昨日は酷い暴風雨だった。
西の方では5月の観測史上最大の降水量を記録したところもあったらしい。今年初の台風も近づいている。お願いだから、これ以上災害が起きないで欲しい。
 
夜、ニュースを見過ぎてしまうと心配が募るので、最近は、スマホには早めに寝てもらうことにしている。そもそもスマホを見る頻度も時間も減っている。両親のことで急な電話がかかってくることも無くなったので、寝室には置かない様になった。ほったらかしついでにウッカリ忘れて出掛けてしまうことも。そのせいで、明らかに電話やSNS等への反応が悪くなっている。皆様、本当にごめんなちゃい。
 
正直、インターネット上の情報に疲れてきたということもある。あの、洪水の様な広告のせいでもあるだろう。もっと、じっくり時間をかけて創られた作品を、何にも邪魔されずに堪能する時間を多く取りたいと感じる様になった。映画を観たり、話題のドラマを観たり。何年振りかで図書館通いも再開した。
 
リアルな活動は猶更貴重。今月から、今年のヨットシーズンもスタートした。前世は漁師かお魚か・・・というくらい海が好きだ。海岸に居るだけで幸せ。
 
一番小さい頃の海の記憶は、数少ない家族旅行で行った鳥取の砂丘。その次は、母方の祖父母の家があった鎌倉の七里ガ浜。幼稚園にあがる前から、定期的に遊びに行っていた。沖で足を取られて溺れかけたこともあるが、嫌いにはならなかった。
 
小学5年生の時、葉山に越してからは、一色海岸に足繁く通った。山側の道路から海に出る小道は、いつ行ってもノスタルジックな気持ちになる。
 
坂の上、殆ど山の中腹に家があったので自転車は持っていなかった。週末や長い休みには、ゴザと本と飲み物を持ってプラプラと歩いて海岸へ行き、大浜海岸側にの芝生の丘に寝転んで、本を読んだ。夏にはテキヤのおじさんが焼きそばを焼くのを手伝って、お昼にお裾分けをもらった。別のおじさんにナンパされて身元を確認したら、御用邸の警備員だった、なんてこともあった。暑くなると、防波堤からガンガン飛び込んで、ライフガードに拡声器で注意をされた。
 
一色海岸の水はとても綺麗なので、そこで慣れてしまうと、森戸海岸や逗子海岸などは汚く思えて、なかなか泳ぐ気にならなかった。その後他の海岸に行き、茶色い海を見て、自分はなんと贅沢なところで泳いでいたのかと気が付いた。
 
大学生になり、ウィンドサーフィンをやる様になってからは逗子海岸がホームゲレンデだった。東京のキャンパスには殆ど行かず、年がら年中海に居て、夜道で見えないくらい真っ黒に日焼けしていた。2月の真冬でも、湯気のあがる海上で、かじかむ手を交互に口に咥えて温めながら乗ったものだ。冬のレースの運営のため、浜で長く待たなければいけない時もあり、新聞紙、黒ビニールのゴミ袋、段ボールの温かさを知った。
 
そんな花の女子大生とは程遠い生活が終わり、引退した時はちょっと嬉しかったけれど、海が恋しい気持ちは残った。社会人になり、会社のヨット部に誘われて初めてディンギーに乗り、「なんと、座っててもいいのか!」と感激した。艇種は2~3人乗りのシーラーク。マストからワイヤーで吊るされながら、体を外に出してバランスを取るトラッピーズは、ウィンドサーフィンをやっていた自分にはとても楽しかった。

その後、結婚を機に東京へ引っ越し、出産などを経て暫く海から遠ざかったが、2003年に逗子へ戻り、2006年頃からご縁があって再びディンギーに乗る機会を頂いた。今クルーとして乗らせて頂いているのは葉山14という艇種。大きなセール(メインセール)のラインと小さいセール(ジブセール)の赤がカッコよくて、いつ見ても惚れ惚れする。
船のオーナーである船長=スキッパーのマサさんとは、コンビを組ませて頂いて、多分もう18年目くらい。海は、見るだけでも幸せだが、海に出られれば尚幸せ。寒がりのせいで、冬は冬眠を決め込む私のことも許してくれる神様=マサさんのお蔭で、毎年5月から10月は極楽セーリングシーズンとなる。
 
サーフィンをやってみたこともあるけれど、波打ち際近くで一波一人のお約束で遠慮しながら乗るのは性に合わなかった。最近流行りのSUPも、わざわざ漕がなきゃいけないのが性に合わない。やはり、海は広いんだから、そして自然の風が吹いているんだから、風と波に乗って自由にあちこち行きたい。
 
今シーズン3回目は、毎年この時期恒例のクラブレース。
学生時代はレースなんて大嫌いだったけれど、何も背負っていない社会人となってからは、このお遊びレースもお楽しみのひとつ。朝からみんなで集まって、セッティング。
幸いお天気も良くて・・・風はもう少しあがって欲しかったけれど。
今回のレース海面では、逗子の湾口近くにスタートラインが設置された。
上下の写真で左側に見えるボートは本部艇と呼ばれ、大変なレースの運営をしてくださる。今のシーズンはまだとても水が綺麗。
海上には陸上の様に目で見える様なスタートラインをひけない。だから、風が吹いてくる方向の風軸に対して90度にスタートラインを取れる様に、そして、そのスタートラインから全部のヨットが一斉に出られる様に、本部艇とある程度離したところに浮きのマーク(アウターというブイ、浮き)を設置する。その本部艇とアウターの間に見えないスタートラインがあるという前提で、スタート時刻を設定して、5分前からカウントダウンする。各艇では、時計と睨めっこしながら、スタート時刻ちょうどにスタートラインからスタートできる様に艇を操る。
上の写真の右側奥にある小さい黄色い三角のマーク(ブイ、浮き)がアウター。スタートライン前でスタンバイの図。
こちらはスタート直後の図。スタートラインを切った後は、風上に打ってあるもう一つのマーク(上マーク)を目指す。陸上のレースの様に決められたトラック、コースなどは無いので、上マークに向かう海面のどの辺を進むのか、何回方向転換(タック)をするかなどは、それぞれの艇の選択による。風、波、潮や他の艇を見ながら、適格なコース取りが出来た艇が速い、ということになる。
これはちょうど、上マークを廻ろうとアプローチをしているところ。
上マークを廻った後は風下へ、スタートラインの方に戻るために下る。スタートラインがあったアウターまで戻って、それを半時計周りに廻って、再度上マークへ向かって廻って下ってをもう1周。合計2周廻って1レース終了となる。風やコンディションにもよるけれど、この日のクラブレースは3レース実施された。
 
レースとレースの間には小休止。本部艇の周りに集まって、次のレースのスタート時刻のアナウンスを待つ。我々の艇では「モグモグタイム」宜しく、ドライマンゴーをパクパク食べたり、飲み物を飲んだりするのが恒例。

ウィンドサーフィンの学連では、下りの途中にサイドマークを打って、三角形になるトライアングルコースを廻っていた。風が無いとひたすらパンピングをして漕がないといけないので、真夏の無風レースなどは辛くて吐き気がしてきた程だ。今はそこまで頑張らなくて良いのが嬉しい。皆、無理をしないスタンスで楽しんでいる。我々の艇はレース中もずっと音楽を流しているので、一番不真面目かもしれない。今回、3レースともスタートはバッチリだったけれど、苦手な微風のせいもあって成績はイマイチ振るわなかった。でもいいのだ。
 
レースが終わった後は皆で助け合いながら片付けて、クラブハウスの屋上でバーベキュー。また秋のレースに向けて、一生懸命練習することを誓・・・わない。
 
今年はどれだけ、海に出られるかな。去年の夏は週末に雨が降ることが多かった。今年は去年の分まで海に出たい。
 
 
波波波波波波波波波波
 
 
今月、海以外にも、あれやこれやが私の心の栄養になってくれた。
 
鎌倉の極楽寺で、人生初のシロダーラ体験
綺麗に整えられた古民家で一人貸し切り状態。昭和か、はたまたインドか・・・異次元に迷いこんだ様な夢うつつの3時間を過ごさせて頂いた。

施術をして下さったのはキャリア20年のベテラン先生。私の脚(膝下)をマッサージした後、「私のこれまでの経験の中で一番筋肉が詰まっている足でした」と言われた。長年の遠距離通学&通勤、長年の海生活、更には3月から続けている、外出をしない日のトランポリン1時間のお蔭かな?体重は減らないどころか増え続けているけれど、老後に向けた貯筋は順調ということでまぁ良し。
 
そして、美味しいものたち。

 
来月からは、いよいよイベントが目白押し。
こちらのLIVEでは、このメンバー、Mackintosh2024で久しぶりにガンガンのロックをやる。

 

そして、いつもお世話になっているマリンボックス100のオーナーから光栄なお声がけを頂き、2月から一緒に準備をしてきたこのセーリングイベントがいよいよ本番を迎える。

当日私は、1日中陸でMC三昧。長年お世話になっている海へ、そして海仲間へ恩返しのつもりで頑張るのだ。ウィンドサーフィンやディンギーの体験プログラム以外にも、逗子の海の環境についてしっかり考えるトークショーがあったり、海岸で美味しいものが食べられるお店が出ていたりする予定。

参加してアンケートに答えてもらったら、オリジナルロゴのステッカーをプレゼント。是非、逗子海岸に遊びに来てね♪
あと、心配なのはお天気だけ。神様、頼むから晴れさせて~!!!!!