日本百名山の一つである「八甲田山(はっこうださん)」!
青森県青森市の南側にそびえる標高1585m大岳を主峰とした、18の山々から成る火山群の総称だが、自分の中では明治時代に起きた「雪中行軍遭難事件」の現場と言う、過酷な環境の山岳地というイメージがあった…(゜゜;)
しかし雪深い冬はともかく、夏山シーズンの「八甲田山」は、豊かな自然が広がる雄大で穏やかな山。
ロープウェイコース等もあり、ルートによっては初心者も安心して登る事ができ、
日曜日だったこの日は天候にも恵まれ多くの登山者で賑わっていた。
豪雪エリアとしても有名な「酸ヶ湯温泉」からこの日はスタート!
豪雪エリアとしても有名な「酸ヶ湯温泉」からこの日はスタート!
全国に名の知られた名湯の湯は酸っぱくてビックリ!(笑)
最高峰「大岳」に登った後は、近くの1537m「井戸岳」、
斜面が大きく崩壊した荒々しい姿の「赤倉岳」など
八甲田山北側エリアの核心部を歩き、ロープウェイの山頂駅も経由。
ここは乗り物でたどり着くことのできる絶景!(゜゜;)
そして「毛無岱(けなしたい)」と呼ばれる広大な湿原エリアを歩いた。
開放感あふれるとても気持ちの良い湿原エリアは、そこから眺める峰々の姿も大迫力!
「八甲田山」はいたる所に絶景が溢れ、只々気持ちの良い山行を楽しめる、素晴らしい山だった~(*´▽`*)
コースはこんな感じ!
Start & Goal:酸ヶ湯温泉公共駐車場 ①:仙人岱避難小屋 ②:小岳分岐 ③:大岳(八甲田山頂上) ④:大岳避難小屋
⑤:井戸岳 ⑥:赤倉岳 ⑦:赤倉岳分岐 ⑧:宮様コース分岐 ⑨:田茂萢岳 ⑩:山頂公園駅 ⑪:宮様分岐
⑫:下毛無岱展望所 ⑬:城ヶ倉分岐
総距離:14.2km 標準コースタイム:6時間10分
累積標高差:1102m コース定数:27
この山行の様子を、YouTubeにアップしました!( ̄▽ ̄)
それでは出来事の詳細を時系列で!(*‘∀‘)
前日の夕方にも訪れた「酸ヶ湯温泉」!
買い物をしていなかった関係で入浴後に下界へと戻り、道の駅「虹の湖」で車中泊して翌朝もう一度来た。^^;
6時ごろに到着したけど、日曜日のこの日は朝からけっこうな数の車が停まっていた。
準備をして出発!

鳥居をくぐって登山道へ突撃!

多少ぬかるんでいる箇所があるものの、序盤から整備された登山道が続く。

この藁みたいなのものをネットで包んだ足場が、足にやさしい柔らかい感触で特に歩きやすかった~^^

近代に溶岩を噴出するような噴火の記録は無いが、活動は活発化の兆候もあるなど、一応気を付けた方が良い火山みたいです。^^;

この木が立ち枯れているのも、火山ガスのせいなのだろうか…(゜゜;)

しばらくは樹林帯を緩やかに登っていく。


森の緑がとても美しくて、気分もリフレッシュ!^^
順調に高度を上げていくと、沢のような景色の開けた場所が現れる。

沢の南側は湿原が多く、大岳を中心とした北側とは趣が違うらしい。

この沢沿いは所々で硫黄の香りが漂っていて、火山ガスが噴出しているらしい。

これも八甲田山が火山だからこその景色だ!

遠くに見える山は、前日に登った「岩木山」!^^
その荒涼とした沢の上部には、色づき始めた森が美しい景色を作り上げていた~

沢を登った先は、左手に最高峰「大岳」を眺めながら歩く。

「仙人岱」と呼ばれる湿地帯に出た。前方に見えるのは標高1478m「小岳」!

木道の分岐を右側へと歩いてくと「仙人岱避難小屋」がある。
トイレもあり、けっこうしっかりした建物だった。
仙人岱の分岐へと戻り、「大岳」へと向かう。

足元には可愛らしい「アカモノ」の花がちらほら…(*´▽`*)

湿原が登山者に踏み荒らされて消失…(;'∀')

そういう事を防ぐためにも、整備されている場所は、きちんと木道を歩きましょう。
ひと際大きな峰「大岳」の迫力ある姿が、徐々に近づく!


振り返った「小岳」方面の景色も雄大だ~^^

この付近には「アオモリトドマツ」の広大な樹林が広がっている。

「アオモリトドマツ」は別名「オオシラビソ」。
「シラビソ」と似ているけど、枝からの葉の伸び方が違うらしい。
木々が山の左側にほとんど生えていないのは、残雪が左側に多く残る事と関係しているらしい!

自然って面白い…^^;
「大岳」へ向かう急坂が始まる!

背後に素晴らしい眺望が広がる急坂ゾーン!

なかなか険しい道だけど、雄大な景色を楽しみながら、どんどん登っていった。
「大岳」の中腹にある「鏡沼」を通過!

もともとは爆裂火口に水がたまった沼で、青森県では最も標高の高い両生類の産卵場所らしい。
森の生き物にとって大切な場所なので、荒らさないようにしましょう。^^
鏡沼から大岳山頂へ向けて登っていくと、途中には「八甲田山大山祇神社」!

そして右手には「大岳」の火口と思われる大きなクレーター。

圧倒される景色の中を進み、無事に八甲田山の最高点で標高1584.5m「大岳」に登頂!

日本百名山70座目なり!('◇')ゞ
雲海に浮かぶ峰々の姿に迫力を感じる~

風が強くてけっこう寒かったけど、周囲に広がる雄大な山々の景色を存分に楽しむ。

「青森湾」も見えた!( ̄▽ ̄)

強風にあおられながら、周囲の景色を動画で撮影してみた!
長く山頂に滞在していると体温が下がってしまいそうだったので、撮影を速やかに済ませて、風裏にあたる場所まで進んでから休憩した。

この辺から眺める景色も素晴らしい!^^
丘の上に建物が!( ゚Д゚)

どうやらロープウェイの「山頂公園駅」らしい!
後で寄ってみましたよ~^^
絶景の中で「イギリストースト」!(*‘∀‘)

べったりした甘さが、登山で疲れた体にはちょうど良い!(笑)
大岳から下った鞍部に見えるのは「大岳避難小屋」!

一気に駆け下りた~(*'▽')

ここもなかなかしっかりした避難小屋!トイレもあって、この日宿泊した人も居たみたい。
お次の峰は「井戸岳」!

きっとこのえぐれた斜面も昔の噴火口なのだろう…
避難小屋周辺は紅葉の景色もきれいだった!

井戸岳へ登りながら振り返った「大岳」の景色も迫力あるけど…

井戸岳にある巨大な噴火口の迫力が圧巻…(゜゜;)

登山道は火口の外輪にあたる場所を歩く。
右手の景色も雄大!

高田大岳方面も、「いつか登りたい」と思わせる気になる山並みだ~!

「井戸岳」にある巨大な噴火口は、写真だとイマイチ雰囲気が伝わらない…^^;

直径は200mほどあるらしい、動画でどうぞ~^^
標高1537mの「井戸岳」!迫力ある景色を楽しめるの峰ですよ~^^

そして次は「赤倉岳」へと向かう。

標高1548m「赤倉岳」の山頂は、特にパッとしないただのピークなのだが、
そこから少し進んだ先に祠があり、

その祠の奥には断崖が広がり、圧倒される眺めを楽しむ事ができる!( ゚Д゚)


かつての噴火により激しく山体が崩壊、この迫力ある風景も火山活動が作り出したものだ…

「大岳」、「井戸岳」、「赤倉岳」と続く八甲田山北側の核心部は、雄大な自然と火山の迫力ある景色の両方を楽しめるエリアだった!
(*´▽`)ノ

断崖の端にあたるピークは、青森湾や岩木山が見える素晴らしい眺望!
これから進む「毛無岱」や、ロープウェイの「山頂公園駅」付近もしっかり確認!

まずはロープウェイの「山頂公園駅」方面へ向かって進んだ。


,
下って行くと登山道は樹林帯に入り、眺望が一旦なくなる。

山頂公園駅周辺には「田茂萢岳(たもやちだけ)自然研究路」が8の字に設置されている。

「八甲田ゴードライン」と呼ばれているらしいルートは、一周約1時間の整備された登山道!
当初は「田茂萢岳(たもやちだけ)」のみ登って引き返す予定だったけど、せっかくなのでぐるっと回ってみる事に!

所々で眺望が開けて、この日歩いた峰々を眺める事の出来る自然研究路!

「田茂萢岳」は山頂表記がなく、一番高い箇所と思われる部分も木々に覆われていて眺望は乏しかった…^^;
そのまま八の字に進んで、少し高台から眺めた景色、

手前に見える緩やかなピークが、どうやら「田茂萢岳」らしい。^^;
八甲田ロープウェイの山頂公園駅に到着!

付近は紅葉もとても美しく、眺める景色も絶景!(;'∀')

ここまでは乗り物で来ることができるんだね~
これから向かう「毛無岱」の雄大な湿原も確認!^^

乗り物でここまで来れるのは楽で良いな~(笑)
見晴らしの良い山頂公園駅付近で一息ついて、それから「毛無岱」へ向けて出発!

「八甲田ゴードライン」の残り半周を回って、分岐へと戻った。

「田茂萢湿原」めっちゃ美しい~!(*´▽`*)

左から「赤倉岳」、「井戸岳」、「大岳」!

「八甲田ゴードライン」をたっぷり味わい、「宮様コース分岐」から毛無岱方面へ向かう。
なんとなく嫌な予感はしていたんだけど…

分岐から毛無岱へと続く「宮様コース」はけっこうな荒れっぷりだった…(笑)
藪っぽい所もあるし、足元はぬかるみ地獄!(;´∀`)

そしてけっこう距離も長いし後半は登りなので、今回のルートの中では一番の辛抱の時間だった。^^;
ちなみに「山と高原地図」のマップには「宮様コース」と書かれているけど、「ヤマケイ」のマップでは「パラダイスライン」となっていた。
時々見える周囲の景色が心を癒してくれる~

このピークは多分「田茂萢岳」かな~
そんな我慢の時間の先に待っているのは、楽園の時間!(*‘∀‘)

突如景色が開けて広大な湿原に出る!
ここが八甲田山の絶景スポットの一つ「毛無岱」!

広大な湿原には木道が続き、あちこちに池塘も点在する。
上部の「上毛無岱」と、下部の「下毛無岱」があり、それぞれに休憩所的なスペースもある!

とても雄大で穏やかな景色を楽しめる「楽園」のような湿原エリアだ!^^
「丸池」と書かれた池も近くにあった。

本当に気持ちの良い場所です~!^^
一息ついてエネルギー補給!

木道を下って行くと、長い階段の先に「下毛無岱」が見えてきた~!

なんと良い景色なのだろうか!^^
下毛無岱に降り立ち、木道をのんびりと歩く。


下毛無岱にも休憩スペースがありますよ~!^^
絶景を楽しみながら毛無岱を堪能し、その後は樹林帯に突入して「酸ヶ湯温泉」へと登山道は続く。

森は森で、とても緑がきれいだ~(*'▽')

ゴールの酸ヶ湯温泉が見えてきた!

無事に下山完了!酸ヶ湯温泉にある水場の「辰五郎清水」で、冷たい水を頂いてリフレッシュ!^^

そしてこの日も名湯「酸ヶ湯温泉」で疲れを癒すのであった~!^^

うねうね続く山道を抜けて、真っ暗な下道を黙々と走り岩手県入り。
「道の駅にしね」で車中泊し、翌日の「岩手山」に備えるのであった!