KUROTOのブログ

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ブログネタをネタとした小説?を細々と

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夜に、港の見える人の居ない公園で、タバコをくわえながら風に吹かれて座っていると。

暖かかったあの日を思い出してしまう。

袖を触れ合わせるだけが丁度良いと、そのつもりで言葉を交わし、他愛も無いことで騒ぎ合い、戯れ事の延長で気持ちを語らい、一枚隔たりを置いた状態で相手を想う…。

それで良かったはずなのに…

来なければ、来ないで良い。行かないなら行かないで良い、そんな世界。

総てが自分本意に自由な世界。


でも、何時の頃からだろう。
あしげく毎日入り込み、日に何度も何度も足を運ぶ様になったのは…

声が上がれば即答し、相手の様子が知りたくて声をかけ…
何時のまにか…袖触れ合うではすまなくなっていた…

相手の声が聞こえなければ、満足出来なくなっていた…


言葉でしか交わす事の出来ないこの世界で、相手の言葉が 総てに なっていた。

身勝手なこの世界で、戯れ事の交わし合いの中で、確かにあの時、わずかばかりのお互いの繋がりがあった。
在った…気がしていた…

でも、あの時…歩測は同じだった。


だけど、知らない内に相手の足並みは鈍くなり、遅くなり…
ふっ…と、声が聞こえない事に不安を覚えて振り向いた時

もう、そこには…誰も居ない事を知った。


言葉でしか交わす事の出来ないこの世界で…言葉を残す事無く…立ち去っていた。
今までの痕跡すら残さず、…始めから…居なかったかの様に…


そう…

始めから…居なかったたんだ…
始めから…居なかった…



けれども、消えてしまった痕跡が…
俺に、そこに何かが在ったと知らしめる…
形の無くなった跡が、より、相手の存在を喚き散らす…



総てが自分本意に自由な世界。


袖を触れ合わせるだけの
一枚、隔たりを置いて想うくらいが程よい…それで良い、それが良い世界……。

そうなって当然なんだ。


だけど…

夜に、港の見える人の居ない公園で、タバコをくわえながら風に吹かれて座っていると。

どうしても、暖かかったあの日を思い出してしまう。

== fin ==
誰かに甘えたい…と思うときは?ブログネタ:誰かに甘えたい…と思うときは? 参加中

抄説:誰かに甘えたい…と思うときは?

昨日…
母親が無くなった。

いまだ同居していた弟に連絡を受け、早々に仕事を終わらせると、俺は今日帰るはずだった実家に、何便か早く帰りついた。
そこには、一階の自分の部屋で、普段と変わらぬ姿で寝ている母親の姿があった。

顔に布ってかけないんだ…

そんな事を思いながら横を見ると、号泣している弟の姿があって、…弟が何も出来ていないだけだと言う事が分かった。

俺だって、知ってる分けじゃない。
その昔、父親が無くなった時は、何も分からない内に母親が全部やってしまっていたし…。
そもそも、人の死が容易に想像出来る様な歳でもなかった。

俺は、泣き崩れている弟を尻目に、近くの役所に連絡して、係の人に聞いたやらないと行けない事柄をメモると、バタバタと動き始めた。


ギシッ…

俺は弔問客の帰って、静かになった葬儀場のパイプ椅子の一つに腰を降ろすと、黒服の中からタバコを取り出して火を点けた。

ふぅ~~~~っ

紫色の長い溜息を吹き出す。

葬儀なので大きな騒ぎがある分けじゃ無いが、人が多く集まるってのは疲れるもんだな…

母親が無くなって2日目の今日が通夜、明日は告別式と火葬場か…。

火葬場…火…

あ、やべ…ここ禁煙…
…ま、良いよな一本くらい。

ゴシゴシゴシ…

俺は、指にタバコを挟んだまま、表情の強張った顔を両手でゴシゴシと揉みほぐした。

結構大変なもんだ、葬式ってのも。
大体、故人を惜しんで通夜って…

チャッチャと焼いて、墓に入れちまえば良いのによ。
家族の記憶なんてマンネリで、思い出す価値も無い。
死んだ相手に、何話せってんだよ。


”かぁーさん!かぁーさぁぁん”

弟の泣き声が、記憶に蘇る。
そういや、アイツはタンマリ話しかけてたな。


弟は、大学を卒業しても定職に就く事も無く、実家の母親のバイトの手伝いをしながら生活していた。

父親が早くに無くなり、女手一つで苦労して俺達を育てたくせに、苦労がし足りないのか、家に戻って来た弟を追い出す事もせず。
母親は受け入れていた。

出来の悪い子程、可愛い。
そう言う事だ…。


ガガッ、ギシャン!

俺は荒々しくパイプ椅子を引くと、タバコを足で揉み消し、その場を後に歩き始めた。

母親の遺体が安置された部屋に入ると、柩の小窓を開けて、中を覗き込む。


幸せそうに寝てやがる。

何時もそうだ、豪快に笑う母親だった。
風呂に入れば鼻唄を歌い、楽しそうにアイロンをかけ、何時も肩口の所を失敗しては、皺になった皺になったと笑いながら騒いでいた。

全く、何がそんなに楽しいんだか。
死んでも、笑ってんのかよ…


俺は興味を失って、柩の小窓を閉じると、部屋を後にして、近くの非常口の扉から外へ出た。

非常階段のテラス部分から辺りを見渡す。
月明かりに照らされて、スポットが当たった様なそこには誰も居なかった。

「ここなら良いだろ…」

俺はポケットからタバコを取り出し火を点けた。
最近、吸える場所が少なくなって、喫煙者には辛い仕打ちで困る。

苦笑いを浮かべながら、深く煙りを吸い込んだ。


ギギィッ…

扉の音に顔を向けると、非常口から弟が顔を覗かせていた。

「あ、こんな所に居たの?兄さん」
「おぅ…何かあったか?」

くわえタバコのまま、弟に片手をヒラヒラさせて答える。

「ゴメンね、兄さん一人に何もかもさせちゃって」

弟は、そう言いながら近付いて来て、俺の横に俺と同じ様に壁に背中を預けて立った。

「まぁ喪主だからな、仕方ないさ。お前こそ、どーすんだ?母さん居なくなって」

タバコを燻らせながら、意地悪な質問を投げ掛けると、弟は意外な答えを返して来た。

「みなきゃいけない母さんが居ないからね。仕事捜すよ」

は?何言ってるんだ?こいつ…散々世話になっておいて…
俺の拳に力が入った

「バイト先の主任さんがね、仕事紹介してくれそうなんだ。心臓やっちゃってた母さんには無理だったけど、僕なら平気だろって。…もう、家を空けても、問題無いわけだし……」
「おまっ…、?…ちょっと待て… 何の話しだ?やっちゃってたってどう言う事だ? ……!、前から悪かったって事か?!突然じゃ無いってのか?!」

俺は、弟の言葉を遮り詰め寄った。

「兄さん…い、痛いよ…」

俺は思わず掴んだ弟の襟首から手を離す。

「…コホコホ… まさか………、聞いて……無いの?母さんから……、そんな…だって…母さん…。」

俺の手は震えていた。

「ど…う言う…事だ。いつからだ!」

「…兄さんが……、兄さんが就職して初めての年、夏に帰れなかった事…あったでしょ」
「そ!、そんなに前から…」
「うん。初めて倒れたのがその時で…、僕は直ぐ兄さんに電話しようとしたんだけど。…その時は症状軽くて、母さんから兄さんは社会人に成り立てで大切な時期だから、心配させるなって…」

そうだ…始めの年。
俺は実家に戻らなかった…
仕事の関係もあったけど、何より新しい生活に興奮していた…家に帰るより、新しい人達との交流を選んだ…

「二度目に母さんが倒れた時は、流石に僕もマズイって思って電話しようとしたら…、母さんが兄さんには自分で連絡したって言うから…」

聞いて無い!俺は、聞いて無いぞ…

「…それはいつの話しだ?」
「去年の正月過ぎ。」

え、待て…それって……

「…お前が卒業した年じゃ無いか…、お…まえ……」

弟が、罰の悪そうな顔をする。

「…うん…兄さんと母さんには苦労かけたから…、それに医者にも次は危ないから様子を見る様にって言われたし…」

ば…ばかやろう…

「だけど……ゴメン、兄さん…。…ぼく…僕、注意してたはずなのに…」

弟の顔が、突然くしゃっと歪んだ。

「兄さんが…兄さんが久し振りに帰って来るからって…母さん、朝から部屋の掃除とか料理とか頑張っちゃって…、1週間前に倒れてたのに…あんまり嬉しそうにしてるから…ぼくも嬉しくて…二人で浮かれちゃって……」

ボタボタと弟の瞳から、次から次に涙がこぼれ出して来る。

「僕が、三平まで行かずに…近くのスーパーで挽き肉買ってたら…もっと早く……、ゴメン、ごめんなさい…兄さん…ごめん……ううぅ…」

口元からタバコが落ちて行った…

床に落ちたタバコは、一瞬だけ赤い血を辺りに撒き散らして、静かに動かなくなった…

俺はフラフラと、非常口の扉を目指して歩きはじめる。
視界が歪んで、回りが良く見えない。

「兄さん…」

弟が呼び掛けて来るのも構わず、その横を通り過ぎて屋内に入る。


弟はバカヤロウだ…

壁に突っ掛かりながら、フラフラと通路を歩く。


母親はバカヤロウだ…

扉を開けて部屋の中に入る。

だけど…

小窓を開けて、中を覗き込む。

一番バカヤロウなのは…
俺だ…

「…何で笑ってんだよぉ……」

笑いながら眠っている母親を見る視界が、どんどんぼやけて行く。

「そんなの…いつでも食べれるじゃないかぁ…」

棺桶を掴む腕が、どうしようもなくブルブルと震えるのを止める事が出来ない。

「どーして!どーしてここに居ないんだよぉーっ!」

「かぁーーさぁん!!」

俺の酷くぼやけた視界に写る母さんの顔は…
”お母さんのハンバーグ最高”って言った時に見せてくれた…

あの時の照れ笑いの様に見えた。


ーー fin










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---- ブログネタ短編 抄説 ----



<ズキュウゥゥーーーン>
<パン!パン!パン!>

あ…、また、鳴った…
最近、あの音を聞かない事が無いなぁ~

どーしょう…、このまま部屋にこもりっきりってるって訳にも…

怖いけど、また少し外に出てみるかなぁ…

タケシは壁から身を起こすと、部屋の扉に近付いた。

カチャ…カチャカチャ…

恐怖のためか思うように指が動かず、中々扉のノブが回せない…

ガチャ…キィーーーー

イライラするなぁ~
よし、今日から扉は開けっ放しにしとこう。

バタン!

そう思いながら扉を閉じて階段を降りはじめる。

ギシッ… ガタン!

一瞬、階段から足を踏み外しそうになり、タケシは暫く微妙なバランスに体を任せて、重心が安定するのを待つ。

…ギシッ…ギシッ…

やがて、安定を取り戻したタケシは、再び階段を降りはじめる。

このところ足の痺れも取れず、歩くのも困難で慎重に一歩一歩を確かめながら歩を進めて行かないといけない。

…ギシッ… トン!

何とか無事、一階にたどり着いた。
この間は目の前で、母親が階段から転げ落ちて腕の骨を折っていた。

それ以来、母親は二階には上がって来ようとしない。

ギシッ…

「○OoO。。!」

母親が居間の中から、何か話しかけて来た。
大方、早く帰って来いだとか、危ないとこには行くなだとか言ってるんだろう。

「□Oロロ回ーーロ!」

タケシは母親に適当に言葉を返すと、粉砕された玄関を抜けて表へ出た。

良い天気だ。

「。。@@。◎@。」
「◎@。。。。」

近所のおじさんとおばさんが挨拶して来た。
どうやら今日は3丁目辺りが綺麗なんだそうだ。

「□□ロ ◇~◇。」

タケシは二人に挨拶とお礼を言うと、3丁目に向かって歩き始めた。

世界は光りに満ちていて、とても輝いている。酷く安心感があって、今にも寝てしまいそうな程だ。
そのせいなのか、最近は近所付き合いも苦じゃ無かった。
昔は、かったるさが先立っていたのに、今ではハイカーが山道ですれ違い様に挨拶をする様に、見知らぬ人とも挨拶出来てしまう。

だって世界はこんなに輝いているから。


おおおぉ~本当だ。
これは綺麗だ~♪

三丁目は光り輝いていた。

何だろう、近所に住んでるサキちゃんが引っ越して来た時に、彼女を見て感じた感覚に似てる。

そう言えば、この数日サキちゃんを見ていない。

街に暴徒が蔓延った時に、心配で彼女の家に行った時以来、会って無かった。

あの時、何とか彼女を逃がす事が出来たけど、大丈夫かな?サキちゃん…

タケシは、ふと思い出した。

そうだ、この先の行き止まりの壁…

突き当たりの塀に穴が空いてて、小さい頃、サキちゃんと手紙のやり取りしてた場所だ。
俺はスパイごっこのつもりだったけど、サキちゃんは交換日記してる見たいって喜んで……
懐かしいなぁ、…ちょっと覗いて見るか。

そう思って角を曲がった時、タケシは思わず見惚れて足を止めてしまった。



そこには…女神がいた。



タケシにとって、光り輝いて見えるこの世界。
その中にあって、更に鮮やかな光りを放っている女性が、まさに突き当たりの壁から振り返る所だった。

ズリッ…

タケシの足が、誘われる様に前に進む。

「タケシ!」

女神は、サキだった。
サキが嬉しそうに、小走りにタケシの元に駆けてくる。

「ロロ…」

くそ、口が回らない…

「……サ…キ…」

タケシはサキに話し掛けようとするが、舌が痺れて上手く言葉が出ない。
何とか名前だけ搾り出すことが出来た。

サキの足が止まる。
驚きに見開かれた瞳に、見る見る涙が溢れて来た。

「タ…ケシ……」

ん?サキ…どうして泣いてるんだ?
でも、そっかぁ~無事だったんだ。良かった。

「タケシ…タケシ…」

サキは、幼なじみの名を呼び、頭を左右に振りつつ後退り始める。

あぁ…だけど…泣いてる姿も綺麗だ…
やっぱり俺、サキの事好きなんだなぁ~
恥ずかしくて、そんな事くちに出せなかったけど
…今なら言えそうだ

ガシッ!

「タケシ! やめてぇ!!」

サキ、何怯えてるんだよ。

「離してぇー!タケシぃーー!」

あぁ…、力強く輝いてて、とっても綺麗だよ…サキ…サキ……。俺…


君を食べてしまいたい…


タケシの唇が、優しくサキの喉元に触れた。

「!、タケシ…」

その優しく触れる唇に、こんな状況であるにも関わらず、サキはピクンと反応してしまった。
それだけ優しい口づけだったのだ。

だから、サキは希望を持ってしまった。
タケシは…、自分の好きだった幼なじみは、大丈夫なんだと。

だが、そんなサキの首筋に硬いものが触れて来た。

それは、大きく口を開いた、タケシの歯だった。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!」

ガブッ!

柔らかい首筋に、タケシの歯がズブズブと音を立ててめり込んで来る。
絶叫をあげながら、激しくタケシを殴り、引っ掻き、身を離そうとするが、タケシのアギトは離れようとしない。

タケシの歯が、皮膚を破り、肉に突き立つ。
本来、入り込むはずの無いソコにある異物。
その感覚に体中が震えた。
しまいに、サキは痛みと哀しさと恐怖に、失禁してしまっていた。
反射的に頭の片隅で恥ずかしいと思う。その実どこかで、まだ、助かるかも知れないと言う悠長な気持ちがあったのかも知れない。

だが、殆ど同時にタケシの歯が、サキの頸動脈に到達して、そんな気持ちも何処かへ吹っ飛んでしまった。

ブチッ、ブシューーーーーーッ!!
ボタボタボタ…

真っ赤な噴水が、サキの首筋から空中へと噴き出して行く。

「たげ…じぃ…(ゴボッ…)」

サキは大量に失った血液のためか、わずかな希望も失ったためか、ガクッと膝の力が抜けると、幼なじみの名を呼びながら、その場に崩れ落ちた。


タケシは、血だるまの中に仰向けに倒れているサキ近寄り、その太股を開かせると、そこに体を割り込ませて、倒れたサキの身体の上に覆いかぶさった。
サキの身体がショックにガタガタと震えている。

サキの胸を包み込む様にソッと掴むと、ソコを基点に身体をグッと持ち上げて、再び首筋にに唇を重ねる。

ムシャ…クチャ…ゴクゴクゴク…

タケシに吸われる度に、サキの身体がピクンピクンとのけ反る。
あぁ…サキ、美味しい…素敵だよ…

「(ゴプッ…ゴボッ…ビクンビクン)」

サキの唇からも、大量の紅い血が溢れ出す。

チュルルル…ピチャピチャ…カプッ…
アム…チュパッ…

それは、遠くから見れば恋人達の戯れに見えた。

いや、むしろ、そのものなのかも知れない。

何故なら、薄れ行く意識の中にあって…首筋の傷口から、より激しくタケシの意識がサキに流れ込んで来ていた…。

サキ、サキ…誰にも渡さない…

冷えきって行く体温とは裏腹に、サキの心はタケシの想いで暖められて行った。
タケシの行為で、ガクンガクンと揺れるサキの目に映る風景が、徐々にその装いを変えて来ていた。
その風景にサキは目を奪われて行く。


あぁ…こんなにも世界は明るかったのね…
タケシ、タケシ…

サキ…、サキ…

---- Fin ----

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