山(かたむきやま)」と共に、
 
「祖母傾国定公園」を形成する険しい峰々の連なり。
 
人気の高い縦走コースと聞いて興味津々だったけど、今回は日程の関係で祖母山単体で挑む!
充分に満足できる登り応え抜群の山だった~(*´▽`)ノ
 
日本百名山も残りわずかという事で、前日に登った「九重山」と併せて、一泊二日で企画した九州の弾丸登山ツアーの二日目!
「祖母山」登山は清流が非常に美しい「川上渓谷」に癒されるところから始まり、
スリルある景色を楽しめる「天狗岩」に登った後、
 
絶景展望台をいくつも経由して、険しい岩稜の山頂へと登った。
 
山の中には「アケボノツツジ」なども咲き乱れて、
花の景色もとても良かった~^^
 
下山後にはせっかくなので九州観光へ!
涼を感じる「常光寺の滝」や、
 
のどかな田園風景を眺めながら車を走らせて、
 
パワースポットとしても名高い「高千穂峡」にも立ち寄った。(*‘∀‘)
 
最後は「南阿蘇村」の阿蘇山を眺める景色に戻って~
温泉に入ってから熊本空港から帰りましたとさ~!( ̄▽ ̄)
 
内容てんこ盛りで、充実感たっぷりの二日間でした~!
 
祖母山登山のコースはこんな感じ!
Start & Goal:祖母山尾平登山口 ①:第一吊橋 ②:黒金山尾根取付 ③:天狗の水場 ④:天狗岩 ⑤:祖母山頂上 ⑥:祖母山九合目避難小屋 ⑦:宮原 ⑧:宮原コース二合目
 
総距離:10.6km 標準コースタイム:7時間35分
累積標高差:1486m コース定数:33
 
この日の山行の様子をYouTubeにアップしました!( ̄▽ ̄)
  

 

 

 

 
それでは出来事の詳細を時系列で!(*‘∀‘)
 
前日の宿泊は「道の駅すごう」で車中泊。
早朝4時頃に起きて、まだ暗いうちに登山口へと車を走らせた…

ウネウネ続く山道を進むと、道路に何か所かこういうマークが描かれていたけど、ヘリポート的な印かな??
 
今回の登山口は豊後大野市緒方町にある「尾平(おびら)登山口」!
近くには「尾平鉱山」があり、かつては鉱山の街として非常に栄えたという話だが、今は陸の孤島的な場所。
一応地域のコミュニティーバスが走っているらしいけど、登山利用は厳しいみたいなのでアクセスは車かタクシーがベター。^^;
駐車場の料金を納めて準備して出発!!
 
近くには登山の拠点となる「LAMP豊後大野」があるけど、早朝過ぎて営業している気配はなかった。
駐車場付近にトイレが無くて心配したけど、少し先に「公衆トイレ有り」と書かれていたので、登山届を入れて進んでみた。
 
発見!一安心!^^
 
この付近から見上げる厳つい岩稜の景色!
これから歩く山の険しさを予感させ、妙な高揚感を覚えた。
 
尾平鉱山は既に閉山しているが、現在も地下水などのために抗排水の処理は半永久的に続けられている。
過去には鉱害も確認された歴史のある尾平鉱山、それらに関わる施設は立入禁止って事かな?^^;
ちなみに祖母山は銅、錫、鉛、マンガンや水晶などの鉱物資源が産出されたとか…
なんだかすごい山だね!(゜゜;)
 
ほどなく山道に突入し、渓谷沿いの緑が美しい景色を楽しむ時間の始まり!
 
「第一吊橋」を発見!('◇')ゞ
 
下山は「宮原(みやのはる)」からこの場所に戻ってきて、この橋を渡って登山口へ帰ります~^^
 
自然豊かな「祖母山」!
 
豊かな原生林が広がっている事でも知られる「祖母傾国定公園」。
「祖母山」や「傾山」以外に、日本二百名山の「大崩山(おおくえやま)」も近くにあり、緑の景色だけではなく、急峻な岩場とかスリル溢れる景色が好きな人にはたまらない山域らしい。^^
第二吊橋の付近の景色がとても素晴らしかった~!(*´▽`*)

 

 

「川上渓谷」なんだかとても癒された~!
 
しかしその先で突然みちは険しくなる…(;'∀')
こちらの「黒金山尾根取付」から、一気に稜線へと上がる急峻な尾根道の始まり始まり~
 
とにかく険しい登山道にはロープなども設置されていて、
両手を使って一気に標高を上げていく登り応え抜群の登山道!
 
展望所とな??

 

実際かなりの高度感の場所なんだけど、周囲が木々で覆われていて映像にするとイマイチその感じは伝わらないかも??(笑)

 

その後もストイックな時間が続く~

 
途中から花が増えてきてテンションアップ!(*‘∀‘)
「ミツバツツジ」の他に山桜も咲いていて、風にひらひら舞う桜の花びらがとてもきれいだった。
その様子はYouTube動画に収めておきましたよ~^^
 
標高1000mを突破!('◇')ゞ
 
その付近の尾根が、なんだかとても心地良くてちょっとした御褒美の気分だった。^^
 
こちらは「アケボノツツジ」!
愛らしい丸っこい花びらがカワイイ。^^
 
「天狗の水場」に到着したので、冷たいお水を頂いてホッと一息。
 
大きな岩が屋根のようになっている「天狗の岩屋」!
良く見ると岩に「泊」の文字がある…
確かに雨風は凌げるし、近くには水場もあるけど、ここに泊まる!?(;'∀')
 
急坂続きの尾根道も終わりが近づき、巨大な岩稜を左手に最後のひと踏ん張り!
 
黒金山尾根を登り切った所には分岐があって、

そのすぐそばに「天狗岩」と呼ばれるスリル満点の岩場がある!

高度感たっぷりで、けっこう怖いんですけど~!(;´∀`)

 

天狗岩の上から見る「祖母山」の迫力ある姿に大興奮!

 
深い谷の合間には尾平登山口付近も見えた~
ここまでよく頑張りました!^^;
 
エネルギー補給だ!!(*´▽`)ノ
米を食べるとやっぱり元気になる!日本人ですから~^^
 
西側を見ると阿蘇山の核心部も見えた!!
右側のボコボコした岩稜部分が「根子岳」、みるからにヤバそうな峰だ。
 
天狗岩を後にして、細かいアップダウンを繰り返しながら山頂を目指す~
 
所々に厳つい岩稜が登場します!(゜゜;)
 
展望台と書かれていたので、その厳つい岩稜へと足を運んでみる。
 
馬酔木(アセビ)の花もきれいだな~、なんて呑気に歩いていたら…
 
辿り着いた岩場がけっこうヤバかった。^^;

 

いや~普通に怖いよ、ここは…(;´∀`)

 

さっきの「天狗岩」も、ここから見るとなかなか迫力ある岩場だ…

 
そして祖母山が近づいてくる!
 
「展望台」と言う名の断崖は度々現れて、登山者にスリルと絶景を与えてくれる。

こちらは西側の眺めが素晴らしい展望台!

ここの景色も素晴らしい!(*‘∀‘)

 

登山道が徐々に険しさを増していく中…

 
周囲の絶景を楽しみながら歩いていると、
 
ちょっと目を疑うような場所に設置された「ハシゴ」を発見してビビる…(笑)
どうやって登るのか、心配なようなワクワクするような…
そう思っていたけど、結果的には通過する事のないハシゴでした。^^;
もしかすると昔の登山ルートの名残なのかな??
 
しかしそんなヤバいハシゴを通過しなくても、十分に危険な道のりが山頂直下には待ち受けていた!!
標高1700mを通過し、滑り落ちたらヤバい崖のそばの急坂を注意して下り、そこから始まる強烈なハシゴ地帯!
右下は崖なので、見た目以上にスリリング!
 
頑張って登るぞ~!(;'∀')
 
 
 
途中に「ハズレ」と書かれた踏み跡を発見。
位置的に、この外れルートを進んだ先が、さっき下から見上げたヤバいハシゴなのかもしれない…
 
要注意箇所はまだまだ続く~
 
そんなスリル満点の道を乗り越えて、標高1756.4m「祖母山」に無事登頂!('◇')ゞ
 
山頂には祠もあり、「祖母山」が古くから信仰の対象であった事を感じました~!^^
 
山頂からの景色も圧倒的な迫力!
 
連なる峰々の先に見えた「傾山(かたむきやま)」にも、いつか足を運んでみたいな~!(;´∀`)

 

迫力の景色を動画でどうぞ!^^

 

北東側を見ると前日登った「九重山」の姿も見えた!( ̄▽ ̄)

登った山を他の山から確認するのって、なんだか良い気分だ~!
そんな山頂からの景色を楽しみながら、のんびりと休憩してエネルギーも補給。^^
 
平日にもかかわらず、どんどん人が登ってくる人気の山「祖母山」。
たっぷりとその魅力を満喫してから下山を開始した!
「北谷登山口」へと下る「風穴コース」の方が、今回のルートよりも難所が少なくて初心者向けという噂!
どちらにしても岩場があるという話なので油断は大敵ですよ~^^
 
(2022年4月時点では、北谷登山口へ向かう林道が通行止めor通行規制あった様子です~)
 
山頂の北側斜面に出ると、「九重山」や「阿蘇山」も見える心地よい眺めの場所があった!

こういう景色もイイね!^^

 

「祖母山九合目避難小屋」を発見!

現在は宿泊無料と書かれていた。( ゚Д゚)
険しい道のりだし、この小屋に泊まってじっくりと祖母山を攻略する人も少なくないかも~
 
下山は「宮原(みやのはる)」というポイントを通過するルートを選択。
「宮原」へ向かう道のりも高度感抜群の痩せ尾根を通過する、景色は素晴らしい迫力だけど、こちらもスリリングなルートだった。

 

豊かな自然と、この迫力ある岩稜の景色の両方を楽しめるのが「祖母山」の大きな魅力です~^^

 

絶景をたっぷり楽しみながら下っていった。

 
標高1400m地点の「宮原(みやのはる)」に到着!('◇')ゞ
ここで時間を確認したら、順調だと思っていたのに、想像より予定を巻いていない事に気が付いて…^^;
 
変なスイッチが入って、登山口まで一気に駆け下りるモード突入(笑)
 
時々写真は撮ったけど、一切休憩をせずに急坂続きの登山道を下った。(;´∀`)
ちょっと見晴らしの良い場所に出て景色を眺め、また駆け下りる…
 
沢沿いまで降りた所でさすがにちょっと一息!(笑)

 

冷たい沢の水で顔や腕を洗ったら、ヒートアップした体がシャキッとして生き返る思いだった。^^

 

無時に「第一吊橋」へと戻ってきたぞ~!(*‘∀‘)

 
そして登山道を脱出!
 
振り返って見上げた「祖母山」周辺の岩稜帯、感慨深い思いだった~

たっぷり楽しませて頂きました!(*´▽`)ノ

 

駐車場に戻ったのは午後の1時前!

一息ついてから残った時間を利用して、九州観光へと出発!('◇')ゞ

 

尾平登山口から、そのまま山道を登って行くと大分県と宮崎県の県境にあたる「尾平越(おびらごえ)」という峠があり、その峠をトンネルで抜けると一気に視界が開けて、素晴らしい山々の景色が広がった~

ウネウネ続く山道なので、景色に見惚れて事故らないように注意しながら走り(笑)

付近の景勝地へと足を運んでみた。

 

まず訪れた「常光寺の滝」!

落差37mの涼を感じる美しい滝です~^^

 

そこから少し走ると、山の斜面に「棚田」の広がる美しい田園風景が広がった~

よくこんな場所に、棚田を整備したもんだ…(゜゜;)
いつまでも残って欲しい、風情ある景色!
 
「上岩戸大橋」付近も景色が良かったので写真を撮って~
 
パワースポットとしても有名な「高千穂峡」に到着!( ̄▽ ̄)

マイナスイオンたっぷりの渓谷には、「真名井の滝」と呼ばれる名瀑百選に数えられる美しい滝もあり、素晴らしい景色に心が穏やかになった~(*´▽`*)

さっと駆け抜けてしまったけど、高千穂峡の魅力はもっとじっくり時間をかけて楽しむべきだったかもしれない(笑)

 
高千穂峡から熊本県へと向かい、阿蘇山の巨大カルデラ南部に位置する「南阿蘇村」へ!
前日も楽しんだ阿蘇山の景色に戻ってきた!^^
 
南阿蘇村にある「四季の森温泉」さんは、そんな阿蘇の核心部を眺めながら入浴できる展望温泉!

 

ガラス張りの浴場から心ゆくまで阿蘇山を眺め、温泉に浸かって二日間の疲れを癒しましたとさ~

 

温泉を後にして時刻は夕方になり、どこかで御飯を食べたいと思ったけど、観光地はランチ営業のみが多くてすでに閉まっているお店がほとんど。

気が付いたら熊本空港付近まで戻ってきてしまった…^^;

無性にビールが飲みたくなったので、速やかにレンタカーを返却して熊本空港の中にあるフードコートでお疲れ一杯!(笑)
阿蘇赤牛定食、肉自体の味は確かに美味しかった。^^;
 
結局今回の九州ツアーは、現地の食べ物屋さんに一度も入らなかった…
去年の山旅中も思ったけど、登山と現地のグルメの両立はなかなか難しい。
 
(;´∀`)