人間、苦しみという苦難は、できるだけ避けたいというのが望みでありますが・・
特に「苦難」、「危険」、「苦痛」、この文字に関わることには極力、触れたくないというのが人間の心情であります。
ところが、これらが、プラスに流れていくとどうなると思われますか?「突破」、「成功」、「喜び」の体験へと変わるのです。
つまり、苦と楽は、共に共存しているということになるのです。快も不快も表裏一体という考え方ができ、むやみに不快を排除することは止め、できれば、不快もそのまま、そのままにして快と不快の共存を心の中で認めながら、今、この瞬間の目の前にあることを作業のように片付けていくことが私たちの幸せという境地へ到達できる近道になるのではと・・最近、よく思うのです。
快は、アクセルで、不快はブレーキの役目でもありますが、不快は不快という立ち位置で、生きていくには、なくてはならない存在で、快は追求、不快は異物扱いをして消しさろうとすれば、きっとバランスが崩れてしまい、強迫性障害、ノイローゼなどの心の病気に陥ってしまうのではと思います。
不快な陰も大事、陽も大事だと、陰陽を受け入れてケ・セラ・セラと流れるように生きてみたいものですね。ケ・セラ・セラと流れるように生きようとすることは、無責任にも見えますが・・いえ、そうではありません。覚悟を決めているからこそ、できる生き方です。
今日、お越しになられたお客様は、山口日赤での手術の時に麻酔が効き過ぎて昏睡状態になり、身体が浮き始めて、看護師さんたちが焦っている情景を天井から見ていたそうなのです。幸い、身体に戻れたから良かったそうですが、それ以来、麻酔に対してトラウマがあり、大腸内視鏡検査の鎮静剤にも抵抗があるとおっしゃっておられていたのが印象深かったですが・・
人間、昏睡状態になると浮き始めるのですね。
そのお客様にとっては、その幽体離脱の恐怖が、生への営みに貢献していくのだと思います。