荒々しい岩稜が連なり、迫力満点の景色が広がる群馬県の「妙義山」!
 
「日本三大奇勝」の一つにも数えられるこの山、風光明媚な景色は観光名所として多くの人を集め、特に桜の季節は「花」と「巨岩・奇岩」のコラボが非常に美しい事で有名!( ̄▽ ̄)
 
 
およそ人が登る山とは思えないルックスの山域だが、それゆえに難所を好む登山者やクライマーを惹きつけて、「日本二百名山」・「上毛三山」にも選ばれる。
 
関東のみならず、全国的に見ても「ヤバい山」としての知名度は高く、自分が今まで登った山の中でもその危険度は最高クラスだと思う…(;'∀')
登山対象となっている「白雲山(はくうんさん)」・「金洞山(こんどうさん)」に、現在登山禁止となっている「金鶏山(きんけいさん)」を加えたエリアが「表妙義」と呼ばれるが、今回はその表妙義を縦走するコースを選択!
 
妙義山を訪れるのは3度目で、表妙義縦走ルートを完遂するのは2度目で3年ぶり…^^;
 
鎖場や岩登りの多発する難コースを進み、
 
白雲山にある標高1104mで最高点の「相馬岳」に無事に登頂!
そこから眺める「金洞山(こんどうさん)」の威圧感に気圧されながら突入し…
険しすぎるコースに途中から「早く下山したい」と感じたのは3年前と一緒だった(笑)
 
ちなみに「表」があるという事は「裏」もあり、そちらの最高峰の1162.2m「谷急山(やきゅうやま)」の方が相馬岳よりも高い。(゜゜;)
「裏妙義」も相当過酷なエリアに違いないと、遠くから眺めても感じました~
 
下山後にはたっぷり桜も楽しみました!^^
 
2022年4月12日の登山コースはこんな感じ!
Start:妙義神社 ①:大の字 ②:奥の院 ③:見晴 ④:大のぞき ⑤:天狗岩 ⑥:相馬岳(妙義山頂上) ⑦:茨尾根のピーク ⑧:ホッキリ ⑨:鷹戻しの頭 ⑩:東岳 ⑪:中之岳 ⑫:中之嶽神社 ⑬:一本杉 ⑭:大人場 Goal:妙義ふれあいプラザ
 
総距離:10.2㎞ 標準コースタイム:10時間
累積標高差:2130m コース定数:43
(松井田駅からの往復徒歩移動は含まず)
 
この日の山行の様子をYouTubeにアップしました!( ̄▽ ̄)
 

 

それでは出来事の詳細を時系列で!(*‘∀‘)

 

過去二回も4月の中旬に訪れている「妙義山」、今回は4月12日に登山を決行!

妙義山の近くにある「群馬県立森林公園さくらの里」が丁度それくらいの時期に満開になるので、そのタイミングを狙って群馬県へ!

早朝に登山開始するために優雅に新幹線を利用してみた!( *´艸`)
 
「はくたか551号」で群馬県へと向かい、高崎駅で7:30発の信越本線「横川行」に乗り換えて、最寄り駅「松井田駅」へとアクセス。
「松井田駅」到着は朝の7:54。
駅周辺からも見える妙義山の厳つい岩稜帯にワクワク感が止まらない!( ̄▽ ̄)
 
駅から登山口の「妙義神社」までは約4㎞、歩いて1時間の道のり。
周囲の桜も素晴らしいね~!^^
 
黙々と山への道のりを歩き、「黒門坂」へと入る。
 
坂の先には「黒門」があって、門の向こうには「妙義山」の岩稜が見える。
 
麓から山を見ると、山腹に「大」の文字が見える!
あとで登山中にも立ち寄る、見晴らし抜群なチェックポイントの一つです~!^^
 
大きな鳥居は「一の鳥居」!
くぐって参道へと入ると、桜がめっちゃきれい!(*'▽')
巨大なしだれ桜の奥には荘厳な「妙義神社」があり、岩壁の迫力ある景色の中で映える。
 
大きな「妙義神社総門」!
 
その先には石段が続き、境内も建物も非常に雰囲気ある造りで、妙義神社の信仰の厚さを物語る。
 
今回歩く「表妙義縦走コース」は妙義神社からスタートして、まずは「白雲山」の最高峰「相馬岳」を目指し、そこから「金洞山」を縦走して中之嶽神社へと降り、スタート地点へと戻る。
より安全に山を楽しむ「中間道」という岩稜や石門の景色を眺めるルートもあるんだけど、この日は崩落個所の改修工事中などで通行止めになっていた。^^;
 
白雲山頂登山道入口から、いざ入山!('◇')ゞ
 
序盤は樹林帯のストイックな急坂!
一気に標高を上げる道のりは体力勝負のエリア。
鎖場や岩場のイメージが強すぎる妙義山だけど、最初の樹林帯もかなり足腰への負担が大きいので慌てず登りましょ~
 
やがて鎖が登場しはじめるけど、この付近の鎖場はまだまだ準備運動でしかない。
 
2段で12m程の鎖を登って左へ進むと岩場があり、その上には麓から見上げた「大の字」がある。
いや~良い眺めですな~^^
 
動画でもどうぞ!

 

しかしまだまだ進む先は険しいぞ~!
頑張りましょう!^^;
 
樹林帯に戻って、またしばらくストイックタイムを味わい、大きな岩壁の狭間を登って行く~
 
「奥の院」に到着!
 
大きな岩の狭間にスペースがあり、
 
そこに石碑や石像が安置されてます~
本日はお邪魔します!('◇')ゞ
 
「奥ノ院」の右側には4連で30m程の垂直に近い鎖場!
最初の難所だと思うけど、この先の道のりから見ればまだまだ序の口。
ここで手こずるようなら、悪い事は言わないので引き返した方が良いと思います…^^;
 
鎖場や岩登りをどんどん越えて標高を上げていきます~
 
そして絶景ポイント「見晴」に到着!

 

足を踏み外すと多分助からない崖の上の展望台、絶景だけど怖い。^^;

 

まだ雪の残る「浅間山」がきれいだ~!

その手前のポコポコ岩のある稜線が「裏妙義」と呼ばれる山々だろう。
 
「見晴」から始まる危険すぎる尾根歩きの旅!
手始めに現れるのがこちらの稜上の「チムニー」。
 
そして「ビビリ岩」は何度来ても本気でビビってしまう(笑)
 
斜めに鎖の張られた崖なんだけど…
 
右側は遥か下まで切れ落ちた断崖、落ちたら助からないだろうな~(゜゜;)
 
険しいアップダウンを繰り返す岩尾根を進むと…
 
両側が崖になった「背ビレ岩」が現れる。
この先、基本的にずっとこんな登山道が続いている、それが表妙義縦走コース…
 
「大のぞき」というピークに到着すると、遥かに切れ落ちた崖の向こうに「天狗岩」。(;'∀')

 

 
滑り台状の10mが2本と30mの鎖で、大のぞきから一旦大きく下って、
そこから天狗岩へ向かって右側(北東側)から登り返す…^^;
 
やっとの思いで激坂を登って「天狗岩」のピークを通過し、その先にある「天狗岩の西肩」に出ると、
さっきと似たような景色が現れて、「デジャヴか!?」と心が折れそうになる(笑)

 

またまた崖のような斜面を大きく下って、こちらの「タルワキ沢のコル」から登り返し!
 
急坂に苦しみながら、息も絶え絶え登っていく~
 
木々の向こうには天狗岩!
 
そして妙義山の最高点である、標高1104m「相馬岳」に無事登頂した!(;´∀`)

 

 

奥に見える浅間山!右奥にチラッと見える白い山は「四阿山」!
 
これから進む「金洞山(こんどうさん)」の姿には、人を拒むような危険な香りを感じる…(;'∀')
魔王が住んでそうなルックスだ。
 
とりあえず一度しっかり休憩を取り、エネルギー補給をして万全の態勢で先へと進んだ。
ここから先へ進むのは3年ぶりで二回目です…
 
相馬岳からの下りもなかなかの激坂で、かなり注意して進まないといけない要注意箇所。
しかし自分の中で、この付近の前回の記憶はすっぽり抜けていた。(゜゜)
それは多分、これから突入する「鷹戻し」周辺のルートが強烈すぎて、そっちのイメージが強すぎたからなのだろう…
 
この鎖の斜面も、見た目より足場が滑りそうで怖いです~

 

 

何度もアップダウンを繰り返す「茨尾根」と呼ばれるエリアを進む。
 
岩稜の合間を縫ったり、細い道で斜面をトラバースしたり…
 
「冒険」という言葉がピッタリの登山道を黙々と歩く~
 
岩の隙間を通って、
岩稜の上に出た所が「茨尾根のピーク」!

 

絶景を眺めながら少し休憩して呼吸を整える。

 

間近に迫った金洞山が、本当に厳つい…^^;

 
「ホッキリ」を通過!
ここが難所「鷹戻しの頭」へ向かうルート上で、最後のエスケープポイント。
 
意を決して先へと進む。
斜面に斜めに張られた鎖場を登り、その先のどうやって通るのが正解なのか分からない水平に張られた鎖を通過。
 
「鷹戻しの頭」へと登る超難所の核心部へ突入!
天へと伸びるハシゴを一気に登ると、その先にはどこまで続くか先が見えない鎖場が…
 
近くにはこんな看板…
言われなくてもクサリは放しません、死にたくないので~(笑)
 
ハシゴと鎖を合わせて計60mの登攀!
 
断崖をよじ登る鎖場、足元は遥か下まで切れ落ちているので、恐怖心からどうしても力が入り過ぎる…
「適度なリラックスが重要」と心に言い聞かせ、時々腕を休ませながら上まで登った。
 
「鷹戻しの頭」に到着!(;´∀`)
 
振り返る「相馬岳」、けっこう遠いね!頑張った~^^;

 

周囲の景色を眺めながら束の間の休息を味わった。

まだまだ難所が控えている事を知っているので、緊張感を切らさないように先へと進む。

登り下りの激しい尾根道を進んで、次のピークからの眺めも高度感たっぷり。
 
そして今回のルートで自分が一番ヤバいと思ったのが、この下りの鎖場「二段ルンゼ」!
 
写真では全然伝わらない危険度マックスの鎖場…

高さは二段で25mほどで、場所によって足元が全く見えず…

心の余裕のなさから、鎖をつかむ両手の腕力に思いきり頼るダメな降り方をしてしまった。(*_*)

とにかく無事に降りられて良かった~

 

東岳へ向けた登りも激坂で、疲労がどんどん蓄積…

標高1094m「東岳」は「金洞山」の最高地点みたいです~

 

看板も何もない東岳に無事に到着!

 

こんな細い尾根のピークでは、何も立てられないのも無理もないと思う…^^;

 

疲れも溜まっていたので本当はこの付近で休むつもりだったけど、怖すぎて全然心が休まらないので先へ進んだ(笑)

 
東岳からの下りは、大げさではなく崖だった…
 
そしてその先「中之岳」への登り返しや、険しすぎる痩せ尾根歩きも過酷…
 
なんとか無事に「中之岳」に辿り着いた時は、心からホッとした。(;´∀`)

 

感慨深い思いで周囲の景色を堪能した。

 

やっと下山できるぞ~(笑)

 

二回目なら少しは余裕があるかと思ったけど、全然そんな事なかった~(*_*)

妙義山恐るべし!

 

稜線は更に先の「西岳」へと続くが、西岳は現在登山禁止。

仮に登れたとしても、多分下山の選択をしたと思う(笑)
 
ちなみに「中之岳」からの下りも、しばらくは要注意の危険地帯…
 
鎖場を無事に通過した先も、急坂で険しい道のりなので、最後まで油断は禁物です~!(;´∀`)
 
 
「中之嶽神社」の社殿に到着して、やっとホッと一息!
無事に山から下りられた事を神様に感謝しました~!^^;
奥にそびえる巨大な岩は「轟岩」と呼ばれ、御神体として崇められているそうです。
 
急な石段を下って登山道を脱出!
 
神社の境内をぐるっと回った後に、ドライブインに寄って食事を楽しんだ!
 
「お兄さん疲れてるだろうから、いっぱい食べるでしょ?」と大盛で提供してくれたカレーライス!(*´▽`*)
お店の人の御厚意に感動しながら、お腹ペコペコだった自分はあっという間に平らげた。
美味しかったです!ごちそうさまでした!( ̄▽ ̄)
 
中之嶽神社から出た所には駐車場があり、その付近は桜と荒々しい岩稜のコラボを楽しむ、絶景スポットだった~
めっちゃ素晴らしい景色!(*´▽`*)
さすがは日本三大奇勝の一角と言う迫力ある絶景だ~^^
 
すぐそばには「群馬県立森林公園さくらの里」が広がり、丁度見頃の桜がとてもきれいだった。
 

春の妙義山は、ドライブスポットとしても最高じゃないかな~^^
 
そして自分はスタート地点の「妙義神社」まで、約1時間かけて徒歩移動。
「一本杉」から再び山道に入り、あずまやのある「大人場(おにんば)」経由で景色を楽しみながら戻った。
 
せっかくなので「妙義山ふれあいプラザ」に立ち寄って、「もみじの湯」で疲れを癒した。
妙義山ふれあいプラザ付近は公園のように整備されていて、ここから見上げる岩稜帯も良かった!
 
入浴料は3時間520円とリーズナブル!^^
 
泉質は「ナトリウム、塩化物・炭酸水素塩温泉(弱アルカリ性高張性低温泉)」だそうな~
ぼろ雑巾のようだった体の疲れがスッキリ抜ける、なかなか良いお湯でしたよ~!(*´▽`)ノ
 
せっかく温泉で疲れを癒したのに、その後駅までの徒歩1時間の道のりで再び汗をかいてしまいましたが…
 
(;'∀')