大月市の制定している秀麗富嶽十二景シリーズ!
その12番山頂に選ばれているのが今回訪れた
「本社ヶ丸(ほんじゃがまる)」と「清八山」の二座!( ̄▽ ̄)
こちらは前の週に「滝子山」の山頂から撮影した写真だけど、
富士山の手前にある「三ッ垰山」、
その手前に東西に連なる稜線上で写真の中央付近にそれらがある。
 
秀麗富嶽十二景だけあって、それらの山頂から見る富士山は素晴らしい!
こちらは「本社ヶ丸(ほんじゃがまる)」から見た富士山。^^

標高1630.8mの山頂は富士山方面以外も眺望が良い!
こちらは北東側の景色!
 
富士山やその周辺の山々、南アルプスに八ヶ岳、奥秩父山塊や大菩薩連嶺の南側の山々…
そんな圧巻の眺望を楽しめる「本社ヶ丸」は山梨百名山にも選ばれている。^^
 
もう一つの「清八山」は、さらに富士山に近い!
秀麗富嶽十二景シリーズの中で
一番富士山に近いこの山から見る眺めは何度見ても感動できる。
山頂付近に立つマツ(だよね?)の木が、また景色に良いアクセント!^^
標高1593mの「清八山」頂上も西側は開けていて、
南アルプスや奥秩父山塊の眺めが凄い!^^
周囲の眺めは胸のすくような爽快感に溢れている。
 
 
この12番山頂二座に登るにあたって、
今回は笹子駅からスタートして最初に「清八峠」へ向かった、
「清八山」に登頂後、そのまま稜線を先に進んだ「八丁山」にも足を運んでみる…
場所は後程説明します~
 
その後「清八峠」に戻ってから「本社ヶ丸」を目指し、
せっかくなので稜線を延々と歩いて、
「鶴ヶ戸屋山(つるがとやさん)」にも登ってみた…
上の写真で奥に見える三角の峰が「鶴ヶ戸屋山」!
 
初狩駅付近から見てもその尖った山頂は目立つ。
前からその姿が気になっていたので「この機会についでに…」と思ったけど、
「ついで」で登るには過酷過ぎた(笑)
訪れるなら体力と時間に余裕のある時にしましょう。
特に初狩側の道がかなり険しく、ルートは一部が道なき道です…(;'∀')
 
数日前に降った雪が北側斜面にはたっぷり残っていて、
この日は雪との格闘にエネルギーを奪われた…
滑りやすい足場で常に足に力が入っていた影響か、
序盤からとにかく足腰の筋力に疲労が蓄積!
雪だけの影響ではないけど、
一日の山行で道間違い3回、転倒2回とボロボロの自分だったが、
絶景に加えて、山に心身ともに鍛えてもらったような体験が出来た…^^;
レベルが1つ上がった気分です(笑)

コースはこんな感じ!
Start:笹子駅 ①:追分 ②笹子変電所 ③:登山口
④:清八峠 ⑤:清八山頂上 ⑥:八丁山 ⑦:本社ヶ丸頂上
⑧:分岐 ⑨:送電鉄塔(西群馬幹線222号) ⑩:角研山
⑪:宝越え ⑫:鶴ヶ鳥屋山 ⑬:林道出合 ⑭:分岐
⑮:県道出合 Goal:初狩駅
 
総距離:18.6km 標準コースタイム:9時間50分
累積標高差 登り:1582m 下り:1727m
コース定数:40
 
この日の山行の様子は、YouTubeにアップしてます~!( ̄▽ ̄)


それでは一日の出来事を時系列で!(*‘∀‘)
 
出発地点は「笹子駅」!
付近の山に登るために、もう何回来ただろう(笑)
トイレは駅構内にありますよ~
 
周辺は良い山だらけなのだ!( ̄▽ ̄)
 
駅の北側を走る国道20号(甲州街道)を甲斐大和方面へ!
周囲の山々の景色はのどかだけど、足元にはけっこう雪が残っていた。
もう少し溶けている予定だったのですが…
 
見上げた山々、多分これから歩く稜線だと思う。^^
 
甲州街道のかつての難所「笹子峠」へと向かう道のり、
前方には山々が連なっていて良い景色!
そんな景色に浮かれていたわけではないけど、
うっかり左折すべきポイントを見逃してしばらく進んでしまった…(;'∀')
 
ふとマップを確認して間違いに気が付き、慌てて戻ると分岐発見。
 
笹子駅側から歩いてきた場合、ガソリンスタンドの手前を左折です…^^;
 
国道から離れていくと道が急に雪国っぽくなった…(゜゜;)
二日前に降った雪があちこちに残っていて、この先の雪との格闘を物語っていた…
 
北側に「笹子雁ヶ腹摺山」が見えた!
山間の奥に見える頂!
秀麗富嶽十二景4番山頂で、
写真では見えないけど山の中にある反射板が目印!('◇')ゞ
 
凍り付いた舗装路を登っていく…
雪道は歩きなれているので転ぶ事はないけど、
足を取られるので、歩きにくくてとにかく疲れる。^^;
 
追分トンネルが出現!
先が見えるトンネルなのでライトは必要ないけど、
トンネルって暗いし反響する音が不気味だよね…(笑)
熊鈴がめっちゃ響く。(;'∀')
 
トンネルを抜けて黙々と歩く~
 
追分ふれあい公園を通過!
立ち入り禁止だったけど、広くて静かで良い所!
 
道路に残る雪がどんどん増す中、都留市方面との分岐を通過!
都留市までは林道が続いているけど、清八峠は途中から登山道に変わる…
 
「笹子変電所」を通過!巨大な施設だ~
奥に見える山もイイね!
 
そして登山者カウンターを押して山道へ突入…
しばらくは荒れた砂利道と言う雰囲気の道が続き、こちらの分岐で…
一瞬右が左か迷ったけど、左が正解でした~
 
雪が積もった小川、飛び石が雪で分かりにくいので注意して渡り…
 
害獣除けの柵を通って登山道に入る。
柵をひもで結ぶタイプ…
初めて見たかも~(;'∀')
 
全く足跡のついていない雪道に入ると…
 
枝に乗った雪が落ちて、こうなった…(笑)
このルートは初めて通ったけど、
あまり人が入らないのか周囲の木の枝も伸び放題で…
その全てに雪が乗っているため、雪まみれになりながら樹木のトンネルを抜ける。
15分以上その時間が続き、ストレスで何回か叫んだ(笑)
 
枝伸び放題エリアを突破する頃、気が付けば背後の景色が素敵モードに!(*'▽')
機嫌直してブラックサンダー(プロテイン入り)でエネルギー補給。
 
尖っているのは「お坊山」かな?
右端の奥に向かう山並みが南大菩薩連嶺だけど分かるでしょうか?^^;
 
道は尾根をどんどん登っていく~
雪の乗った急坂は登るのに体力が必要…
滑らないように無意識に足を踏ん張っているからでしょう。^^;
 
黙々と無心で登るとベンチを発見。
雪が乗っているから座れない(笑)
 
その後も延々と続くストイックな登り…
斜面をトラバース的な場所は滑落しそうで怖い所もあった。
チェーンアイゼンを付けようか迷ってそのまま登ったけど
5センチ前後の積雪だと侮ってはいけないと学んだ~(;´Д`)
 
全然ペースも上がらず、とにかく我慢の時間が続き
やっと樹林帯の先に明かりが見えた時は
ちょいと感動してしまった…(笑)
登山口からきっちりコースタイムの時間をかけて
なんとか「清八峠」に到着!(*´▽`)ノ
稜線に上がると、これまでのバテバテが嘘のように元気になった(笑)
 
「清八峠」から急坂を一気に登り「清八山」へ~
風が強く吹き抜ける峠付近、雪には風紋も!
 
そして「清八山」に無事に登頂!(*‘∀‘)
 
標高1593mの頂から見る富士山はこの日も雄大!(*´▽`)ノ
 
西側には甲府盆地と南アルプス!
いや~、やっぱり素晴らしい山だ!^^
 
コースの予定を立てる時、
単独山行の場合に自分はいつもコースタイムの9割ペースで予定を組む。
基本8割切るペースで歩くので、この予定をオーバーはまず無い…
しかしこの日は最初の道間違いと雪の影響で
この時点で予定とジャスト。
休憩を取ったらオーバーしてしまい、先の行程をどうするか迷う…(-_-;)
 
「清八山」から「八丁山」を眺めて見た。
コースタイムは片道20分強らしい…
 
そうだ!空荷で行こう!(笑)
 
野生動物の足跡も多い山の中に、
食料の入った荷物を放置するのはあまり良い事ではないけど、
ここは少しでも時間を巻くために、ザックをデポして八丁峠まで往復する事にした。
ここまで手こずった雪でのスリップ対策に
チェーンアイゼンも装着して駆け出す…
 
スマホで現在位置を確認したらルートはここを進むように表示されていた、
金網の中だけどホント…??(;'∀')
なんだか怪しかったけど、少し進んだら登山道っぽい尾根に出たので結果オーライ!
鹿の足跡をトレース!(笑)
 
急坂を登ると~
分岐があって、八丁山まではあとひと息!
 
あれ…?雰囲気的にここっぽいけど…(;'∀')
周囲を探し回ったら「八丁山」の文字を発見!
マーキングテープにマジックで「八丁山」…
見逃して先に進んでしまう所だった(笑)
 
周囲は木々が生い茂っていてそこまで見晴らしは良くないけど
個人的に居心地は悪くないと感じた。^^
 
周囲の写真や動画を撮影していたら
逆側から一組のパーティーが登ってきた!
何度も周辺を歩いていると言うベテランハイカーさん達で
八丁山には三ツ峠登山口から天下茶屋経由で登った方が楽しいと教わった。^^
 
「清八山」、「本社ヶ丸」の二座に登るのも
三ツ峠登山口から清八林道を歩いてアクセスする楽な方法があったり…
この付近は色々ルートがあって奥が深い!^^;
 
来た道を引き返し清八山に戻る…
その途中にも良い景色が盛りだくさん!

アンテナの立つ二百名山の「三ッ垰山」が迫力ある山体だ~^^

 

戻ってきた「清八山」でも再び周囲の景色を撮りまくる。
 
遠くに連なる南アルプス!
その手前左端に見える丸み帯びた大きな山が三百名山の「黒岳」、
黒岳の右に見える尖った山は「釈迦ヶ岳」で
どちらも山梨百名山!^^
 
デポした荷物を背負い、お次は「本社ヶ丸(ほんじゃがまる)」を目指す!
一気に清八峠まで駆け下りて、稜線を西へ…
ここから先の稜線には岩場が何度も現れる!
 
こういう険しい道はテンションが上がる(笑)
荷物を岩場の上に置いて、空荷で登っている絵を撮影…(笑)
 
見晴らしの良い岩もあって、気分は最高!( ̄▽ ̄)
高度感がたまらない!^^
 
細かくアップダウンを繰り返す尾根道…
アトラクション感が楽しいけど、体力は確実に削られていった。^^;
 
本社ヶ丸の頂上直前には大きな岩壁!
見た目より登りやすい岩場だけど、雪も乗っているので気を付けて進んで無事に登頂!('◇')ゞ
標高1630.8m、山梨百名山でもある「本社ヶ丸(ほんじゃがまる)」!
その頂からは「三ッ垰山」越しの富士山を楽しめる。^^
 
西側の「黒岳」、「釈迦ヶ丸」の並びもカッコいい!
奥に連なる南アルプスもホント爽快!(*´▽`)
 
河口湖が見えた!(゜゜)
 
奥秩父山塊の左側には「八ヶ岳」も!(*´Д`)
 
そんな素晴らしい景色の中でお昼ご飯!
時間が無くてカップ麺やコーヒーは省略…^^;
それでも周囲の景色は、写真や動画に撮りまくった!
 
そしてさらに稜線を東へと向かう!
この分岐は左!
 
木々の合間から遠くに「鶴ヶ戸屋山(つるがとやさん)」が見えた。
めっちゃ遠い…(゜゜;)
辿り着けるかな~
 
そして装着しているチェーンアイゼンなんだけど、
日当たりの良い場所はベタ雪だった事もあり、少し歩くと雪団子になって苦戦…
マメに落とさないとむしろ滑るし、いちいち落としていたら全然ペース上がらないし。(-_-;)
 
そんな状況でモヤモヤしながら雪道を走っていたらスリップ!Σ( ゚Д゚;)
体勢を立て直そうと踏み出した先には横たわった木…
そのまま前に激しく転倒。。
とっさに一回転して怪我を回避できたのは
中高と勤しんだ柔道で身についた前回り受け身のおかげだろうか…
砕け散った木が、躓いた時の衝撃の大きさを物語る。
 
少し足を止めて気持ちを落ち着けてから先へ、
しかしその後現れた階段エリアでも雪団子が影響してスリップし転倒…
チェーンアイゼンを外すことを決断した。(-_-;)
雪道は強めに足を蹴り込み、滑らないように注意して歩くスタイルへ…
 
前のチェーンアイゼンではこんな事はなかった…
今使っているのは安いものだけど、^^;
ロウとか塗って雪団子の対策できないかな~
 
見晴らしの素晴らしい送電鉄塔を通過!
 
振り返って見上げるピーク!
東側から本社ヶ丸に向かう時、このピークを本社ヶ丸と勘違いした記憶がある。
本社ヶ丸はこのピークのさらに先にあるので注意!
奥の三ッ垰山も良い感じ~^^
 
チェーンアイゼンを外した判断が成功!
けっこう夏道が出ていた~(*'▽')
 
この稜線の細かいアップダウンは険しい。
それでも夏道になると一気にペースアップ!
標高1377m「角研山(つのとぎやま)」に到着!
ここから笹子駅に降りるルートもある。
残りの体力的にはその方が無難だけど…
この先にも下山できる分岐があったので、そこまで判断を先延ばし。^^;
目指す「鶴ヶ鳥屋山」はまだまだ遠く、そしてそこへ向けた道は急な下りから始まる…(゜゜;)
 
相変わらず稜線はアップダウンを繰り返す険しい道のり!
痩せ尾根や岩場などスリリングな場所も多い。
普段なら楽しくてしょうがないって感じだけど、疲労困憊のこの日は無心で足を前へ…
そして「宝越え」という分岐に到着。
進むか下山か…(゜゜;)
下山するルートをみると急坂な上に雪がたっぷり乗っていた…
 
よし!鶴ヶ鳥屋山まで行こう!
気合を入れなおして先へ進む事にした!
長く続く稜線歩き…
振り返って歩いてきた道を眺める。
高く見えるピークが多分「本社ヶ丸」。
そのさらに奥から縦走してます…(笑)
 
急坂を息を切らしながら登って~
山頂かと思ったら道標…
 
まだ先でした~(;´Д`)
何度も心が折れそうになる中、一歩一歩足を進め…
 
やっとの思いで「鶴ヶ鳥屋山(つるがとやさん)」に登頂!(*´▽`)ノ
標高は1374.4mで木々に覆われた山頂は、そんなに見晴らしも良くない。
それでも、ここまでたどり着いた事で感無量だった!
青空と、降り注ぐ冬の日差しも、めっちゃ気持ち良かった~(*´▽`*)
 
しかし、この先に続く下山の道は、自分が想像していた数段上をいくものだった。(; ゚Д゚)
はるか長く続く尾根、夏道のエリアは快調に駆け下りていたが…
登山道が北側斜面に入ると雪道に逆戻り。
足掛かりの少ない急坂で滑りやすい場所など、
ただでさえ危険な斜面に雪が乗っていると本当に怖い。
 
こういう斜面も登りはともかく、下るのはキツイ…
左側に設置されていた頼りないトラロープが
文字通り頼みの綱。^^;
 
そしてこの場所…
滑りやすい急坂の先に現れたので、そのまま駆け抜けて先に進んでしまったけど、
実は左にほぼ直角に進路変更が正解。(-_-;)
駆け抜けた先がどん詰まりになって、マップを確認してからここまで戻って左へ進んだ。。
 
雪で滑る階段を注意して降りると林道にぶつかり…
 
そして再び山道に戻って尾根を歩く。
そして現れたこの分岐…
自分は初狩駅へ下りるので左へ進んでしまったが、
その先の道が進むのをためらうレベルの急坂…
一応踏み跡はあるんだけど、崩れやすい斜面でずるずる滑る。
 
斜面の下にマーキングテープが見えたので半信半疑で途中まで下ったけど、
違和感バリバリだったのでマップを確認したら、やっぱり間違いだった。(-_-;)
崖のような崩れる斜面をよじ登って戻る…
先ほどの分岐の道標をよく見ると、
マジックで薄く書かれていた…(;´Д`)
それ気付かないよ~
 
ズタボロになりながら山道を降りて行った先で、
歩いていた登山道を横切るように張られたテープにぶつかった。
そのテープは左側の急な斜面へと誘導するように張られている…
これを下れと…!?(; ゚Д゚)
 
まさに道なき道。。
斜面には苦労して崩れやすい斜面を歩いたと思われる
足跡っぽいものがアチコチに…
みんななんとか登ったり下りたりしたのだろう。
自分も歩けそうなところを探して降りる…
すると降りた先にも、
ああ、ここを渡るのね(笑)
 
たぶん元々の登山道は何かしらの原因で通行できなくて、迂回路なんだろうけど、
最後の最後まで油断できない、恐るべし「鶴ヶ鳥屋山」!^^;
 
なんとか無事に登山道を脱出!
あとは舗装路を歩いて初狩駅を目指す。
ちなみに道標はこの先ぜんぜん無いので、地図を見ながら道を確認して歩いた。
ここは左の細い道に入ると、交通量が少なくて歩きやすかったです。^^;
 
初狩駅周辺まで来て「鶴ヶ鳥屋山」を振り返る…
まったく、なんて山だよ~(;'∀')
大月エリアの侮ってはいけない山でした。
 
内容が濃すぎる一日の山行…
足腰だけではなく、雪で滑り落ちないように
トレッキングポールで体を支えていた腕などの上半身も、
翌日は全身を筋肉痛に襲われることとなりました…^^;
 
修験の一日!(笑)
今回のコースは雪のない時期に訪れる事をお勧めします~(;´▽`)ノ