台湾BLドラマにハマり、レビューを投稿している40代ゲイのkeyです。
この夏は日本BLも豊作で、見たいものが渋滞していて嬉しい悲鳴。
「君は夏のなか」も、(個人的な感覚的として)第2シーズンに突入しました。
メインCPの二人の関係性もどう発展していくのか。第7話のレビューです。
全編ネタバレエリアですので、まだ見ていない方は閲覧注意でお願いします。
これよりネタバレエリアです
これまでのストーリー(リンクを貼っています)
第6話までのあらすじ
高校2年生の戸田渉(とだわたる)と佐伯千晴(さえきちはる)。ある日、映画を見た帰りに、佐伯は渉に対して恋心を告白した。
「俺が好きなのは…今俺の目の前にいる人」
カナダに行く前、佐伯は行けなかった聖地巡礼の洞窟にいた。渉は佐伯を見つけ、涙ながらに自分の思いをはっきりと伝えることができた。
「お前のこと好きにさせといて、勝手にいなくなるとか許さねぇから。」
第7話
渉は現在大学2年生。
佐伯がカナダに行ってから、結局二人ともバタバタしていて、佐伯が日本に帰省した時に一度会っただけ。
連絡は取りあっているものの、あの夏のことは夢だったんじゃないかと思うことも。
「俺たちの関係は、あの夏のまま止まっていて。でもまた近くにいられるようになったら…」
そんな中、佐伯が帰国します。
荷ほどきをしている時、渡が佐伯の家にやってきます。佐伯は久しぶりの渉をぎゅっと抱きしめます。
佐伯は映画会社でインターンをしていたらしいのですが、日本の大学に1年遅れで通うつもりでした。
「あの夏の続き、早くしたかったから」
それを聞き、挨拶もそこそこに渉は出ていきます。
大人っぽくなっていた佐伯にドキドキしたうえ、
「あの夏の続き」と聞き、キスしたことを思い出して恥ずかしくなってしまったのでした。
映画館でバイトをしている渉。
「白日の海」を作った財前監督の新作「青写真」が先行上映されると聞き、チラッと佐伯のことが頭によぎるものの、バイトの先輩と一緒に見ることに。
翌日、渉は佐伯の大学に行きます。
そこに秋吉夕が。佐伯と仲よさそうな雰囲気。3人で食堂に行くことに。
秋吉はカナダで佐伯と同じ高校。
秋吉は佐伯が聖地巡礼に一緒に行っていた相手が渉だとすぐに気づきました。
それぐらい、カナダではいろんな話をしていた様子。二人はとても仲睦まじい感じです。
渉はそんな二人を悲し気な目で見つめます。
秋吉は「青写真」のチケットを2枚持っていて、一緒に行かない?と佐伯を誘います。
佐伯は渉をチラッと見て、ためらう様子を見せます。
秋吉は渉も誘ってくれますが、渉は先行上映で見ることになったとやんわり断ります。
終始悲し気な目の渉に、佐伯は気づきます。
二人きりになっても、渉は何かと理由をつけて早く帰ろうとします。
この辺りの心情はどんな感じなんでしょうね?
単に恥ずかしいのか、それとも秋吉と佐伯の関係を見て、辛くなっているのか?
そんな時、関口から「久々に集まらん?」とメッセージが。
浅田・平沼も含めて4人であのファミレスに。
佐伯の話になるものの、帰国していることを言っていなかった渉はちょっと気まずい。
関口たちには、佐伯をぶん殴ったことも伝えていました。
渉に何も言わずにカナダに行こうとした佐伯に対して、関口は怒り心頭の様子。
「思っていることはちゃんと言えよ。もうお前のあんな顔、見たくねぇからよ」
「一個だけ佐伯に言っておいてよ。もしまたやったら、ぶっ飛ばす」
そんなことを言ってくれる友達がいるって、素適だなぁと思います。
3人と別れ、渉は佐伯に電話します。
「あのさ…『青写真』の先行上映、バイト先の先輩からチケットもらってて…。
一緒に見に行かない?」
「青写真」は、病気で亡くなりそうな女性を、カメラマンの男性が写真を撮るシーンで終わります。
「撮り続けて。そうすれば、いつかまた会える」
「しっかり楽しんでね、人生」
見終わって、二人がよく話した川沿いに行きます。
佐伯が渉に告白した場所。思い出して緊張する佐伯。
一方ここは、佐伯がカナダに行く直前、どこに行ったら佐伯に会えるか思い悩み、渉が一人で悲しく佇んだ場所でもあります。
渉はそれを一瞬思い出しながら、佐伯をペタペタ触り、自分の思いを吐露します。
「いる。ちゃんといる。やっと帰って来たって感じする」
「久しぶりに会ったらさ、大人っぽくなってて、置いていかれた気がしてさ。
でもこうやって一緒に映画見たり、話したりできるのやっぱうれしいし、もっと一緒にいたいなぁって。」
佐伯は先日会った時に元気がなかったことを気にしていました。
「俺の気持ちは、あのころと変わってないよ」
「でも気になることがあるなら、何でも言ってほしい」
そう言われ、ためらいながら、渉は「千晴」と呼びかけたのでした。
秋吉が「千晴」と呼びかけているのを目にして、自分が呼んでいないのに他の人が名前で呼んでいるのが悔しかった渉。
それが元気がない理由でした。
名字で呼ぶか、名前で呼ぶか
なるほど…。渉が悲しそうな目をしていたのは、秋吉の「存在」ではなかったのですね。
確かにずっと気になっていたのです。
レビューを書くときは、名前を公式ページで調べますし、
可能なら作品中で実際にどう呼ばれているかを忠実に記載したい。
それでいくと、「渉」に対して「佐伯」ですから。
付き合うことになったのに、この子はいつまで名字で呼ぶのだろう?と。
まあ周囲の友人に対しても、「ぐっち」(=関口)「平岡」「浅田」ですから、渉は周囲の友人を名字で呼ぶ子なんですね。
でも自分自身は「戸田」ではなく「渉」と呼ばれています。
そこに親しみを感じつつ、誰かを下の名前で呼ぶところまでは至っていなかったのでしょう。
だから渉にとって、「千晴」呼びは大きな一歩。
自分の殻を破ってでも、誰よりも千晴に近づきたかったのだと思います。
その勇気が出せない自分自身も悔しくて、あんな目になっていたのだと思えば、奥君の演技、深いですねぇ。
なお、これまでの日本BL作品で、途中で呼び方を変える作品はいくつかしかありません。
そもそも、高校生パートがある作品は最初から名前呼びが多いんです。
一方、「オールドファッションカップケーキ」「ifの世界で恋がはじまる」のように社会人パートしかない作品は、名字呼びが一般的です。
呼び方が変わる作品は、結構特殊と言えます。
「Life 線上の僕ら」は、セオリーに反して高校時代パートの第1話は「伊東」「西」と名字呼び。
大学時代パートの第2話から「晃」「夕希」と名前呼びになります。
「未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中」は、記憶が確かなら、地上波放送の高校・大学パートはずっと「水無瀬」「蛭川」呼び。
就職後のアフターストーリー(FODのみ)で「仁」「晴喜」とお互いに呼び方を変えたはずです。
呼び方が変わる作品の特徴は、ある程度の長いスパンを描いた作品であることと、その結果進学や就職など、ライフステージに変化があること、そしてもちろん関係性が一歩進んだことを明示したいことなどが挙げられます。
「君は夏のなか」についても、ライフステージの変化もあり、また渉が他の誰より佐伯千晴に近づきたいと決心したことなどから、意を決して名前呼びになりました。
この先、二人の関係性は更に深化していくことでしょう。
このまま無事に仲良く付き合えたらいいんですけどねぇ…。









