台湾BLドラマレビューも、ついに30作品目を迎えました。
2024年年明けから始まった台湾BLドラマの沼も、気づけば丸2年。
まさかこんなに続くとは…笑
でも、多くの素晴らしい作品に出会えて、また一緒に楽しんでいただける読者さんにも出会え、
いい経験をさせてもらっています。
今後ともよろしくお願いします。
さて、栄えある30作品目は、台湾オリジナルBLドラマシリーズ「VBL(Variety Between Love)」第2シリーズの2作品目、「Fight for You」です。
総合スコア 15/30
①泣ける ★
②ストーリー ★ ★ ★ ★
③リピート性 ★ ★ ★
④キャラ ★ ★ ★
⑤セクシーさ ★
⑥おススメ ★ ★ ★
この作品、最後まで見たところで、いわゆるsexシーンはありません(裸やキスはあります
)
だから、BLドラマ初心者の人も、驚かずに見続けられます。
(ただし、それを求めている人にとっては物足りなく感じる可能性はあります)
また、ストーリーはかなり複雑に感じます。ひとえにキャラクターが多いのです。
終盤になってようやく「あぁ、なるほど」となることもありますので、最後までエンディングの予想がつかず、その分没入する感じは味わえるかもしれません。
全体としては、とてもよく練られていると思いました。面白かったです!
メインキャストと第1話のあらすじ
バイ・ジョウチー(白舟齊)
…ジー・チョンハオ(紀成澔)
ヘイ・ユーボー(黒宇柏)
…コーディー・コー(葛兆恩)
ドゥー・コーイー(都嵜顗)
…シア・ホーシー(夏和熙)
メインCP①バイ・ジョウチー(白舟齊)/シアオバイ(小白)
バイ(白)家にうまれ、生え抜きの諜報員。情に流されることがある。祖父が育ててくれ、他に兄がいる。
公式インスタの説明文から。
「白家の血統は鉄の意志を持つ正義の血統」
「諜報任務部での初任務で黒宇柏に出会う」
演じるのはジー・チョンハオ。マレーシア出身で、台湾のオーディション番組「原子少年」のメンバーでした。
メインCP②ヘイ・ユーボー(黒宇柏)/ダーヘイ(大黒)
ドゥー・コーイーの「何でも便利店」で働き始めた新人。祖母と妹がいる。
「彼の世界は、互いに支えあって生きていく祖母と妹を中心に回っている」
ヘイ・ユーボー/ダーヘイを演じるコーディー・コーは、ヒップホップを得意とするシンガーとしても活躍しています。主役を演じるのは今作が初めてのようですね。難しい役どころをうまく演じています。
ドゥー・コーイー(都嵜顗)
「何でも便利店」を開いている。裏の世界とのつながりもある様子。ダーヘイを雇ってあげた。
「幼いころからやんちゃで手に負えない性格」
「やむを得ない事情で学校を中退」
「何でも便利店は、金さえ払えば、どんな問題でも解決してくれるという噂」
謎の人物ですね…。
バイ・ジョウチー(白舟齊)/シアオバイ の仕事…それは諜報員。
最初の仕事は、長年情報局が迫ってきた「何でも便利店」の店主であるドゥー・コーイー(都嵜顗)の尻尾を掴むこと。
そのために、新しく雇われたヘイ・ユーボー(黒宇柏)/ダーヘイに接近することになります。
二人は揉めながらも、同じ家でシェアハウスをすることになります。いきさつを隠して、同居することができたシアオバイ。
朝早くからバイトに出かけるダーヘイに牛乳を渡してあげるシアオバイ。でも、ダーヘイは借りを作るつもりはない…とつれない返答。
このあたりで、ダーヘイの家族関係について明らかになります。
ダーヘイのおばあちゃん、ヘイ・シーリン(黒時林)。ダーヘイは彼女と同居すると言って家を出た模様。
ダーヘイの妹はヘイ・ジアリー(黒家麗)。高価な薬を使う病気で入院しており、医療費を稼ぐために家を出たらしいと推測するシアオバイ。ダーヘイは妹思いな様子が見て取れました。
ダーヘイが手伝うルーウェイ(滷味)に、ドゥー・コーイーが久しぶりにやってきます。
そんなとき、ダーヘイに病院から電話が。ジアリーの超高額の手術費(40万元:約200万円)についての連絡でした。
その様子をじっと見ていたドゥー。ダーヘイを自分の店(何でも便利店)に連れていき、店の奥から封筒を持ってきます。
しかしダーヘイは「他人は頼らない」と言って封筒を返そうとしますが、しぶしぶお金を受け取ります。
「給料だと思っておく。
返済するまで、ここで働かせて」
そういうわけで、何でも便利店の仕事をこなすことになったダーヘイ。
依頼があった猫探しの仕事中に怪我してしまいます。
帰宅後、洗面所で悶えているダーヘイに、シアオバイがケガの手当てをしてあげます。
その後、部屋に戻ったシアオバイは、諜報員として、これまで聞き出したり、荷物を探ったりして調べ上げた情報をまとめました。
これまでのシリーズとはあまりつながらない
この作品は、前述の通り、台湾BLドラマシリーズである「VBL」の第2シーズン第2作目です。
ですが、この作品に関してはシリーズ間の連携はほとんど見られません。
そのため、今までのシリーズを見たことない人でも十分楽しめます。
厳密には、二人で住むことになった家は、どうやら前作「Eternal Butler」のホンスーとルオ・ブーシー(羅布仕)に関わる物件であるようです。家選びの時には二人は出てきました。
しかし、その後は一切出てきません。
HIStoryシリーズは前作のキャストさんが出演したりしていましたが、この作品は単体で楽しんでいただけます。
VBL第2シリーズ1作目 Eternal Butler
人間関係がかなり複雑(12/20リンク追記)
これまで、たくさんのシリーズを見てきました。
どれもとても面白く、この作品も十分楽しいものでした。
ただ、登場人物が結構いるのと、その関係性がちょっと複雑で…。最後まで「この人は味方?敵?」とずっと悩むことに…。
そんな関係で、私自身の作品の復習も兼ねて、後日完全ネタバレありで人間関係をまとめてみます。
サスペンス的な「敵?味方?」
ここはネタバレ前のエリアです。
前半の数話を見た段階で、私自身が感じたこと。それは、果たして誰が敵で誰が味方なの?というのが分からない。
というのも、バイ家は正義の味方として、悪を懲らしめることを生業としています。
そこで育ったシアオバイは、自分たちは正義であり、悪人は例外なく悪!と教えられました。
日本的な感覚では、ホシである犯罪者はクロなのです。自分たちはその逆で正義の味方だから白なのです。
白か黒か2択の世界観で育ったシアオバイの視点に合わせて、「果たしてこの人はメインCPの味方?敵?どっち?」と考えるサスペンス的な見方で物語を見ている自分がいました。
それに加えて、どんどんキャラクターが増えていくので、混乱も増していったのでした…。
そこで、私自身が感じた、メインCPに対する敵味方の予想を記載してみます。
何でも便利店関係者は一律クロ
…ドゥー・コーイー/シー・ディーフェン(史帝分・ドゥーの弟分)/顧客全員
犯罪集団なんでしょ?そこに頼んでくるのも、みんな実は反社的な存在なんだろう…と思っていました。
情報局関係者も一律クロ
…ノー・サー/バイ・ガンジョン(白剛正・シアオバイの祖父)
とにかく二人の恋路を邪魔するんです。メインCPの敵に決まっています。
ダーヘイの祖母シーリンはクロ…と思いきやシロ
最初は二人の恋路を邪魔する存在…と思っていました。
ところが、意外と二人の関係を応援してくれました。年齢の割には、かなり進歩的な考え方の持ち主ですね。
結果的にはシーリンのおかげで二人は(見せかけ上の)カップルとなりました。
ちなみに、第1話に出てきたルーウェイはシーリンの屋台でした。
ということで、メインCPそれぞれの味方(情報局関係者および便利店関係者)が、二人の恋路を邪魔する存在となり、シーリンだけが二人を応援してくれる…という展開になるのかなぁ…と想像していた前半パートでした。
妹は助かるんだろうか?二人は最後まで仲良く付き合えるのだろうか?なんて、いろんな妄想をしながら見進めていきました。
これよりネタバレエリアです
推理の答え合わせ
さて、実際のところはどうだったか。
あくまでメインCPを邪魔する存在だったかどうか?という視点でシロクロつけました。
①ドゥー・コーイーはシーリンにお世話になっていた(つまりシロ)
②シー・ディーフェンは、ドゥーに特別扱いされているダーヘイが気に入らない(つまりクロ)
③ノー・サーはギリギリまでシアオバイの行動を黙認(これ微妙…グレー)
④バイ・ガンジョンは最後の最後までクロ→シーリンの登場でマッシロ
ドゥーはシーリンにお世話になっていて、その孫であるダーヘイを反社の世界に引きずり込む意思は全くありませんでした。最初から言ってくれたらいいのにねぇ…あ、でもディーフェンには、ダーヘイに悪い仕事をさせるなといった指示は出していましたね。
自分たちの恋路を認めてもらうため、ダーヘイはバイ家の玄関の前で「下跪」と呼ばれる膝立ちになって許しを請う姿勢を取ります。(この前のシーンで、シアオバイもかなり厳しく叱られ、同じ姿勢を取りました。)
それでもガンジョンは二人の恋路を認めようとしませんでした。
すべてがひっくり返ったのは、実はシーリンが伝説の「黒バラ」と呼ばれ、様々な時にガンジョンがお世話になってきた人だと分かってからでした。ここから、ガンジョンは自分の孫が男(しかもこれまで自分が「クロ」だと思ってきた男)と付き合うことをしぶしぶ了承したのでした。
シアオバイがシーリンからの信頼を勝ち得た時点で、実は結末の方向性は決まっていたのですね。
シアオバイにとっては、自分の目的(ダーヘイと仲良くなり、諜報を成功させること)のためにダーヘイ、そしてシーリンをだました形になりますが、その後ダーヘイが家族のために頑張る姿を見て、徐々に彼から離れられなくなりました。
また、常に自分のために動いてくれるシアオバイを見て、ダーヘイも考えが変わりました。いつも誰かのために生きてきたダーヘイ。でも、誰かではなく、シアオバイのために生きたい…と。
こうして、周囲から反対され続けたメインCPでしたが、最後には周りにきちんと受け入れられて、最高の結末まで進むことができました![]()
最後まで残った謎 2選
①これは私が原語(台湾語)に疎いので残った問題かと思います。
シアオバイの上司であるノー・サー。本来の名前はブー・シン(簿行)です。
なぜノー・サーなのか。
早い段階で、彼の命令に対して「イエス、サー(Yes, sir)」と返事をするシアオバイに、「これからは『ノー・サー』と呼べ」と言っているところから、なにか意味があるんだろうか?と思っていました。
第12話で、ルーウェイにノー・サーとドゥー・コーイーが2人で話すシーンがありました。そこで、ドゥーがこう言いました。
「ドゥー・コーイーの意味は『イエス』で、ブー・シンは『ノー』いつもセットだった。」
この、「イエス」「ノー」の流れがよくわからなかったんです。
以前の作品では、「正負之間~PLUS & MINUS~」メインCPのチェン・ゾーショウ(鄭則守)のチェンが+、フー・リーゴン(傅理躬)のフーがーを表すという記事をあげました。こんな感じで、ドゥー・コーイーとブー・シンの名前に何かヒントがあるのか…と思っていましたが、字幕で特に説明はなかったので…。
分かった方は教えてください。
②今作、本当にsexシーンがないなぁ…と思っていました。
そもそもメインCPが脱ぐことすらほとんどありませんでした。
誤解を恐れずに言えば、「日本のBLドラマ並み」にメインCPは脱ぎませんでした。これって結構珍しくて。
なんでなんだろう?ってずっと思っていました。どちらかが裸NGだったのかも?とまで考えました。
正確には、シアオバイは脱いだシーンがありました。でも、ダーヘイが限りなく脱がなかった。
ここに何かあるんだろうなぁ…と思っていましたが、この記事を書くときに答えっぽいのを見つけました。
インスタ・YouTubeで同じテイストのショートストーリーが投稿されています。
この中で、ダーヘイを演じたコーディー・コーですが、複数のタトゥーがありました。
背中と胸、ほか複数個所にあったと思います。
「Fight for You」撮影時には見られなかったので、シールだったのかもしれませんし、撮影用に隠していたのかもしれません。
台湾の人のタトゥーに対する感覚は分かりませんが、これが答えだとしたら、シアオバイは上半身裸シーンが何度かあり、その際に彼氏のダーヘイが脱いでいなかった理由になるかと思いました。















