台湾BLドラマでは珍しく、シーズン2まであった「We Best Love」シリーズ。

以前そのシーズン1「永遠の1位」のレビューを投稿しました。興味がおありの方は、以下もご覧ください。

 

さて、レビュー投稿前にご連絡が。

全編ネタバレです

既に見終わった方、ぜひこのまま下まで読み進めてください。

 

 

 

 

以下、ネタバレエリアです

 

 

 

 

 

第一話の冒頭からOP曲まで

 

二ヶ月ほどで戻ってくると言ったガオ・シードーが、台湾に戻ってこない。メールにも返信がない。

 

そんな折、海外出張でアメリカに行ったジョウ・シューイー。シードーが女の人とその赤ちゃんらしき子と一緒にいるシーンを目撃してしまったからもう大変です。二人の絆であるブレスレットも捨ててしまい「もう連絡することはない」…。

 

ここから、ジョウ・シューイーの反撃が始まります。

ホアチン(華聲)科技。社長がガオ・シードーです。出世しましたね。

チョンイー(誠逸)グループと合併することが決まっていて、その副社長がジョウ・シューイー、そして補佐役がリウ・ビンウェイとシー・ジョーユーのサブCPで、登場後いきなりシューイーがシードーをビンタする…もう心の中のザワザワが止まりません。シューイーの目には怒りがメラメラと。ここでOP曲です。

幸せそうな映像なのですが、ここでどうやらいつもの台湾BLドラマと違うことが。

それはBLカップルが3組いるらしい⁉︎

 

今シリーズ新たな登場人物

⑥ユー・ジェンシュエン(余真軒)

ホアチン(華聲)科技の技術長。DEATH NOTEのLのような座り方・スマホの見方に、呆気に取られた人も多いようです。

 

 

今シリーズの見どころ

 ① なぜシードーはすぐに帰ってこなかったのか?

 ② なぜシードーはシューイーと連絡を取らなかったのか?

シードーはシューイーを5年も待たせたことを謝りますが、その雰囲気が煮え切らない。「俺は君の…」その後が続かない。ここに大きな秘密がある、と確信して、その先のストーリーを見ないといけません。結論はネタバレエリアで。

 

 

 前作サブCP(リウ・ビンウェイとシー・ジョーユー)の恋の進展は?

チョンイーグループ副社長の補佐役。前シリーズでシューイーの「友達」だったビンウェイ(左)が法務担当、シードーの「友達」だったジョーユー(右)が秘書兼財務担当のようです。

どのような進展を迎えるのか?同じくネタバレエリアで。

 

 

 ④ユー・ジェンシュエンとペイ・ショウイーの恋の行方は?

前シリーズで校医だったペイ・ショウイー。今シリーズではカフェ・バー?のオーナーをしています。そこで発覚したユー・ジェンシュエンの恋心。12年間も探し続け、諦めなかったジェンシュエン。12年前と同じく、離れるというショウイー。この二人の過去、現在、そして未来は?答え合わせはネタバレエリアで。

 

 

メインCPの気持ちのすれ違い

 

一時は解雇対象筆頭だとシードーに伝えるぐらいに怒り心頭だったシューイー。そのシューイーとの関係を取り戻そうと、シードーはシューイーの家にまで押しかけます。そこでチャーハンを作るんですよね。アメリカ行き前、付き合っていた頃を思い出しながら、にんじん入りチャーハンを作ります

 

彼女がいて、暗にSEXもしていて…という話を持ち出すシューイーを、シードーは冷静になだめる。

 

「お前への気持ちはない」というシューイーですが、瞬きが多く、「嘘をついている」のかもしれない…と感じます。一方で「振り向かせるさ」というシードーは全く瞬きをしない。秀逸ですね。

 

オフィスラブすなw

 

「振り向かせるためにはどんなことだってする」というシードーに対し、シューイーは「くれよ。今ここでくれ。(=ここでSEXさせろ)と挑発。怯むと思っていたのでしょう。
 
ところが、シードーは「分かった。」といってキスしようとしたり、ボタンをはずし始めます。ここで第1話が終わるんですね…いやーリアタイしていた人は、翌週が待ち遠しかったことでしょう。俺はAmazonプライムですから、EDを飛ばしてすぐに第2話にスキップしましたw
くれ、ということは、シューイーはウケ(入れられる方)なんですかね?

 

答え合わせ1 なぜシードーはすぐに帰ってこなかったのか?

 

2ヶ月で帰国する予定が、何とアメリカに2年もいた…それはなぜか?

第4話冒頭で答えは明らかに。

 

シードー母が妊娠していたことに気づかず、アメリカ到着後に倒れてしまい、即入院。その後は早産で、ブランドン(シードー母の再婚相手)の会社も混乱し、帰国が遅れてしまったのでした。

 

答え合わせ2 なぜシードーはシューイーと連絡を取らなかったのか?

 

なぜシューイーを5年も待たせたのか。

直接的な言及は第2話、ペイ・ショウイーと話をしている時に、「連絡を禁止されていたとは言わないのか?」「約束は破れない」が初でした。

 

ここで話が通じます。シーズン1最終話で、シューイー父に「息子が男と付き合っている」と暗示されたシーンがありましたが、ここに繋がってくるのか、とハッキリ。

 

「アメリカで何があったんだ?」とシューイー。涙を流しつつ、それでも言えないシードー。「君は何も知らない。ずっと守られている。」

ここにきて、意地を張るのをやめ、泣きながら二人はキスを重ねるのでした。

 

第3話冒頭で、2年経って台湾に帰国したシードーがシューイーに電話をすると、シューイー父につながりました。父と会ってみると、

「息子は君と別れるそうだ。諦めなさい。」(=これは嘘)

と告げられ、シューイーのスマホを見せられました。(このスマホは父がシューイーから没収したものであることがのちに発覚。) 

シードーは結婚を前提にした付き合いであることを告げましたが、「君とシューイーは住む世界が違う」と一喝。父親に認められる条件として、

①5年間、シューイーやその周りのものと連絡を取らない

②シードーが仕事で活躍し、父が認めれば交際に口は出さない

③5年間の間に、シューイーに彼女ができたら身を引く

④この約束はシューイーには内緒にする

という「約束」が完成しました。

俺はこの約束を黙ってのんだシードーは偉い男だと思うけど、シューイーは自分に黙って一人でそんな約束を決めたシードーに激怒。自分が父親との関係を優先し、二人の誓いを破ってシードーを捨てるかもしれないと思われていたことが許せなかったのでしょう。

(実際には、シューイーは父親に対し、シードーを受け入れないなら親子の縁を切るとまで言っていたことが後に分かります。)

 

シューイーはやっぱりシードーが好き。捨てたと思っていたブレスレットも、結局大事に箱に入れて取っておいたんです。前シーズンでも何度か出てきた、

「お前(=シードー)に片想いされるのは幸運だと(シューイーは)言ったが、その幸運は今でも俺のものか?」が再登場。当時を思い出しながら、ブレスレットを巻き、「今も君(=シューイー)のものだ」と仲直りが出来ました。

 

そして最後には、シューイー父にも、「お前は今、幸せか?息子には幸せになってほしいと願っている」と言ってもらえました。

 

答え合わせ3 前作サブCP(リウ・ビンウェイとシー・ジョーユー)の恋の進展は?

 

最終話のラストでビンウェイがジョーユーにプロポーズします。しかしそれはすべてジョーユーに筒抜けw 何と指輪をジョーユーの家に置き忘れるという失態を犯してしまったのです。

それでも、ショウイーのカフェ・バーでみんなが見守る中の告白とハグ。本当にいい雰囲気でした。

 

 

答え合わせ4 ユー・ジェンシュエンとペイ・ショウイーの恋の行方は?

ショウイーが高校の校医だった頃、ある時にジェンシュエンに構って以降、彼は毎日保健室に来ました

第4話では、シードーとショウイーの話の中で、ジェンシュエンがPPDでアスペルガーであり、鬱で自傷行為もすることがわかります。そして彼のせいで校医を辞めたことも。

拒否されても拒否されても、何度もやってくるジェンシュエン。高校時代は攻撃的性格も見え隠れしていたものの、ショウイーに助けられてからは彼以外見えなくなりました

    

PPD

妄想性パーソナリティ障害

その患者は他者を信用せず,何の根拠もない,または不十分な根拠しかない場合でも,他者が自分に害をなそうとしている,または自分を欺こうとしていると考える。

 

ちなみに、前々から思っていたんですけど、台湾ドラマの治療シーン、だいたい赤チン塗ってる気がしますw

 

そんな彼に対し、ショウイーは「お前を見ているとイラつく。」とまた拒絶します。「同情を引く気なんだろ?」「間違いなく異常だ」かなり辛辣な言葉を浴びせます。そんな彼がショウイーのために買ってきた夜食がカップラーメン。

ここで前シーズンのことが蘇ります。保健室で一晩泊まったメインCP。その時インスタント麺を食べたことにショウイーは怒りました

欠けたマグカップ、今シリーズでも登場です。

回想シーンでは

「ある日、彼は突然目の前に現れた。迷惑でも放っておけない。自分にウソがつけないんだ。ーー放っておくべきだった。彼の視線を感じた瞬間、気づいたんだ。厄介ごとに巻き込まれたと。」

タイトル 隠しきれない心の動揺

とあります。

これに関連して、本心なのか?と不思議だったのが最終話前半で言っていた、「お前が目の前で死んでも、俺は何も感じない。…失感情症なんだ。喜怒哀楽への反応が欠如している。人と心を交わせられない。…俺に愛を求めるな」というショウイーのセリフです。何とか断るためにこんなことを言ったのかな…と思っています。目も合わさないし。

 

それらはあっけなくジェンシュエンに見抜かれ、「僕に冷たかったのは諦めさせるためだったんだね。本当に可能性はない?」ジェンシュエンは諦めません。心と心で向かい合ったことがきっかけでしょうか。何と急速に二人が接近します

 

ジェンシュエンは関係を断ち切るつもりで、

僕が見返りを求めなければ、ペイさんは自由だ。近くにいられればいいと…でも思い直した。困らせるべきじゃない

大切な思い出の品をショウイーに返そうと持ってきたジェンシュエン。涙ながらに笑顔で、困らせないように思い出の品を差し出します。ここは本当に切ない。

 

 

あの時僕に関わったことを後悔しているかもしれない。でも僕は感謝してる
ペイさんだけが僕に声をかけてくれた。ペイさんが現れ、僕の世界は変わった。よくなったんだ。

 

最後の言葉だ。幸せになって。寄り添いたいと思える人を見つけてくれ。祝福する。

ジェンシュエンの気持ちを汲み取り、涙が溢れてきました。

カップ麺はジェンシュエンが大好きだったもの。推測ですが、縁がかけたコップは、ジェンシュエンの持ち物か、ジェンシュエンがかけさせたもの。実はショウイーにとっても、ジェンシュエンの存在は大きかったのでは??と思いました。

 

 

シリーズ通して3組のCPの恋路を描いてきました。1話あたり30分程度でしたが、比較的しっかりとそれぞれのCPの恋の行方を描けていたと思います。若干ジェンシュエン関連のところが分かりづらかったですが。それでも、大変満足いくドラマシリーズだったと思います。

 

1つの謎以外は

 

 

残された謎

さて、ひとつ謎が残りました。

 赤ちゃん誰?問題

本当にたまたまですが、カットされたシーンがYoutubeで英語字幕で見つかりました。父親のせいでメールが届かなかった、と二人で認識したシーンにその答えが入っていたはずでした。

 

これによると、金髪の女性(アシュリー)は、シードー母の再婚相手(義父)の娘で、同い年だそうです。