朝ドラ自体は普段観ないのですが、最近、NHK BSにて澪つくしが
再放送されておりまして、ずっと観ております。
昭和60年当時に祖父母がよく観ていた姿は記憶に残っておりましたが、内容は川野太郎さんが木船を漕いでいたことぐらいしか、よく覚えておりませんで、当時どうだったのかも含めて、今 改めて観ております。また、この番組は、加賀まりこさんが大変な逆切れをしたという伝説的な番組となっておりますので、意識して観てしまいます。
このドラマは、沢口靖子さんが主役の朝ドラなのですが、この沢口靖子さんは東宝シンデレラに選ばれたばかりで この朝ドラ 澪つくしに抜擢されてしまったので、演技の右も左もわからない、おまけに大阪出身であられましたので、千葉県舞台の主人公なのに、関西のイントネーションがどうしても抜け切れない雰囲気のセリフ棒読み姿に、当時、大変な酷評を受けられていたそうで‥‥一つ一つのシーンに毎回20回ぐらいのNGは、出してしまわれて、何度も何度も撮影の取り直しに、お母さん役の加賀まりこさんが、大変な激怒をされたとかで‥。なまりやイントネーションなどをいちいち加賀さんに激怒され、直させられながら、「笑うと歯茎が見える女優さん」と加賀さんに呼ばれながら、なんとか努力で立ち向かわれたというエピソードが今も伝説に残っております。
今、当時どのようなな状況や思いだったのかを思いながら、改めて観ておりますが‥‥
その撮影の雰囲気を見ていた同じくこのドラマに出演されていた明石家さんまさんも、加賀さんにベンツ横付けされて、「朝はね、みんや眠いのよ!」と怒鳴られたこともあったそうで、だんだんと そのネガティブな雰囲気により、スタッフとの関係が悪くなってしまい、それ以来、NHKに出入り禁止となってしまわれたそうです。

沢口さんは、今は科捜研の女の代表作があられるぐらい、ベテランの大女優さんとして大成され、断固と足る地位を確立されておられます。とても関西出身とは思われないぐらいの雰囲気になられましたが、当時のご苦労は本当に計り知れないほどだったとだと思います。
ドラマを観ていると、いつも一生懸命、セリフや演技法を覚えようと頑張ろうとしていらっしゃる強い思いだけは感じておりましたが、中盤ぐらいから、だんだんとイントネーションや演技がうまくなっておられて‥‥お父さん役の津川雅彦さんと加賀まりこさんは、沢口さんの大根演技をとても受け入れられなくて、二人で降板をしようと時期を見計らっていたそうですが、ドラマの中での沢口さんの演技の上達に比例して、だんだんと視聴率が上がって行ったために、結局は降板ができなくなってしまったそうです。
それこそ、沢口さんの努力の賜物ですよね。
石の上にも三年、また、桃栗三年、柿八年という、言葉がありますが、まず、どんな道でも最初は厳しい洗礼が待ち受けているものですよね。どんな洗礼においても叱って頂き、厳しく指導して頂けることが、どれだけ ありがたいことなのだと、沢口さんの姿を見ていてとても痛感させられました。
ドラマを観ていてもこの人は、心の中では腹を立ててふて腐れて演技をしている俳優さんも‥意識をして観ていると見えて来ることがありますが‥
どんな世界でも、要領良く、世を渡っている人もおられます。でも、そういう人は、うまくすり抜けて世に上がっていき、形でしか物事を知らないので、今回の伊藤さんのように思わぬところで本来の人間性のボロが出て、何もかも棒に振ってしまうこともありますよね。
建物と一緒で、建物の基礎をしっかり固めて、安定させておかなければ、上に何が建ってもやがては、ボロが出て傾き始めて崩れやすくなるということですね。
基礎固めは、大切なことです。
若い時には、どうしてこんな不甲斐ない仕打ちを受けなければならないのかと、
叱られても叱られたことに腹を立ててしまうこともあるのかもしれませんが、
歳を取ると、若い時には読み取れなかったご指導して頂いて本当に良かったと思えることは、あとになってわかることが増えてきますね。増えて来られない方もおられますが‥。
人間、一生懸命、今、取り組もうとする姿勢がその後の人生を決めてしまうものなのだと思いました。
いかに今の基礎を固めて行くか、取り組んで行くかで、その後のご褒美を神様からいただけるのだなと思います。
バカらしいと思えば、一生同じ地点にしか居られないのでしょうね。
自分に都合良く、開き直って、何かのせいにしたりして、好き勝手に横柄な生き方をすることは子どもでも猿でもできることですが‥‥
素直に「すみませんでした」「申し訳ございませんでした」という低姿勢な気持ちで、むしろ「ご指導して頂けただけでもとてもありがたいことです」と、いつも自然に思えるような気持ちで、前に進んで行く人生になることが魂が綺麗なシルエットになるのでしょうね。